トヨタ BEV bz4x 4WDモデルを借りてきた
2021年10月29日にデビューしたトヨタが新しく開発した電気自動車(BEV)「bz4x」がトヨタシェアと言うカーシェアサービスで借りられるようになったので早速試乗してきましたので、一体どんな走りをするのかレビューさせて頂きます。
借りてきたbz4x(ビージーフォーエックス)は1駆動モーターを搭載する2WDで(4WDは前後2つ駆動モーターを搭載します)、BASIC・ラグジュアリーと言うグレードでオプションの20インチアルミホイールとブルーカラーリングブレーキキャリパー仕様。
車のデザイン性はフロントがキーンルックフェイスも既存のトヨタの車には無いフロントフェイスを採用、リア側は50プリウスの後期型に似たテールレンズデザインが採用されています。
借りてきたbz4xのグレードと駆動形式情報
レビューさせて頂いたbz4xのグレードと駆動方式のソース情報です。
トヨタシェアアプリ、トヨタレンタカー心斎橋船場店STでの貸出情報。写真のライセンスプレート「わ0463」(・は0を意味します)と一致するのもご確認頂けると思います。
bz4x姉妹車 スバル・ソルテラ情報
2022年5月に販売を開始したスバルのソルテラはトヨタと共同開発されたBEVで姉妹車です。
bz4xとソルテラの違いは、フロントフェイスのみで概ね内外装の仕様は同じ。ただ、スバルのソルテラは販売形式になるのでリース形式(bz4x)で4年後返却確定は嫌と言う人にはソルテラがオススメだと思います。
スバルソルテラ公式ページ。フロントフェイスが若干異なります。
https://www.subaru.jp/solterra/solterra/
ソルテラ・主要諸元(bz4xよりも若干航続距離が短いがモータースペックやセーフティセンス仕様は同じ)
bz4x・主要諸元
運転してみた印象・ファストビュー
トヨタが新開発した電気自動車は、非常にナチュラルな感じで運転する事ができました。EVらしい感じが無くてなんて言うのでしょう、癖が無いと言うかほんと空気みたいな車と言う感じで恐らくだれでもサクッと乗り出しできるイメージだと思います。
モーター駆動車のあの嫌な「ヒューン」と言うわざと出す音が車内に入ってこない(外には音が出て着るのですけどヒューンと言う変な音ではなかった)。またリーフも運転したことがあるのですけど、アクセルの反応が全然違う感じで、リーフはモーターで動いてます!みたいな感じが少しあるのですけどbz4xはまったくそんな印象は無くフライングカーペット?な感じです。
運転はしやすいけど狭い道は辛い
bz4xの車両サイズは「全長4690mm・全幅1860mm(30アルファードと同じ)・全高1650mm」と全長は80ハリアーの4740mmよりも短いのだが、全幅がアルファードと同じ1860mmもあるので、運転はしやすいもの左側のマージンが掴みにくくて狭い道路に入れるのか試してみたのですがちょっと無理でした。
車庫入れはセーフティセンスのアシストがあるのでやりやすい
狭い道路は断念したのですが、WRXを何時も入れ慣れている実家の狭い車庫には入れられました(セーフティセンスのアシストのおかげ)のでよかったら見てください。
動画のような狭い車庫に入れるシーンは少ないですが、セーフティセンスのアシストがあればbz4xの車庫入れは楽にこなせると思いますし、ドライブモードセレクトダイヤルの近くに「P」と言うボタンがあったので、自動で駐車してくれる機能(トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク])もあるのでその辺は車格が大きくてもまったく問題は無いと思います。
乗り心地は良い方だと思います
bz4xの乗り心地はアルファードのものと少し違うのですが、乗り心地は良い方だと思います。縮み側の減衰力とバネレートがやや高めの設定だと思います。車重の近いアルファードは少しふわっとした感じはあるものの、bz4xはふわっと言う感じが無くどちらかと言うとスポーツカーよりで80ハリアーを上品にした感じの乗り心地でした。
動画は大型トラックがよく走る道路でなかななの凸凹が多く、画面は結構揺れているのですが運転している本人は然程凸凹を通過している感じはなかったです。
加速は首の骨が折れるかもと思うぐらい鋭い
bz4xの駆動モーターのスペックは2WD(シングルモーター)は最高出力203.9ps・4WD(前後モーター搭載)は109psx2、最大トルクは2WDが27.1kgmで4WDは17.2kgmx2です。
車両重量は2WDが1920kgで4WDが2010kgとほぼ2.5Lガソリン車のアルファードと変わらない。
重たいし駆動モーターの性能を見てもそんなに速く無さそうな感じもするのですが、実際アクセルペダルを踏み込むと首の骨が折れるかもと思うくらいの加速を発生させるのでびっくりです。
動画はバスを追い抜くために加速するシーンなのですが、これでハーフアクセル程度です。トヨタの説明にある通り鋭く伸びのある加速です。
オートクルージング+キープレーンアシストを試してみた
最新オートクルージングとキープレーンアシストを少し試してみたのですが、カーブはちょっと人間によるハンドリング修正は必要だけど直線は抜群にいい感じでした。
以前GRヤリスでキープレーンを試したのですけど左~右~左~と言う感じで左右に変な動きをしながらのなんちゃってキープレーンだったのですが、bz4xはしっかりまっすぐ走ってくれました。
オートクルージングとキープレーンアシスト操作につきましては、普段MTを運転する私でもすぐにセットできたので、非常に操作性がわかりやすいので誰でもできると思います。
最後にbz4xのまとめ
普通に流れに乗って運転する分に関しましては車として満点ではないでしょうか、個人的には文句なしでした。運転席周りはシンプルで扱いやすくメーターも薄いコンパクトな液晶モニタなのですけど、情報量としては十二分です。
ただ難を一つ言うと車重があるので加速性能に対してのブレーキ能力が少し弱いと思いました。後は床下にバッテリーがレイアウトされているので、運転や乗車した感じは窮屈感はありませんがルーフのクリアランスが少し足りないなと言う感じがしました。
それから車格が割りと大きいので狭い車庫だとはみ出てしまいます。充電や航続距離に関しましては普段ガソリン車を運用しているので何ともいい難いです、長距離のお出かけは充電スポットのあるポイントを予習しておいてお盆やお正月の恐ろしく長い渋滞は避けて頂くと快適なEVカーライフをお過ごし頂けると思います。
一回の充電で走行できる距離・カタログ値
- 2WD車 559km (20インチホイール装着車512km)
- 4WD車 540km (20インチホイール装着車487km)
20インチホイールを装着するとバネした重量が増加するので航続距離損失に繋がります。
ソース「https://toyota.jp/pages/contents/bz4x/001_p_001/4.0/pdf/spec/bz4x_spec_202205.pdf」より