運転テクニック&エピソード

MT運転 スムーズに発進&2速にシフトアップするには

教習所へ通う方が増える季節です。それに伴いマニュアルトランスミッション(MT)の操作に付いて質問を多数頂きます。今日はその中でも一番皆さんがトランスミッションMTの自動車を購入してから悩んでいる「スムーズに発進」する運転方法に付いてピックアップ。スムーズに2速にシフトアップする方法はこちら

MT運転でスムーズに発進するには

私はスムーズに発進出来ない事を悩む必要な無いと思います(最初は誰もが下手なので恥ずかしいことでも何でも無い)。理由はすぐにMT運転に慣れるから。でもATやCVTの自動車からMTの自動車に乗り換えたいと言う方も、スムーズにクラッチを繋いで発進できるか等で悩んだ上で自動車の買い替えを踏みとどまっていると思う方が多いと思うので詳しく説明させて頂きたいと思います。

MT運転でスムーズに発進するには基本を理解しよう。

エンジンを温める

エンジンオイルが冷えているとエンジン負荷が高くなるので、スムーズに発進し難くなります。私もインプレッサに乗っているのですがエンジンが冷えていると思いっきりしゃくりながら発進する事は多々あります。

エンジンを温める目安としては最低10分(自動車のインパネにある水温計がだいたい半分まで上昇するまで待つ)はアイドリングでエンジンを温めて同時にエンジンオイルも滑らかに動くようにしてから車を始動すると良いと思います。

車種によって水温計の位置は異なるのですが必ずあります。私のインプレッサは写真の左下にあります。写真の水温計よりもあと半分位の目安でエンジンを暖めると良いと思います。

インパネ

 

排気音(マフラー音)で回転数を判断する

自動車を運転する際には色んな場面でとても重要なインフォメーションになります。余談ですが踏切で一時停止して電車が来てないか窓を開いて音で確認すると言う事を教習所で散々習ったと思います。音は事故防止に役だつとても重要なインフォメーションです。

この音を頼りにスムーズに車を発進する為の回転数を把握するようにします。

クラッチのミートを覚えるのに渋滞する道路を走る

悩んでいてもこればっかりは練習あるのみ。一般道でクラッチのミートを練習すると言っても場所が無いので、一番良いのは日曜日に高速道路で渋滞しそうな箇所を見つけてわざと渋滞している道路を走る。膝が痛くなる程半クラッチ操作(30分から1時間で膝が痛くなると思います。)する事で体がクラッチのミート感覚を覚えてすぐに慣れる。

クラッチミートの練習方法、エンストしないようにクラッチを繋ぐ練習と先に回転数(2000回転程)を上げてから繋ぐ方法もあります。

また逆に車庫入れの時は半クラッチを多用するので、車庫入れを1時間ほど練習する事でクラッチのミート感覚を覚える事も出来ます。

なるべく毎日MT車に乗る

一週間に一回程度だとなかなか身につかないと思いますので、なるべく毎日MT車を運転する事でスムーズな発進が身につく。クラッチのミート感覚さえ覚えれば坂道発進もサイドブレーキ無しで発進する事も可能です。ただ今の車はヒルアシスト機能があるのでサイドブレーキ使う場面は殆ど無いと思われます。

スムーズに2速にシフトアップするには

スムーズに発進できたは良いが、2速にシフトアップする時にシャクってしまうもしくは衝撃が大きくなってしまう場合の対処方法の説明です。

基本的に回転数上げすぎ

2速にシフトアップした時にシャクってしまう現象や衝撃があるのは、1速で発進した時に回転数が上がりすぎまたは回転数が下がりすぎている事が原因です。1速使うのはほんの少し、目安は2500回転程度まで上る前に2速に素早くシフトアップしてクラッチを繋ぐアクセルを開くの作業をリズムよく行います。3000回転以上あげるまたは回転数がアイドリングに近い回転数に下がってからだと2速にシフトアップした時にシャクったり衝撃が発生します。

回転数上がりすぎまたは下がり過ぎの対策方法

1速から2速へシフトアップする時に回転数が上がりすぎている、または回転数が下がりすぎている場合の宅作方法としては

クラッチを一回切った時にアクセルを軽く煽る(軽く空ぶかし)すると衝撃が和らぎスムーズにシフトアップする事が出来ます。

音のイメージとしては「ブ~ン~、ブン、ブーン~」。中間の「ブン」と言う音がクラッチを切った時の空ぶかしの音です。

練習方法としては

  1. 発進する
  2. クラッチを切る
  3. クラッチを切ったまま2速に上げる
  4. クラッチを切ったままアクセルを軽く煽る
  5. すぐにクラッチを繋ぐ。

イメージはこの動画が掴みやすいと思います。コーナーリング中にクラッチを切ったまま惰性で曲がってアクセルを煽ってからクラッチを繋いぐ。

 

説明は以上ですがシフトショックを無くすには(操作方法以外での対策としては)柔らか目のエンジンオイルに交換する。少し高額になるのですが軽量フライホイールに交換する方法も有効です。

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