NV350 E26系 キャラバン ガソリン・ディーゼル車を借りて乗り比べレビュー
人気のワンボックス 日産キャラバン「NV350」(E26系)の2.0Lガソリン車と2.5Lディーゼルターボ車を借りることができたので乗り比べレビューしてきました。
写真左が2.0Lガソリン車・右が2.5Lディーゼルターボ車、グレードはガソリン車がプレミアムGX・ディーゼル車はドアミラーから判断するとVX。
キャラバン ガソリン・ディーゼル 見分け方は? (ふとした疑問)
NV350のデザインですがガソリンもディーゼルも同じVモーショングリルが採用されているので、見た目で区別する事が難しい。
どこを見ればガソリン・ディーゼル車なのか見分けるポイントがあるのでしょうか?
確実に見分ける方法としては運転席側のフォグランプ搭載位置にあるエアインテークの穴からインタークーラーが見えるか見えないかで判断が可能になります。
こちらがディーゼル車のフォグにあるエアインテークです。圧縮空気を作るインタークーラーが見えます。インタークーラーが装備されている=ターボ車でNV350のターボ車はディーゼルしかないのでディーゼル車と判断できます。
ガソリン車はNA(自然吸気式)エンジンのためインタークーラーは装着がありませんので、写真の通りフォグのエアインテークを覗き込むと地面が見えます。インタークーラー無し=自然吸気式エンジンでNV350のNAエンジン搭載車はガソリンのみと言う具合に見分ける事ができます。
その他外観で見分けるには・・フォグランプの有無はプレミアムGX(ガソリン)では標準装備になるものの、その他のグレードもオプション装備する事ができるのでフォグが搭載されるのでガソリン車と判断もできない。
トランクリッド(リヤゲート)にガソリン車のグレードは「プレミアムGX」エンブレムが付いているので区別しやすい、ディーゼル車もエンブレムあるはずなのですが借りた車にはなかったのでDXグレードの可能性も。
唯一、運転席側のフォグライトエアインテークにディーゼル車はインタークーラーが搭載されているのでそれで見分けられると言う情報もあります。
その他、見分け方はエンジン音でしょうか?NV350ディーゼル車のノック音は非常に大きくいかにもディーゼル車と言うエンジン音が聞こえてくるのでガソリン車との区別に役立つと思います。
・ディーゼル車はガラガラ音が非常に大きい。
・ガソリン車は静かなのでほぼ冷却ファンが回転する音しか聞こえない。
プレミアムGXと通常グレードの内装比較
プレミアムGXと通常グレードキャラバン内装の違いはほぼ同じですが、プレミアムGXは運転席周りが少しラグジュアリー感がありますが、大きく差別化されているわけではない感じです。
補足、DX・VXグレードもオートエアコンオプション装備するとラグジュアリーには仕上がります。
プレミアムGXの内装
フルオートエアコンコントロールパネルにATセレクトレバーのギア切り替えボタンがメッキ加飾されている以外は内装は通常グレードと同じ。
インパネ周りやエアコン吹き出し口やエアコンコントロールパネルの上に収納式カップホルダーがありますがこれは共通装備の様です。
メーターの方もセンターに液晶モニターがそれぞれレイアウトされています。
後部座席は、ヘッドレスト付きで少し高級感のあるシート素材が採用されています。
座面が高いのはキャラバン共通です、お年寄りが乗り降りするにはやや辛い。
荷室はサイドに樹脂パネルがクリップ止めされていて、ある程度静音性が確保されている感じです。
床のカーペットは所有者が自身で施工したも。
VX グレードの内装
掲載するVXグレードは2.5Lディーゼル車のものです。
プレミアムGXと大きな違いはエアコンコントロールパネルでダイヤル式になっています。
ATセレクトレバーのギア切り替えボタンは普通の樹脂ですが、それ以外はプレミアムGXと大きな違いはない。
一列目は3人乗りですが、センターは補助席の様なシートになっていました。
メーターも同じでセンターに液晶モニターがレイアウトされています。
後部座席も同様にヘッドレスト付きです。後部座席用のエアコンはプレミアムGXはオートエアコンが標準装備で他グレードオプションになります。
二列目シートのスライドウィンドウはプレミアムGXが標準装備でそれ以外のグレードはオプション設定になります。
荷室はプレミアムGXの様な静音性を考慮したサイドパネルはありませんが、タイヤハウスの出っ張り以外は無いので荷物をたくさん積み込みするのに向いている。
荷室のベニア板は所有者が施工したものになります。
キャラバン共通 乗り降り・居住性・運転のしやすさについて
キャラバンは座面がほぼトラックみたいなので、乗り降りは結構辛いです。昔マツダボンゴで配達業務していましたが、ボンゴも割と座面高いなと思ってましたがキャラバンはそれ以上に高く頻繁に乗り降りする配送業には少し向かないかもしれない。
私は身長180cmあるのですが、NV350の座面が私のお腹の位置にあります。乗り降りするにはピラーにある「アシストグリップ」を掴まないと辛いです。
二列目シートの方も普通のミニバンより一段高い座面位置なので、乗り降りしやすいとは言えませんが、ステップがあるので運転席ほど乗り降りしにくい事は無いです。
居住性
運転席と助手席は広いですけどルーフトップのクリアランスが思ったほどなくて、天井付近は大柄な人だと窮屈だと思います。
二列目シートの居住性は抜群にいいです。背もたれが寝るような感じで角度がついているので、恐らく二列目シートに乗車すると寝てしまうと思います。
乗り心地については検証していませんが、リアサスペンションマウントからかなり離れた車のセンターに二列目シートがレイアウトされているので乗り心地はかなりいいほうだと思います。
運転のしやすさについて
ドライブポジションが異様に高いので(2トントラック並みに高い)、運転は非常にしやすく車幅感覚もつかみやすいです。またハンドルの切れる角度が大きいので、思った以上に小回りが効きます。
キャラバンを借りて割と狭い路地を通過するシーンです。全長が長いので内輪差気をつけないと行けないのかなと思いましたが、狭い交差点ではほんの少し大回りする感じで右左折することで問題なく通り抜けできました。
キャラバンを借りてすぐにコンビニの駐車場にて車庫入れしてみたシーンです。全長が長く車庫入れしにくいのかなと思ったのですが、ハンドルの切れる角度が大きいので苦もなく車庫入れできました。
巡航走行もドライブポジションが高いのでとても運転しやすく、死角が少ないので状況判断付きやすく安全運転度合いが高くなります。
NV350 キャラバン ガソリン・ディーゼル車 燃費比較
借りてきたキャラバンは商用利用しているので、燃費的には自家用として使うよりは悪いと思いますのでご了承願います。
・ディーゼル車の燃費 8.7km/L (総走行距離46186km)
・2.0Lガソリン車の燃費 6.1km/L (総走行距離11530km)
乗り心地はプレミアムGXの方が抜群に良い
NV350キャラバンですがディーゼル車のVXグレードの乗り心地はほぼトラックです。フロントサスペンションの真上に運転席があるのでバンプ踏んだとき上下にボヨンボヨンと言う感じで跳ねる感じでした。
対象的にプレミアムGXは跳ねる感じは無くまたサスペンションが硬いと言うわけでも無くどちらかと言うと高級セダン並みの乗り心地でした。
これは所有者様も同様の意見で、もし自家用車としてキャラバンをお考えならプレミアムGXが良いのかもしれない。
手前がVXグレードで向こう側がプレミアムGXです。見た目はほぼ変わらないし内装はプレミアムGXの方がやや高級感高い。乗り心地を捨ててディーゼル車にするのもありですけど、ゆったり気持ちよく走るならプレミアムGXがおすすめ。
2.0Lガソリン車と2.5Lディーゼルターボ車どっちが速い?
言わずとも排気量+過給器が搭載されている2.5Lディーゼルターボ車の方が圧倒的に速いです。
所有者曰く2.0Lガソリン車は高速道路では加速しないし急な上り坂は登らない、ディーゼル車の方は加速するし急な坂道もグイグイ登るので、いつも仕事で運転するときはディーゼル車をチョイスしていると仰ってました。
一応動画に先行ディーゼル車と私が運転するガソリン車の動画がありますので良ければご参考までに。信号発進加速では全然ディーゼル車に追いつけなくてその差は大きいと感じた次第です。