2代目アクア・MXPKを借りてきた
2021年7月フルモデルチェンジしたトヨタのコンパクトハッチバッグハイブリッド車「アクア(MXPK)」を借りてきて試乗させて頂きましたので、先代10系アクアとどう違うのかな等、参照頂ければ幸いです。
11型の外観デザインはキープコンセプトだが、よく見ると大幅に異なる印象。このページにNHPアクアの写真も掲載しているので比較できますが、ロアグリルデザインは大幅に違っている印象です。
写真下が先代NHP系アクアです。とても似ているのですがよく見ると大幅な変更が加わっています。
アクア・MXPK型 主要諸元
- 車両サイズ 全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm(E-FOURは全高1505mm)
- ホイールベース 2600mm
- エンジン 1.5L M15A-FXE型 ガソリン
- 最高出力 91ps/5500回転
- 最大トルク 12.2kgm/3800-4800回転
- モーター 1NM型
- モーター最高出力 80ps
- モーター最大トルク 14.4kgm
- WLTCモード燃費 33.6km/L (Xグレード 34.6km/L、Bグレード35.8Km/L)
補足、E-FOUR(四輪駆動車)のモーター性能は以下の通り
- リアモーター 1MM型
- モーター最高出力 6.4ps (Bグレードのみ5.3ps)
- モーター最大トルク 5.3kgm
アクア・MXPKの燃費
アクア・MXPKのWLTCモードカタログ燃費はZとGグレードが33.6km/L・Xグレードが34.6km/L・Bグレードが35.8km/L。
今回借りてきたアクアの燃費は23.7km/L(燃費計測走行距離数は732km)。個人的には25.0km/Lを超えて欲しかったのだがハイブリッド車オーナーに聞いてみると皆さん悪くないと仰ってます。
アクア・MXPKのヘッドライトデザインは2種類存在
アクア・MXPKのヘッドライトは2種類存在します。
私の借りてきたアクアのヘッドライトは一般的なLEDだがリフレクター式で、最上位のZグレードは一灯式の「Bi-Beam」(プロジェクター式)が採用されます。
ターンランプは残念ながらハロゲンで、ヤリスのようにポジションがターンランプを兼ねると言う演出はアクアには採用されてい無い。
Bi-BeamはオプションでZグレード以外にも装備させる事が可能です。どっちがかっこいいかと言うとリフレクター式の方がジョーズ+ジュエルアイのようでスタイリッシュだと思いました。
外観は先代NHPアクアと余り代わり映えはしない
外観ですがNHP型キープコンセプトなので一見見分けがつかないと言うのが本音です。よく見ると先代か新型かと言う感じでしょうか。
サイドから見た感じはやはり先代との大きな違いがわかりにくく、テールレンズに3つジェネレーターが追加されているのがよく見ると印象的でしょうか。
外から新型か先代アクアかを見分けるには運転席見るといいかもしれないです。エアバッグが小さくなりナビレイアウトがインパネセンター上にレイアウトされている。
もしくは真後ろから見るとフローティングバンパーデザインが採用されているので一目瞭然。
アクア・MXPK 運転してみた感想
まず気になるのが加速性ですが、速さにつきましては申し分有りません。先代10型に負けず劣らず加速は速いです。
またサスペンションのセッティング(乗り心地)は割と硬めの減衰とバネレートになっていると思います。乗り心地のイメージとしてはスポーツカー寄りの足回りでほんの少し突き上げ感があると思います。乗り心地は同クラス比較対象にとなるヤリスの方が後心地重視と言う差別化があるように思えます。
システム起動は先代アクアと同じ感じで、最初エンジンは動かない感じで、エアコン入れていると少しあとからエンジン始動音がしてくると言う感じです。エンジン音はヤリスよりは静かと言う印象でしょうか。
車幅感覚の掴みやすさも先代と同等だと思いますが、アクア・11型はノーズ位置が把握しにくい。パノラミックビューモニター(日産だとアラウンドビューモニター)があると狭い道路では助かるのですが、レンタルしたアクア・11型には搭載されていなかった。
乗り心地はヤリスに比べると少し突き上げ感があり少し硬いです。動画のシーンを見てもらえるとわかると思うのですが凸凹に結構反応しています。
運転は抜群にしやすいのだけど、車線を踏むとハンドルが自動的に車線に戻そうとする介入が入る。割と強めですので知らないとちょっとびっくりするかもしれない。
阪神高速環状線の湾岸線と神戸線合流と環状線に合流するシーン。状況把握しやすく安定性も抜群にあって安心して環状線の難関も運転できると思います。阪神高速環状線を2周試乗したのですが、加速・直進安定性・ブレーキ・周囲の視認性に全くの不安を覚える事無く運転できました。アクア・11型は完成度高いと思います。
車幅感覚の掴みやすさは先代と同じく抜群に良い
先代アクアもそうだったのですが11型も同様に車幅感覚は抜群に掴みやすいです。死角が少ないと言うのも手伝って、車庫入れや狭い道路の通り抜けも全然苦にならない。
アクアMXPKのドライブモード「PWR+」加速性
アクアには先代と同じ4つのドライブモード「ノーマルモード(通常)エコドライブモード(エアコンの効き具合を抑え、環境に配慮)EVモード(モーターのみで静かに走行。深夜など最適)パワーモード(アクセル操作に合わせて俊敏な走りをサポート)」があります。先代アクアも試したのですけど11型アクアも同様にパワーモード(PWR+)を適用して加速させてみたのでよかったら御覧ください。
システム起動時のメーターのイベントは普通
ヤリスは起動時のメーターイベントがやや派手なのですがアクアは普通でした。
アクアMXPKの室内の広さについて
先代もそうだったのですが11型も同様になかなか室内は広いです。運転席と助手席のマージンもそこそこあって快適だと思います。
助手席とのクリアランスはあるのだが、シートがヘッドレスト一体型(グレード別設定)で貧素。
カップホルダーは縦に2つですが特に不満に感じることは無いです。インパネ類も艶ありブラックガーニッシュが施される等、ラグジュアリー感も高い。
ルーフトップは十二分にクリアランスがあり窮屈感は無いです。
ヤリスにするか悩んでいる人はここが一番気になる点だと思います。後部座席は可也広いです。足元のクリアランスはヤリスの倍位あると思います。
180cmのわたしが乗車しても余裕のクリアランスがありゆったり乗れるのですが、背もたれがちょっと不快でした。背中が前に曲がる様な感じがしますので、実車を買う方は必ず後部座席の背もたれを確認してください。背もたれはヤリスは普通でした。
後部座席のセンターコンソールエンドに全車標準装備する「AC100V/1500W非常時給電源」ソケットが備え付けられています。
ラゲッジスペースはそこそこ広いのだが。
ラゲッジスペースはそこそこ広いのだが開口部座狭い。車両剛性の影響だと思うのですが、開口部がヤリス同様狭くなっています。
今更ながらアクア・NHP(先代)を試乗
2011年登場したトヨタハイブリッド専用車「アクア」は町中でよく見かける人気車種だがまったく興味は今の今までなかったのだが、同クラスに新型ヤリス(1.5Lハイブリッドの他にガソリン車もラインナップ)が登場したので、それぞれどう違うのかチェックしたく借りてきました。
借りてきたヤリスは2016年式以前のもので、車検書をチェックしてなかったので何時登録されたのかは不明、走行距離は約8万4千キロ程でした。
シェアカーで8万キロも走っていたら相当ヘタっているかもしれないと最初心配していましたが。
NHP型・アクアのドライブポジションは低い?
当サイト読者の人がアクアのドライブポジションは低くて運転しにくいと言う情報を頂いていたのですが、いざ乗り込んでみるとそうでもない(ドライブポジションは低くないと思いました)。
どちらかと言うとWRXとほぼ変わらない感じで、シートの横にある長いレバーで座面の高さをある程度調節できるのでドライブポジション低い・高いで困ることは無いと思います。
走行距離8万キロのアクアは大丈夫なのか?
オリックスカーシェアが管理するアクアなので定期メンテナンスは行っているとは言え、流石に8万キロも走行している車だと異音やサスが抜けているんじゃないかなと心配していましたが
まったくそんな事なくごく普通に阪神高速環状線を安心して運転する事ができました。
異音もしないしサスペンションもしっかりとした感じでまったくヘタってなかったです。
運転しやすい?しにくい?
アクアは運転しやすいです。電動パワーステアリングのハンドルが初動が重たくてその後軽い感じがやや最初違和感を覚えますが慣れます。
アクアの運転席は窓が大きく、セーフティセンス(前期型)の様な余計なユニットがついてないので(後期型はあります)死角が少なくとても運転しやすいです。
車幅感覚も掴みやすいしドアミラーからリヤフェンダーの位置が見えるので車庫入れがしやすい。
また悪い意味ではありませんがATセレクトレバーが従来のレイアウトなのでプリウスの様にリバースとDレンジを間違えることが無く操作性も良い。
車庫入れもバックもやりやすい
ハッチバック車なのでリヤウィンドウが遠いのだが、リヤウィンドウの見えている所が後ろのマージン目安になるので車庫入れがとてもやりやすいです。
バックカメラがあれば尚車庫入れは簡単になると思います。
バックしやすい理由はフロントノーズを余り気にすること無くバックする事に専念できるし、ドアミラーでリヤフェンダー位置が視認できるので何処でハンドルを切ると後ろが車庫に入っていくのかわかりやすい。
車線変更も余裕で行える
この情報は必要ないかもしれませんが、初めてアクアにのってすぐごちゃごちゃした阪神高速環状線でもらくらく車線変更をこなすことができます。ミラーの視認性が良いのでしょうね。
乗り心地はやや固め&旋回性は良い方だと思います
トヨタ車にしてはアクアのサスペンションセッティングはやや固めでした。
どちらかと言うとデミオの後継車マツダ2に似ている感じで、やや速度が乗ると少し突き上げるような感じはありますが不快ではないです。
どちらかと言うとスポーティな運転を楽しめるサスペンションセッティングでは無いかなと思った次第です。
阪神高速環状線の松原線と堺線に分かれる大きな右カーブを曲がるシーンです、かなり粘る感じの足でした。
ブレーキはよく効く方だけどカックンブレーキ減少は出ます
トヨタハイブリッド車に多いカックンブレーキですけど、アクアNHP型も発生します。
50プリウス前期型ほどひどくは無いけど(後期型はかなり改善している)、アクアもカックンブレーキになりやすい。
動画は高速道路から降りてくるシーンで、結構な下り坂である程度の速度が出ているところからのブレーキするシーンです。ブレーキタッチがいい感じでしっかり止まります。
アクアの加速性能
停車から発進、巡航から加速それぞれ申し分有りません。特に発進からの加速はかなり速いです。
アクアにはノーマル・エコ・EVモードをATセレクトレバーの後ろに切り替えスイッチがあって好みに応じて切り替えられるのですが、個人的にはエコモードでモーターを生かした加速が速いと思いました。
EVモードは少し試したのですがアクセルを踏み込んで20km/h程超えるとエンジン駆動に切り替わり余り速いと思わなかった。
8万キロ走行したアクアの燃費
借りてきたアクアの燃費は以下の通りでした。
トリップメーターA 445.4kmで19km/L
トリップメーターB 1076.9kmで23km/L
アクアの後部座席はヤリスより圧倒的に広い
ヤリスを借りてきてびっくりしたのが後部座席がまるでクーペみたいに狭い点だけど、アクアは狭くないです。
滅茶苦茶広いとも言えないけど足元は十分にクリアランスがあり、運転席と助手席をもう少し前にスライドさせるとさらにゆったりくつろげるスペースになります。
荷室はヤリスと同等かやや広いです。
アクア NHP型 まとめ
約10年前に設計されたハイブリッドシステム及びプラットフォームベースなので古めかしさは否めませんがそれでも燃費アベレージは20km/L(シェアカーなので結構乱暴な扱いをされていると思います)とかなりの好成績。
今回借りたアクアは8万キロも走っているけどサスペンションもしっかりしているし異音もせずしっかりと安定した走りで安心して運転できた事を考えると
同クラスのヤリスハイブリッドもいいけど実用面を重視するならアクアはまだまだ現役で選択できる一台だと言えるのでは無いでしょうか。
スタイリッシュなアクア 四点式シートベルト装着
関西スーパーへ買い物しに言った時、静かに入ってきた真っ赤なアクア(間違えてプリウスとしてました)。私の前で斜め付けして車庫に入れようとしてたのでちらっと運転手の方へ目をやると肩から直線的に赤いベルトが見えました。?四点式シートベルトか?とマジマジみてしまったのですがどうも四点式だった様に見えました。右肩に真っ赤なベルトがすごく目立ってたので三点で肩下から真っ直ぐ下にするベルトなんて無いですし、やっぱり四点式としか思えないです。ちょっと急いで買い物に来ていたのでさらにマジマジ見る暇もなくそのまま足早に買い物を済ませて変える時もっとちゃんと見たかったのですが急いで帰らないと行けなかったのでそのままスルーして帰宅しました。
カーレコでチェックすればいいやと思ってたのですが画質悪くバケットさえしているのかも不明朗です。印象に残ったのはミラーが橙色に変わっている点です(左端赤色のアクア)。車高は普通でしょうか。
目にした肩にしているベルトものすごくイメージに残っているのですが恐らくこんな感じです。
四点式を付けているアクアがヘッドライトにあたっている場面。ホイールは不鮮明ですが純正では無いことがわかります。リアスポ等の目立ったカスタマイズはありませんでしたが、これからどんどん個性的なアクアやプリウスが増えてくるのでは無いでしょうか。個人的にはアクアをかっこよくカスタマイズするのは全然OKだと思います。特にこの橙色のミラーはシュールでナイスだと思いました。
ここまでやる必要はありませんがプリウストミーカイラのサイトにあるこのリアスポイラーならよく似合うと思うので取り付けすればよりしっくり来ると思います。もうちょっとデカくてもいい感じになりそうです。
車検は通りませんがGTウイングが似合うなら是非見てみたいです。これはちょっとはみ出すぎですが。