170系 シエンタ 2020年式を借りてきました
以前から気になっていたトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の新車がカレコカーシェアリングに導入されたので早速借りてレビューしてきました。
借りてきた70系シエンタは総走行距離600km少々の新車、年式は2020年でパワーユニットは1.5Lガソリン車(FF)、室内は3列シート7人乗り。
外観については、ヴィッツに似たいかついフロントフェイスをしたとてもスタイリッシュなミニバンです。
シエンタの悪い点
シエンタを一通り試乗した結果、総じて嫌な所(悪い点)が見当たらなかったのでこの車をご購入をお考えの方に何か参考になればと思いあえて気がついた悪い点を先にピックアップさせていただきます。
・一点目はワイパーが短いのでウィンドウの上の方の一部がワイピングできない。ドライブポジションをシート横のレバーで下げる事はできるのだが、目線が低いと少し車幅感覚が不安なのでなるべく高くしてしまうと、ワイパーの雨水拭き残し(図の赤い枠)に目線が掛かってしまう。
・二点目は慣れないとややカックンブレーキになる。慣れれば問題はありませんが車が止まりかけの時にやや強めの制動力が発生する癖のようなものがある。
・三点目は加速が良いのだが(フットワークはかなり良い)、ハーフアクセルが苦手な感じがあり、半クラで言うと2000回転位でミートする様なイメージがあって、車をゆっくり進めようとすると意図しない高いトルクが掛かりやすい。
渋滞の時はクリープで進むと良いのだが、もう少し速度がほしい時にアクセル踏むと「ブワッ」と言う感じで力強く前に進んでしまう癖があるように思える。
燃費は良いほうだと思う
シエンタ1.5Lガソリン車の燃費は総走行距離633kmで18.0km/Lでした、燃料補給後468km走行後の燃費は11km/Lと言う表示でした。
ただこの燃費アベレージデータは何人乗車だったのかは不明、7人フル乗車すると燃費は低下しますが、一人で通勤車として使う分には決して悪くない燃費だと言えます。
スマホで燃費データの写真を撮影したのですが整理してたら消してしまいまして、代わりに掲載しているのは動画のスクリーンショットです。
シエンタは運転しやすい?(車幅感覚のつかみやすさ)
シエンタの運転席について一番最初はちょっと左前のノーズがわかりにくいなと思ったのですが、シートの横に付いている長いレバー(シート位置を高くしたり低くしたりできる)でシート位置を高くしたら(目安ですが±3cm調整できる感じです)すごく車幅感覚がわかりやすくなり運転しやすくなりました。
シエンタの運転のしやすさは車幅感がよくわかるだけでなく、エンジンレスポンスも良いので一時停止の多い道路や細い道路(細い道路も得意)もサクサク&キビキビ走るのでとても運転が楽です。
シエンタで滅茶苦茶狭い路地(道路幅3m位)に入って通り抜ける動画です。ドアミラーとピラーで車の車幅感覚をバッチリ把握できます。
コーナーリングはロールが意外と少ないしカーブもよく曲がる
一人乗りの感想ですが、シエンタのコーナーリング特性が異様によかったです。
またBレンジ(ATセレクトレバー一番下のギア)に切り替える事で、丁度いいエンジンブレーキが発生するのでちょっとした下り坂やカーブも安心してクリアする事ができます。
乗り心地について
ひとつ上の項目で「ロールが意外と少ない」と書きましたが、シエンタの乗り心地は抜群に良いです。
少しふわふわ感はあるものの、初期型プリウスのようなわざとふわふわした感じでは無くて、バンプを通過した時にいなす感じのふわふわした感じが少しあります。
全体的に揺れは少ないしカーブ曲がる時にロールも少ないし(ロールの出方がソフト?)、一人で運転してみた感想としてはミニバンでは一番乗り心地が良いのではないでしょうか?
動画見てもらえればわかるのですがカメラ映像に振動がほぼ見られない。
シエンタ・1.5Lの加速性能
シエンタ1.5Lはやや古い世代(新開発直3エンジンよりも以前の型)の直列4気筒2NR-FKE型エンジンが搭載されていますが、0発進のフットワークがよく加速も時速60km/hまでならストレス無く出ます。
路地に入って徐行や一時停止からの発進する動画
長い上り坂でも普通に他の車と同じ速度域で流れに乗ることができる。
ブレーキ性能
ブレーキ性能は一人乗りと7人乗った時は大幅に異なってきますので、一概に良いとも悪いとも言えない。
一人で運転している時はブレーキに不安感は一切ありませんでした、また使い勝手の良いエンジンブレーキをATセレクトレバーの簡単操作で発生させる事ができます。
二名以上シエンタに乗車する時は、エンジンブレーキを多様する事でブレーキ負担を減らす事ができより安全に運転できると思いますのでお試しください。
シエンタ 内装の広さ
内装は広いですが3列目シートの活用は期待できません、3列目シートはかなり狭い。
まず運転席ですがルーフのクリアランスもあるし足元も広くて運転に支障をきたす事は無いが、セレナやノア等に比べると全高自体が低いので、室内で立って2列目シートに移動すると言う事は難しい。
運転席と助手席の間はフロアスルーだが2列目シートに移動するには屈んで移動と言う形になります。
2列目シート
2列目シートも抜群に広く、大人3人乗車可能。2名なら余裕で乗車できるが男性3名だとやや窮屈になるかもしれない。
2列目シートは10cm程スライドするのだが、目一杯前にスライドすると足元窮屈になります。
3列目シート
3列目シートは小学校低学年の子なら乗車可能ですが大人はほぼ不可能。2列目シートを目一杯前にスライドさせると足は入るが長時間座ってられないです。
写真で見ると2列目シートを目いっぱい前にスライドさせれば足は入りそうに見えるが膝が座席に思いっきりあたって窮屈でした。
ただ面白いのが2列目シートが完全に収納できてしまうシートレイアウトを採用していて、3列目シートを広く活用する事もできる。
3列目シートはそのままだと足が入らないので2列目シートを目一杯前にスライドさせてこんか感じで乗車できます。
3列目シートのルーフクリアランスは余り無い、大柄の人だと頭が当たる。
オートスライドドア 挟み込み防止テスト
シエンタのオートスライドドアの挟み込み防止テストをした結果、今まで試した挟み込み防止機能では一番痛かった。
痛かったと言うかほんの少し痛みはあるが安全性には問題有りません。ただ子供さんが間違って挟まれると泣くかもしれない。
最後に シエンタ ガソリン車 まとめ
どの車を買おうか迷ったならシエンタの1.5Lガソリン車はおすすめです。
1.5Lなのによく走るし実用性は抜群に高い。車格も決して大きくないので運転しやすいし車庫入れもしやすい。
一番の決め手はやっぱり燃費でしょうか、レンタカーなのにリッター11km/L~18km/Lと驚異の低燃費だと言えます。
先日借りてきたヤリス1.0Lガソリン車は燃費8km/Lと異様に悪かった事を考えると、シエンタガソリン車は買って後悔しない一台だと言えると思います。