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ホンダ・N-BOX&カスタムを運転(暗峠)した感想・燃費・乗り心地 気になる点をレビュー

ホンダ N-BOX JF3を借りてきた

前から気になっていたホンダ軽自動車主力「N-BOX」(ハイトワゴン)の新車が入ったので早速借りてきました(N-BOX・カスタムは過酷な国道で有名な暗がり峠で試乗してきました)。

実は車の運転をホンダのアクティで覚えたと言う事もあって、35年程前のアクティでしたがエンジンの粘りや走りがスズキやダイハツの車と違って格段によかった記憶があるので2020年のホンダの軽自動車は今もそうなのかなと思い試乗に挑みました。

ホンダ N-BOX FJ3系

初めて乗り込んで思った事「でかい」

車を外から見てもそうは思わないのだが、いざN-BOXの運転席についてみると異様にでかいと感じます。

理由はルーフトップと頭のクリアランスが異様に大きく、デュアルピラーからフロントウィンドウにかけて昭和63年頃運転していた軽自動車のものと比べものにならない位奥行きがある

恐らく正面衝突の安全性が大幅に向上しているものと思われます。

運転はしやすい・しにくい?

初めてN-BOXに乗った瞬間はでかいと思いますが、運転してみると前後左右の車幅感覚はすぐに掴めるしエンジン(NAエンジン)は比較的パワフルだし車が軽いのでフットワークが抜群に良く運転しやすいです。

特に狭い路地等は車が小さいのでスイスイ軽快に運転できます、また高速巡航時の安定性も高いのでフラフラしたり直進安定性に不安を感じることも無く運転できました。

乗り心地は良いとは言えない

突き上げ感は無く普通の乗り心地なのだけど、ルーフが高いのでロールが大きく出る(左右によく揺れます)。

状態の悪い道路だと本当に左右によく揺れるので、車酔いする人はN-BOXにのると確実に酔うと思います

またグレードにもよるのかもしれ無いが、ブレーキを踏むとサスペンションがよく沈むし加速するとリヤ側によく沈む挙動があるのでこれも酔う要因になるかもしれない。

ロールはするがカーブが苦手と言うことでは無い

ルーフが高いのでロールが大きいと書きましたが、ロールが大きいと言うことはカーブが苦手?の様にも思えますがそこは流石ホンダのサスペンションである程度沈むと粘り回頭性が向上します。

S07B 直列3気筒エンジンは速い・遅い?

新開発直列3気筒ガソリンS07B型のNAエンジンはパワフルだとは思いませんがフラットなパワーの出方をするので走りは軽快(フットワークが軽い)です。

S07B型のNAエンジン

N-BOXの2WDグレードの車重は890kgと決して軽いとは言えませんが、加速も伸びやかだし路地で一時停止・発進を繰り返す時もストレス感じること無くスイスイ走れました。

ただ、ECOモードとECOを解除した時の加速の違いを試したが違いがなかった。

その他 運転していて思ったこと

視界は広く死角も少ないしドライブポジションが高いので運転はとてもしやすいです。

ハンドリングはロッキーと同じくらいの応答性ので、初期応答性がやや悪いが気になるレベルではありませんしブレーキはよく効くしカックンブレーキにはなりにくいです。

ルーム・ドアミラー(やや小さい)も見やすいので車庫入れもバックカメラ無しでサクッとできると思います。

小回りがよく効くので、車庫入れ・縦列駐車・離合(すれ違い)が苦手な人にも乗って頂きたい一台だと言えます。

乗り降りのしやすさについて

N-BOXの地上最低高は145mmあって意外と高く、フロアの厚みも結構あるので足を比較的あげないと乗り降りできないと感じました。

車内は本当に広いので足だけ意識して上げる感じで乗る・降りる以外は快適そのものです。

室内の広さ

室内は軽自動車とは思えないほど広い。特に後部座席は10cm程スライドするので一番後ろまで下げると後部座席はクリアランスを相当広く確保できる設計。

インパネシフトを採用するので運転席と助手席はフロアスルーで乗り降りにとても便利。

後部座席は一番うしろまでスライドさせるとかなりのスペースができるので、キャンプや釣りそれに海水浴等ガチャンガチャンと荷物を載せて出かけるのにとても便利だと思います。これだけ広いと楽に2名車中泊できそうですね。

後部座席はこのフックを引くとスライドできる設計です。恐らくシート下にもスライドレバーはあるものと思われる。

トランクは広そうに見えるけど開口部下がやや狭い。後部座席を収納すると広くなりますが自転車の積載は無理だと思いました。

フレーム(テールランプの下の内側)なのかと思ったのだが樹脂だった。

 

27インチの自転車(ママチャリ)を積むことができるらしい

軽自動車の荷室にママチャリを積むことができるのかずっと疑問だったのですが、SNSにN-BOXで27インチの自転車を積んでいる写真が掲載されていました。

ただ、内装に傷がつくかもしれないので、ママチャリをN-BOXに積むときは養生しておいた方が良さそうです。

N-BOX ママチャリを積載

オートスライドドア挟み込み防止の安全性

助手席側オートスライドドア(足をかざすだけで開けしめできる機能付き)の挟み込み防止の安全性を確認した結果、ステップワゴンのものよりもソフトで手を挟ませるとふわっと止って開いてくれる仕組みでした。

ヘッド&テールライト類

N-BOX(JF3/4系)のライト類はウィンカー除くヘッドライト・ポジション・ブレーキはLEDが採用されている様でした。リバースランプも6000ケルビンの色温度なのでLED(外していたらすみません)だと思われます。

テールランプですがポジションとブレーキランプ(LED)点灯の仕方がとても美しい。

N-BOX・カスタムを日本一過酷な国道【暗峠】で試乗(2020年6月20日追記)

N-BOX試乗レビュー中で乗り心地がちょっとストローク長い感じのぷわんぷわんした印象があるとお伝えしたのですが、N-BOX・カスタムオーナー様からカスタムグレードは足回りまたちょっと違うので是非試乗してみてくださいと言うリクエストがありましたので

ホンダ・エブリゴーでN-BOXカスタムを借りてきて、日本一過酷な国道308号線「暗峠」に持って行き、試乗してみました

借りてきたN-BOX・カスタムのエンジンスペックは自然吸気式(NA) 最高出力58ps 最大トルク6.6kg.mと余りパワフル感は無いが急な上り坂をグイグイ登る様はすごかったです。

ホンダ「N-BOX」JF5・6型 2023年10月フルモデルチェンジ

写真は借りてきたN-BOX・カスタムです。LEDライト類にエアロパーツを装着するので見栄えは圧倒的にカスタムグレードの方がよかったです。(夜だったので詳しい内外装の撮影は行っていません。)

2020年6月 ホンダ エブリゴー レンタル N-BOX・カスタム

ヘッドライト・ポジション・フォグ・ブレーキランプはLEDでした、真っ暗な夜道でもヘッドライトはすごく明るい。

N-BOX・カスタムのLEDヘッドライトとフォグは異様に明るい

試乗レビューを書く前に、LEDライトが明るいと冒頭お伝えしましたが、暗峠の該当の無い真っ暗な道路でもはっきりと照らしてくれました。

これほど明るいと夜の運転も安心です

暗峠をN-BOXで登ってみる

暗峠の概要(wiki)を読んで頂くとおわかりの通り、慣れない人だと途中で立ち往生する程の急勾配な上り坂(逆に下り坂もすごい)が続く事で有名な国道です。

私も車を止めていざ撮影しようとしたら転けそうになる程の坂でした(平衡感覚がおかしくなる)。

写真の場所はこちら「おやすみ処 初音」のある場所です。

暗峠 N-BOX・カスタムでいざ登り始める

今回、ソニーのウェアラブルカメラと360度撮影できるinsta 360 ONE X機材を使って試乗レビューを撮影してきました。

どちらも臨場感が無く坂の雰囲気が伝わりにくいですが、N-BOXのNAエンジンはほんとフットワークが良く急な上り坂でもいい感じでスイスイ登っていき、CVTのセッティングもエンジンのトルクをしっかり伝えている感じです

初音の看板を水平に見てもらえれば坂がどれくらい急なのかわかると思います。

道路脇の建っている家を見るとさらにわかりやすいかも、ほぼ階段並の上り坂です。

カスタムに限らずホンダのCVTはよくできている 、急勾配31%の上り坂もホイールスピンすること無く安定的に登る

これだけ坂がきついとホイールスピンするのだが(特にFFだと)、N-BOXのCVTトランスミッションの制御が非常に良くできているので一度もホイールが空転することは無かった。

写真はきつい上りの途中で対向車が来たので一旦停止して離合(すれ違い)するシーン。道路を見ると黒いタイヤ痕が幾つも見られる。通常の車だとここでホイールスピンしやすい事がわかります。

けどN-BOXは普通に登っていってくれました。ここでもしマニュアル車なら発進すら大変です。

はっきり行って悪路だが直進安定性は抜群

今回試したかったハイトワゴンの直進安定性ですが、暗峠の急な上り下り坂+カーブと言うシーンでも、ロールはするけど車の安定感は抜群で、体が持っていかれたり車が転けそうになる不安感は皆無で安心感の高い直進安定性を保って運転できました

安定感を文面で説明するのは難しいですが以下の項目「31%急勾配 上りと下りシーン」にある動画を参考にしてもらえればと思います。

31%急勾配の坂には無数の黒いタイヤ痕がついている。FRだと登りきれない車も多数あると言います。

31%急勾配 上りと下りシーン

N-BOXカスタムで暗峠の見どころ31%急勾配を登っていく所と、下っていくところの動画です。

ここは普通だとたっているのも難しい急勾配です。下りの時はほぼ落ちていっている感じですがN-BOXの安定感は抜群でした。

超狭い道も車幅感覚が掴みやすく運転しやすい

まさかの国道ですけど車が一台やっと通れる道幅ですが、N-BOXカスタムならスイスイ通る事ができました。

狭いと言っても大型SUVが民家に止まっていたので、言うほど狭くないのかも。でも運転していたらものすごく道路幅狭いと思いました。

きつい下り坂について

N-BOXカスタムにパドルシフトが付いている事がわからずに、Sレンジでずっと下りを降りてきたらブレーキが焼けました(後半ブレーキがすごく甘くなりました)。

ブレーキが焼けても効かなくなることはありませんでしたがパドルシフトでエンジンブレーキを効率的に使って降りてくればブレーキは焼ける事は無いはずです。

今回ちょっとレビュー的に失敗と言うか気が付かなった点が後悔しています。

しかしながら落下する感じがするすっごい下り坂でもN-BOXカスタムなら安心して運転できました

N-BOXの燃費について

N-BOX・カスタムの燃費はなかなか良くて、9810.7km走行距離に対して燃費アベレージは14.5km/Lでした。

しかしながらベースグレードのN-BOX(新車)は走行距離わずか62kmだったのだが、燃費アベレージが8.5km/Lでした。一時間ほど借りて市内を走り回った結果8.7km/Lへ向上しましたが、正直な所燃費が良いとは言えない。

新車だから悪かったのかわかりませんが、アイドリングストップ機能も付いているしありえないレベルの燃費だと思います。

最後に N-BOX JF3系について

見た目は少しレトロでおしゃれなですが内装は少し商用っぽい傾向が強いです(N-BOXベースグレード)。

実用性抜群なので通勤・レジャー・お買い物等はN-NOX一台でほぼ事足りると思います。

特に今回暗峠を試乗して思ったのが、山間部に住む人にも最適な車だと言えると思います

また一番この車で特筆する点としては小回りがきく且つ軽快なフットワーク

知らない道路でもすっと入って路地をちょこちょこ走っても加速いいし・小回りがきくので道を間違えてもすぐに引き返せるし

狭い車庫に入れなければならなくてもこの車なら一発で入れられる。

ウルトラ狭い対面道路でも離合も楽だし日本の道路事情に最適化された一台だと言えるのでは無いでしょうか。

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