教習所へ通う方が増えるこの次期、縦列駐車や方向変換のやり方を教えて欲しいという問い合わせが多くなります。
教習所で教官が教えてくれるのに(解らないことは教官に遠慮せず聞く、お金を支払っているので当然の権利です)私が説明する必要もないと思うのですが、これを覚えて置くと便利だよと言うポイントを説明させて頂きます。
参照頂く前に
教習所の教官によっては私のアドバイスする方法や止まったり切り替えしたりすると注意される事があります。その場合は教官の指示に従って下さい。また難しければもっと簡単でわかりやすい教習アドバイスをして欲しいと口頭でお伝え下さい。生徒さんが遠慮する必要は無い。
リヤタイヤの位置を確認
方向変換操作の最大のコツは車庫入れと同様にバックしている時に自動車の後ろが何処を軸にして曲がるのか、自動車の中から目安となる場所を確認します。(教習車の中から目安を見つける)
リヤタイヤの中心位置が軸となるので自動車の中からリヤタイヤが何処にあるのかチェックしておいて下さい。
車内からだいたいどの辺にリヤタイヤの中心があるのか目安を付けると方向変換やそれに車庫入れがやりやすくなる。
車内からどの辺にリヤタイヤの中心があるのか概ねの位置で良いので目印を付け記憶する。
ノーズ(自動車の前、バンパー付近)の位置は車種によって異なるが目視しやすいので、左右に振った時にぶつからないように注意しながら入庫してから方向変換を行って下さい。
なれるまで2つ同時に注意しなければならないのは難しいですが、難しいと思ったら停車してフロントとリヤ側を確認するようにして下さい。失敗するなと思ったら何度でもやり直せばいいだけです。教習所での運転はほぼ事故にはつながらないので楽しみながら気楽に教えてもらって下さい。
方向変換のコツ
方向変換は車庫入れの延長線上の運転操作です。要点は進行方向に対してその反対向きに進行する為に車の向きを変える事を目的とする運転技術ですが実際の運転では「バック(リバース)は避けて下さい」。
これだけは守って下さい!実際に免許を取って公道を運転してい方向変換しなければならない場合は「Uターン」で対処してください。バックする時は致し方がない場合のみ。
自動車をバックさせる事は次のリスクが高くなる。
- 壁や障害物にぶつけて車を壊す
- 人に怪我をさせる事がある
- 場所によっては落下してしまって命に関わる
教習場は教官が横に乗っているし教習所コース内で行うので、上に挙げた懸念は無いが公道でやるべき運転操作(方向変換)では無い事だけは覚えておいて下さい。
「教習所が求める方向変換テクニック」としては、教習車を道路の真ん中に停車して入庫ポイントの丸くカーブした場所(コーナー)を有効活用する様です。
1-方向変換操作に入る前の自動車の停車位置は入庫ポイントから大凡自動車一台分3m~4mの位置で良い。
道路幅の左右マージンは以下のシーンなら本当は右にべた付けして左のマージンを大きく取らないといけないのだが教習所ではなるべく真ん中に止めなければならない。
2-方向変換入庫開始するのだがゆっくり自動車が入庫ポイントの丸いコーナーを向く様にリヤタイヤの軸を意識しながらノーズをゆっくり斜めに向ける。
この時注意するポイントはノーズだけ意識すれば良い。入庫ポイントまで距離があるのでフロントのマージンを取ることだけ意識しよう。
少しだけハンドルを切ってゆっくりバックする。ノーズの位置を確認するときは停止しても構わない。写真の様にゆっくり赤い斜めラインに傾くようにイメージしながらゆっくりバックする。
この時点ではまだノーズは外に振ろうとする(写真だと左側)ので少しハンドルを切ったままノーズ側の左側にマージンができるまでゆっくりバックします。
3-このくらい角度が付いたら今度は(止まっても良い)リヤタイヤの軸を気にします。窓から顔をだしてゆっくり後ろに下がって入庫ポイントの丸いコーナーと斜めに自動車が傾くようにハンドルを切ります。
4-もしも入庫ポイントの赤い斜めのラインの様に自動車の方向が向かない場合は運転操作を中止して前にでてもう一度やり直せば良い。この辺は実際に自動車に乗るようになればすぐに慣れるので教習中失敗しても全然気にしなくて良いです。
これだけガッツリ入庫ポイントラインに自動車の方向を向けられたら、停車した状態でステアリングを真っ直ぐに戻してゆっくり後ろにバック。リヤタイヤの軸を気にしながらどれくらい車庫のマージンを取るのかを考えながら前に出たりバックしたりを繰り返す。
後はステアリングを思いっきり切るポイント(方向変換入庫ライン)までゆっくりバック。右側のリヤタイヤの軸が赤いラインに達したら一度停車して一気にステアリングを右側に切りゆっくり入庫させる。その際左リヤ側のマージンにも注意。
左リヤにマージンが無ければ停車して一度ステアリングを左に切って前に出て、バックする時に思いっきり右にステアリングを切り直す切り返しすると良いです。
教習所の動画の様に入庫の丸いカーブにあわせて車をバックさせる必要は無い。またこちらの方が高いテクニックが必要になるので教習生には最初は無理です。
リヤ側が入庫ポイントに入ればフロントのマージンは取り放題なので、後は前進したりバックしたりと細かく切り返しして入庫すればOK。真っ直ぐでなくても少し斜めになっていても大丈夫です。
左側に入庫し方向変換する場合
助手席側のドアミラーと左リヤタイヤ軸の位置がキーポイント。ドアミラーで正直な所「入庫ポイント」へ正確に曲げて行くのは非常に難しいです。
コツは運転席側の要領と同じなのですが、左リヤタイヤの軸を付けた場所と「ポール」が重なり掛ける様にゆっくりハンドルを切りながらバックしていきます。(車両が少し斜めになる感じで良い)
入庫ポイントのポールと自動車が少し斜めになるようにバックできたらポールがだいたい左リヤタイヤの軸から50cm程通過したらノーズの右外側に注意しながらハンドルを左に切りつつバックします。
リヤが入庫ポイントに入ったら一度止まってステアリングを真っ直ぐにしてバック。ドアミラーでこのような状態の角度が付いたらステアリングはまっすぐにすると良いでしょう。
リヤのマージンが無くなるまでバックしてフロントのマージンを大きく取る。完了出来たら切り返す。
- ハンドルを右に切ってゆっくりノーズギリギリまで前進
- ハンドルを左に切ってゆっくりバックドアミラーか目視で見ながら入庫ポイントと真っ直ぐになったら止まる
- ハンドルを真っ直ぐにしてそのままゆっくりバックして入庫を完了する
右側のマージンを取りたいなら一度左にハンドルを切って前進して道路中央辺りに来たらハンドルを右側に切って車体を真っ直ぐにします。さらに少し左に切って少しバックして右にハンドルを切って車体を真っ直ぐにして入庫すると右側のマージンを大きく入庫する事がかのうになる。
方向変換出庫するコツ
資料の絵が自動車では無く特殊車両で申し訳ありません。
方向変換する時に出庫するイメージ図です。フロントノーズのマージンをギリギリ外側に寄せて出庫すると方向変換を完了しやすいです。
もしフロント外側ノーズが当たりそうになったらバックして切り替えしてしまえば済む。
出庫する方向のノーズの外側を路側帯又は壁にギリギリにゆっくり寄せて曲がるイメージです。主にフロントノーズ外側に集中し時折ドアミラーで曲がる内側のボディと縁石又は壁のマージンを確認しながら出庫すると操作しやすい。
出庫するときのイメージ。右方向です。少し分かり難いですが一度切り替えしてから二回目がノーズ外側マージンギリギリの状態で出庫している様子がよくわかると思います。
こうする事で出庫内側の安全マージンを取りやすくする事ができる。
教習所が求める方向変換テクニックを参照した動画です。