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エンジンブローの原因と対策

先日お世話になっているNさんの自動車が燃えてしまった原因はピストンに穴が空いた状態になるエンジンブローが原因でした。

面白い事に1ピストン穴が空いて2ピストンは溶けている状態。無事なピストンは1つだけだったそうです。

車が火事になった原因そのものはオイル漏れだが何故オイルが漏れたのかはピストンに穴が空いてしまって高い圧力が掛かってオイルが吹き出たのでは無いかとの事。

現在レース屋さんのチューニングショップで修理中で、修理費用予算は170万円前後を見ているとの事。

インテリア用にと記念に頂いた熱で溶けた鍛造ピストン。

かじりピストン

これまでのエンジンブロー経験

私はバイク含めて運転免許を取得して約32年ですがエンジンブローを経験したのは一回だけです。配達用ボンゴディーゼル車のエンジンオイルカラカラで焼け付きさせてしまいました。

それ以外では会社の同僚が高架下の深い水たまりに入って水没でエンジンに水が入って壊した

今回Nさんのエンジンは何故ブローしてしまったのか。

原因は私達の想像を遥かに超える領域の状態で何時も自動車を運転しているからだと思われます。

Nさんは「かじっている」(ピストンかじり)と言うが溶けているのでは(左端)。

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ピストンの溶けた場所をアップして撮影。

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溶けたピストンの裏側です。穴は空いて無いので小物入れにも使える。

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エンジンブローは頻繁に発生するのか?

基本的に半年一回点検とオイル交換していれば普通ではエンジンブローしないと思います。

20代の頃に努めていた会社の社用車はほんと毎日の様に社員の過酷運転(過積載&エンジンぶんまわし)されてもエンジンブローしたことは無かった。ほんと毎日エンジンをぶん回す状態ですがエンジンが壊れた事は無い。

私もバイクで毎晩峠を走っても稀にサーキットを滅茶苦茶走っていてもエンジンブローした事は無い。

大雨の日のこうした水のたまる高架下はエンジンに水が入る恐れがあるので通らない方が良い。

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エンジンブローの原因

  1. 長時間のアクセルベタ踏み走行
  2. エンジンオイルが少ない又は無い
  3. エンジンオイル交換していない
  4. エンジン回転数が常に高いもしくはレブを当てるまで回す
  5. 点火プラグ融解
  6. 頻繁にサーキットを走る
  7. レッドゾーン寸前からのシフトダウン
  8. ECUチューニング
  9. アフターアイドリングをしない
  10. 水没(エンジンに水が入るとコンロッドやクランクシャフトが曲がったりする)
  11. 年数経過による劣化

左がタコメーターです。レッドソーン(この車は8000回転以上)がタコメーターに設けられていますがレッドゾーンまで頻繁に回すとエンジンブローへの近道となる。S660をオーバーレブ4回させてエンジンを壊(WEBアーカイブサービス)したと言うブログ。

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アフターアイドリングはエンジンを冷やしてくれるがアフターアイドリングせずにエンジン停止するとしばらく高温を保ったままとなりエンジンに悪い。

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エンジンが壊れる前兆

これまで経験したエンジンが壊れる前兆をピックアップ。

  • エンジンを掛けてすぐ周りが見えない位に真っ白な煙がでる
  • 加速が鈍い
  • アイドリングが安定しない(失火している可能性も)
  • インパネのエンジンまたは排気のチェックランプが点灯
  • セーフモードの状態

煙は自動車なので多少出る事はあるのですが、気温が高くてもマフラー「え~っ」て思う位の真っ白な煙が出る場合(既に焼け付きしている可能性も。ピストンリング交換で治る事もある。)は点検してもらって下さい。

加速が鈍いのはとても極端に加速が鈍い事を示し、エンジンが焼け付きしている可能性が考えられ何れエンジン始動ができなくなると思います。

セーフモードはスバル車ならSI-DRIVEの「S」ランプ点滅状態です。

これくらいマフラーから白い煙がでるなら異常です。

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エンジンブローしないように対策するには

  1. 半年一度必ず点検に出す(オイル交換も行う)
  2. 長時間アクセルベタ踏み運転しない(上限はやはり10分程度)
  3. レブ当てしない様に気をつける
  4. 加速時引っ張るのも程々に
  5. 停車時アフターアイドリングしエンジンを冷やしてあげてからエンジン停止
  6. オイルクーラーを装着する
  7. ラジエターを冷却性の高いものに交換する
  8. エンジンルーム熱対策

Nさんに教えてもらったのですが(高崎さん情報)2.0リッターターボ車の純正の冷却機能(オイルクーラー無し)であれば岡山国際サーキットで5周が限度だと。

2.0リッタークラスの岡山国際サーキット1周走る時間は目安的に2分前後とした場合、冷却系を強化していない自動車のフルスロットル走行は目安的には10分と言う事でしょうか。

エンジン熱対策に効果的なオイルクーラーを取り付けてしまうもの可成り有効だと教えて頂きました。以下はBLITZのオイルクーラーキットRDです。取付工賃別でオイルクーラー単体で約8万円前後ですが冷却効果が大きいのは魅力的。

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