話題のヤリス・クロスを試乗させて頂きました
2020年9月デビューしたヤリスベースのSUV「ヤリス・クロス」1.5Lハイブリッドと1.5Lガソリン車を早速試乗させて頂きました。
補足、ヤリスクロスハイブリッドの燃費資料に間違いがありました、2021年9月27日訂正。
その他阪神高速環状線試乗レビューなども新規掲載しています、よかったらご参考までに。「かげまるちゃんねる ヤリスクロスハイブリッド 阪神高速試乗」
ホワイトカラーが1.5Lハイブリッド車で記事中掲載しているセンシュアルレッドマイカが1.5Lガソリン車です。
ヤリス・クロス 見た目
ヤリス派生車のヤリスクロスの見た目ですが、スタイリッシュではあるのだがベースのやリスト比較すると微妙なフロントフェイスをしている。
フロントフェイスはキーンルックコンセプトなのだが、今ひとつメリハリがない印象を受けました。
ヘッドライトレンズはスモークがかったデザインをしているので余計にインパクトが出ない感じでしょうか。フォグの代わりにフロントフェンダー前に装着しているLEDクリアランスランプが点灯するとまた少し違う雰囲気にはなります。
個人的にはジュエルアイの方が好みなのだがスモークレンズを好む人も居るのでなんとも判断が難しい。
しかしながらヘッドライトユニットはラグジュアリーなのでクリアレンズでPRした方が個人的には好きなのだが。
この角度で見るとエッジの効いたアッパーグリル周りとバンパーはスタイリッシュなのだが。
サイドから見るとスタイリッシュ。C-HRとヤリスのトランクリッド周りのデザインを足した感じで大型ルーフスポイラーもよく似合っている。
リヤはスタイリッシュ、トランクガーニッシュ風のテールレンズを採用していて新型ハリアーに似ていると思います。
ハイブリッド・ガソリン車のメーター回り比較
ハイブリッド車のメーター始動時の動画です。ガソリン車と異なりタコメーターが無くEVシステムの状態を示すメーターへと変更されています。
因みに7インチマルチインフォメーションディスプレイの場合は写真のようなメーターレイアウトになります。
ガソリン車の方は若干アナログテイストが強いです。
外観デザイン
写真はガソリン車です。一見ハイブリッドかガソリン車かはわかりにくい。
ヤリス・クロスの室内は広い・狭い?
ヤリスベースなのでヤリス・クロスも狭いのかなと思ったのですが、セールスの方の話ではヤリスよりも20mm広くなっているので室内はヤリスよりも広いと言うお話でした。
運転席と助手席はヤリス同様窮屈感はありません、むしろ快適です。
問題は後部座席、ヤリスは足が入らなかったのだがヤリスクロスはどうでしょうか?
ヤリスクロスの後部座席はギリギリ乗車出来るスペースはあります。身長180cmの二名が運転席と助手席に座った状態の後部座席の足元スペースです。
広いとは言えないが乗車できます。
運転席・助手席側は足元スペースは快適そのもの
トランクスペース容量は大きい
ハッチバックタイプなのでトランクスペースが非常に容量が大きく、カタログスペックによるとラゲッジルームの広さは、荷室長820mm×荷室幅1400mmでトランク容量390㍑。
後部座席を収納すれば一名なら余裕で車中泊ができます。
また床にはパネルが敷かれていて取り外すこともできる。
一体なんのためなのかわからないがご覧の通り脱着可能なパネルが取り付けられています。
トランクは開口部も大きく、比較的大きな荷物やゴルフバッグやスキーグッズやアウトドア用グッズも楽に積み込み可能。
トランクリッドは比較的高くまで跳ね上がるので女性だと届かない可能性もあるかもしれない。
ナビ・運転席周り
ヤリス・クロスのナビは8インチオーディオディスプレイ標準装備なのだが、予めナビとTV機能は備わっているがディーラーオプション形式で別途料金を支払うことで使えるようになります。
トヨタの純正ナビを搭載する場合は、6万9300円のエントリーナビキットか、11万3300円のT-Connectナビキットを購入する必要があります(これらはディーラーオプション扱い)
ナビモニタはインパネセンターにレイアウトされていて非常に視認性が良い。
ATセレクトレバー周りにはエコ・パワー・ノーマルモード及びEVモード切り替えとオートブレーキホールド及びトラクションコントロールON・OFFスイッチがレイアウトされています。またパーキングブレーキはオートブレーキホールド下の小さなスイッチになっている。
エアコンコントロールパネル下にシートヒーター及びUSB充電ソケットとETCユニットが取り付けられています。
ヤリスクロスのセンターメーターはデジタル式だが左右のEVコントロールと燃料・水温メーターはアナログを採用
ルームミラー裏側は大きなユニットも無く視界良好です。
ドアミラーは大型のものが装備されていて左右安全確認しやすい。
助手席側も視界良好です。
インサイドドアハンドルはやリスト同じ。
グローブボックス。狭いとも広いとも言えない。
運転のしやすさについて (ハイブリッド・ガソリン車共通)
ドライブポジションが高いヤリスクロスのほうがベース車のヤリスよりも車幅感覚は掴みやすいです。
狭い道を走ってみた項目と被りますが、狭い道路を通過する動画です。
運転のしやすさは抜群にいい上にコンパクトなので車庫入れば抜群にやりやすいです、またバックカメラのガイド線が非常に優秀で黄色い線を目安にすれば非常に簡単に車庫入れ完了できます。
ハイブリッド・ガソリン車 加速性について
ハイブリッド車はすごく出足が良い(加速性が良い)のです。どう表現していいのか難しいですが、日産の電気自動車リーフの加速力の3分の2位のパワーがあると思います。
またガソリン車はハイブリッドに加速は負けますがどちらかと言うと大衆が好むストレスのない加速性で中速域から伸びる感じで凄くスムーズです。また一時停止の多い道路や細々と曲がりくねった裏道でのフットワークも悪くないです。
車幅感覚がつかみやすいので車庫入れもかなり楽にこなせると思います
車庫入れが苦手な人もヤリスクロスならパノラミックビューモニターを併用すればかなり楽に運転操作できると思います。
ヤリスクロスで道幅の狭い道路を運転してみた感想。小回りが効くし狭い道路も車幅感覚つかみやすく通り抜けられました。
ハイブリッド特有のカックンブレーキも少ない
1.5Lハイブリッドユニットはトヨタセールス曰くアクアのユニットベースになるそうです。
加速性は抜群によくパワーモードで発進すると後ろから誰かに押されたような加速性を発揮します。
この加速性があれば高速道路の合流や車線変更及び追い越しもストレス無く行えると思いますし上り坂もグイグイ登るので峠でも楽に運転できると思います。
またハイブリッド車最大のネックである「カックンブレーキ」は50プリウス後期型同様ストレスはほぼ無い感じです。
ヤリス・クロスの乗り心地は良いとは言えない
ヤリス・クロスですが、試乗させて頂いた車のタイヤサイズが215/50R18と扁平率が50とサイドウォールが薄いので
乗り心地は割とガタガタと言う振動を伴う衝撃が出やすい感じでした。
またカーブや交差点右左折する時にロールが比較的出やすいので、ベースのヤリス(乗り心地は良い)と同じ様な乗り心地とは行かない印象です。
タイヤの扁平率が60(ホイールサイズは17インチ)なら乗り心地はかなり改善すると思います。
ヤリスクロスが信号発進するときでも撮影しているカメラが前後左右に動く様子の動画です。
ヤリスガソリン車は少し突き上げ感がありました
ヤリス・クロス・ハイブリッド&ガソリン車の燃費
ヤリス・クロス1.5Lハイブリッドの試乗車の燃費ですが、トリップメーターB側の走行距離378kmで24.6km/L、1.5Lガソリン車は337km走行距離で11.2km/Lでした。
試乗車なので必ずセールスマンが同乗するので2名以上乗車での平均燃費です。1名だけだともう少し燃費は伸びるはずです(25.0km/Lは余裕で伸びると思います)。
ヤリスクロスハイブリッド(7インチマルチインフォメーションディスプレイ)試乗車は20.9km/Lでしたが、一般的にリスナー様の情報を総合すると概ね燃費は25.0km/Lは軽く超えてくる感じです。
1.5Lガソリン車燃費アベレージ画像。ちなみにハイブリッドとガソリン車のメーターデザインは全く異なります。
ヤリスクロスの良い悪い点
実用性抜群で直進安定性及びブレーキング及びコーナーリング性能も高く、静粛性も良くヴィッツ完成形と言える仕上がりだと思いますが
唯一難があるとするとエンジン音です、ハイブリッドモデルはエンジンが頻繁に動かないので気にならないと思いますがガソリン車は常にエンジンが駆動していてこの音がわりと大きくキャビンに入ってくるのでちょっと煩いかなと思いました。
なのでガソリン車を買う人はエンジン音の煩い点が気にならないか十二分に試乗頂いて、納得してから買った方が良いと思います。