トヨタの人気大型SUVランドクルーザープラドに2.8Lクリーンディーゼルエンジンを搭載するグレードが追加されます。発表は2015年6月17日です。今回は現行型プラドに大きなエクステリアの変更は無く現行V6ガソリン4Lエンジンに代わってこの2.8Lディーゼルエンジン搭載モデルが登場します。現行型2.7Lガソリンエンジンモデルが改良を受けエンジンはデュアルVVT-i、トランスミッションは6AT化によりJC08モード燃費が9.0km/Lへと向上します。
クリーンディーゼルターボ1GD-FTVエンジンの特徴
直列4気筒DOHCターボエンジンで燃料は軽油です。新長期ディーゼル排ガス規制をクリアしヨーロッパの排ガス規制ユーロ6もクリア。(乗用車の排出ガス規制におけるNOx(窒素酸化物)/PM(粒子状物質)の最新の数値は?/JAFより)
プラドディーゼルには尿素SCRと言う触媒システムと言うNOx低減装置を使います。メルセデス・ベンツのディーゼルに採用されるBlueTECや大型トラックに採用される触媒システムです。資料いすゞGIGA エンジンテクノロジー
排気ガス規制は心配ないものの約1万5千キロメートル走行毎に尿素水約12リットルの補充作業が必要になります。
出力の方は方は最大177馬力、最大トルクは46.0kg.mで1600回転と言う低回転から最大トルクを発生し2400回転まで最大トルクを発生し続ける事が出来、177馬力最大発生回転数は3400回転とかなり息の長いパワーバンドエンジンスペックを持ちます。なので重たい車体でももっさりした走りではなくキビキビとした街中走行が可能だと言えます。
尿素SCRシステム図解。尿素水を使って触媒内でNOxを水と窒素に分解してしまいます。
尿素水はガソリンスタンド等に設置されている「アドブルー」を補充する流れになります。10Lで1800円って書いてありますのでリッター辺り180円と言うことですね。15000kmで12リッター消費してしまうと言うことなので尿素水の燃費はリッター辺り1250kmと言うことになるので然程気にならない金額になるものと思います。
因みにこの尿素水アドブルーがなくなってしまうとエンジンが掛からない仕組みとなります。
プラドディーゼルターボの主要諸元表
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4760×1885×1835mm
- ホイールベース 2790mm
- 車両重量 2300kg
- 駆動方式 4WD
- トランスミッション 6AT
- エンジン型式 1GD-FTV
- 直列4気筒DOHCディーゼルターボ
- 燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置
- 排気量 2755cc
- 最大出力 177ps)/3400回転
- 最大トルク 46.0kg.m/1600-2400回転
- 燃料 軽油+尿素水(アドブルー)
- JC08モード燃費 11.2km/L *1
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン式
- サスペンションリア 車軸式コイルスプリング
- ブレーキフロント/リア共 ベンチレーテッド
- タイヤサイズ 265/60R18
補足、*1の一部ディーゼルエンジンの燃費は11.8kmLとなります。
プラドのラインナップと価格
4リッターV6エンジン搭載グレードは販売終了となり、2.7Lガソリンエンジンと2.8Lディーゼルターボエンジンの2種類となります。
- TX 2.7Lガソリングレード
- 5人乗り 3.349.963円
- 7人乗り 3.504.109円
- TX-L 2.7Lガソリングレード
- 5人乗り 3.802.582円
- 7人乗り 3.956.727円
- 2.8Lディーゼルグレード
- TX 5人乗り 3.964.582円
- TX-L 7人乗り 4.696.037円
- TZ-G 7人乗り 5.133.927
補足、販売価格は消費税8%込の価格です。