スズキ トールワゴン ソリオ・ハイブリッドを借りてきた
トヨタ・ダイハツのルーミー&タンクのライバル車 スズキのトールワゴン「ソリオ・ハイブリッド」(ISGを搭載するマイルドブリッドでは無い)を借りてきたので試乗&内外装レビューさせて頂いたのでどんな車なのかをピックアップ。
外観デザインについて
スズキ・ソリオはフロントフェイスにメッキルーバーカバーを採用するなど一見ラグジュアリーに見えるのだが、間近でみると余りテンションが上がらないと言うか普通に大衆車と言う印象が強かった。
フロントフェイスはヘッドライトレンズが大きいので72・32スイフトにやや似ている感じです。グリルにもうひと工夫欲しいと思いました(例えばこれぞソリオと言うアクセントカラー等)。
ヘッドライトやターンランプはハロゲン(一部グレードはHID)、全体的に外観に限っては若干発展途上国向け(インド・タイ国向け)の車と言う印象が強い。
ヘッドライト・テールランプユニットはまだ改善の余地はありそうですが、車デザイン自体は悪くない。
逆に言うとカスタムする余地が沢山あるので、買ってからオーナーが好むようなカスタムができる楽しみがあると言うことになる。
レトロな感じに仕上げるもよし、エアロを取り付けてキャンバー角度を付けディープリムアルミを装着しガチャンガチャンな感じに仕上げるもよし。
ムーンディスクホイールに交換してルーフスポイラーを外すとレトロな車に仕上げる事もできそう?
ソリオ・車幅感覚のつかみやすさについて(運転のしやすさ度)
ソリオは全長3,710mmあるので、軽自動車よりも一回り以上車格が大きいですが運転はとてもしやすいです。
車両感覚が掴みやすい要因としては、フロントWピラーによって死角が少なく、大きなドアミラーで車両後方の視認性良く必然的な車両の大きさを頭の中でイメージして運転できる事が大きい。
ノーズ部分はほぼ気にならない感じで、狭い道路への侵入はノーズを突っ込んで行けば、サクッと通り抜ける事ができると思います。
道路幅3m程度の細い路地もスイスイ通り抜ける事ができました。
直進安定性は高くいが加速は鈍い
運転のしやすさのもう一つの特筆点としては、全高1745mmと背の高いトールワゴンですが直進安定性は抜群によかった。
また高速の合流や車線変更の時に重要な俊敏性(加速)については鈍い(ハイブリッドの恩恵はない感じでした)。
気になる5速ASGとMGUの組み合わせの挙動について、シフトアップの挙動は全く不快感はありません。
乗り心地は悪くないが
乗り心地は悪くは無いが、カーブと車線変更するときロールが大きいしサスペンションの減衰・バネレートがソリオにあってないような気がしました。
特になだらかに続く長いカーブでは車がありえない揺れ方をしてやや気持ち悪くなります。
ブレーキはよく効く
ソリオハイブリッドの車重は990kgと軽く、流石にこれだけ軽ければブレーキもよく効きます。
軽さはブレーキ・タイヤ・燃料と消耗品にも優しいので大きな一つのPRポイントでもあります。
車庫入れの難易度
ソリオの車庫入れは然程難しくない。特にドアミラーが大きく見やすいのでタイヤハウスを目印にバックで車庫入れは難なくこなすことができるのだが一つだけ注意して欲しい事があります。
トールワゴンは後ろが特に死角が大きいので、小さな子どもさんが車の真後ろにいたらまったく見えません、ご家族用にトールワゴンを買うなら必ずバックカメラを取り付けるようにしてください。バックカメラがあれば後ろに小さな子どもさんがいても目視で把握できるので安心です。
アイドリングストップから再始動につてい
ソリオハイブリッドはMGUと言うISG(スターター兼用駆動アシスト)とは異なるシステムを採用するのですが、信号待ちでのアイドリングストップと発進時のエンジン再始動は非常にナチュラルでした。発信時のエンジン再始動に付きましては遅延(ラグ)は全くありません。
ソリオハイブリッドの燃費について
ハイブリッド車と言えばトヨタのプリウスがまっさきに頭に浮かぶのですが、プリウスと言えば速い燃費が良い(25km/Lは必ず伸びる)と言う印象ですが
ソリオハイブリッドはプリウスとはかけ離れた印象で、加速は鈍いし燃費は総走行距離42428kmに対し平均燃費が16.2km/Lとほんとに1.2Lハイブリッドなのかとびっくりするくらい燃費が伸びていない。
借りてきたソリオハイブリッドの総走行距離。
ソリオ 乗り降りのしやすさ
ソリオの乗り降りは目ばかりで地上から30cm程足をあげないと乗れないので、お年寄りの人は降りるとき少し大変かもわからない。
中高生~大人の人なら乗り降りはしやすい。
自動スライドドア挟み込み防止安全性について
自動スライドドアには挟み込み防止安全装置がついているので、手を挟んでみて実験してみたのだが、まったく痛くなかった。
挟んだとき少し押し込む感じはありましたが、異物を検知するとソフトに停止して開いてくれて安心です。
室内の広さや座り心地
ソリオの室内はめちゃくちゃ広いです、特にルーフのクリアランスは高いし(天井が高い)後部座席は大きくスライド(リクライニングもする)するので180cmある私が乗車しても足元もめちゃくちゃ広いです。
スライドしなくても余裕で乗車できるし天井が高いので窮屈感一切感じなかった。
シートの乗り心地は余りよくない、昔ファンカーゴを所有していたのだがファンカーゴのシートよりもちょっとましな印象で長時間座っているとお尻が痛くなると思います。
運転席・助手席はフロアスルーで後部座席へもウォークスルー移動可能。乗り降りも便利だし、車中泊も便利に活用できます。
トランクの広さ 自転車は乗る?
トランクはミニバンよりも広いと思います。また後部座席を収納すればかなり広い荷室となり、情報によればママチャリを乗せる事も可能だと言う(私は試していないので保証はできない)。
インパネ周り
メーターはセンターレイアウトで見やすい。
インパネはダイハツ車の様なあからさまなコストカットしている印象は無く、シルバーガーニッシュやベゼルが多用されていて見栄えする仕上げ。
グローブボックスも小さくないし助手席と運転席にトレイが良いされていて利便性も良いと思いました。
ソリオハイブリッド 良い点・悪い点 まとめ
ソリオの見た目は普通、良くもなく悪くもないし室内は広いし実用性は抜群だがN-BOXの様なフットワーク性が欠けるし燃費も言うほど良くないのでちょい乗りには余り向かないような気もしました。
サスペンショングニャグニャ感は慣れると気にならなくレベルですが、あえて悪い点をしいて言うならハンドルが異様に真っ直ぐに戻そうとする挙動が気になりました。
バイクや自転車の様に二輪車でハンドルをわざと曲げて離すとまっすぐに戻る挙動に似ていて違和感がずっと残る感じ、危なくはありませんが肩こりの原因になるかもしれない。