新しい車にも慣れてきて運転が楽しくなる頃合いに、車庫から車を出そうとブレーキを離してアクセルを踏むと「引っかかるような」(アクセルを踏み込んでも車が一瞬進まない)違和感を感じる事があるなら原因は恐らくヒルスタートアシスト機能だと思われます。
中古車ならブレーキシュー又はパッドもしくはエンジン・クラッチ・トランスミッション・油圧計の問題が考えられるので自動車メーカー系列の修理工場にご相談下さい。
ヒルスタートアシストとは
2007頃から一部の日本車に標準装備され始めた坂道発進支援機能。
ヒルスタートアシスト機能付き車は上り又は下りの坂道でフットブレーキペダルを踏んで停車している状態から、ブレーキペダルを離してアクセルペダルに踏み変える時に「車が下がらないように」1秒前後自動的にブレーキホールドしてくれます。
トヨタ「ヒルスタートアシスト」HAC解説&搭載車種一覧。
ブレーキペダルを右足で踏んでいる状態で坂道で停車している状態。
ブレーキからアクセルペダルに踏み変える瞬間、サイドブレーキやパーキングブレーキを併用していない時に後ろに下がったりしてしまう事を防止してくれる。
ブレーキホールドされているので、アクセルペダルを踏み変えると自動的にブレーキホールドを解除して坂道発進できる。
ヒルスタートアシストによる引っかかり感も
坂道でサイドブレーキまたはパーキングブレーキせずにブレーキだけで停車している時は勝手に下がったりしないドライバーにとっては安心で安全な機能です。
しかしヒルスタートアシスト機能はちょっとした上りか下り道でも自動ブレーキホールドしてしまう事があり、車を発車させようとしたり車庫入れの時にゆっくりバックしようとした時にも一瞬ブレーキホールドされ引っかかり感(違和感)を感じる事もある事から、ヒルスタートアシスト機能を切る(OFF)ドライバーも多数居らっしゃる。
もし、新車を買ってある程度慣れてきてこの様な引っ掛かり感が気になる場合は車種別設定でヒルスタートアシストを無効(AT車やCVT車ならこの機能は必要ないと思われます)にしてみると良いと思います。
ヒルスタートアシストを切る方法
注意、この機能を無効にするとほんとに急な上り坂では、ブレーキを離すと車が後ろに大きく下がることがあり「事故」に繋がりかねない為、坂道発進の運転に慣れていないドライバーは切らない方が良い。
ヒルスタートアシストを切る(無効)にする方法は自動車メーカーが提供している車種別取扱説明書を参照頂くことで可能です。
自動車メーカー別取扱説明書ダウンロードリンク
補足一部メーカーでは解除そのものができない車種もあります。その場合、ATまたはCVTシフト操作で、停車時PまたはNレンジへ切り替えて停車、発進するときに手動でDレンジへ切り替えればヒルスタートアシスト(ヒルローチンアシスト)が解除した状態でスタートできます。
86 ヒルスタートアシストOFFにする設定例
1-エンジンスイッチをOFFまたはLOCK
2-エンジンスタート
3-トラクションコントロールボタンを30秒長押し
4-(上のボタンを押したまま)トラクションコントロールランプが点灯し消灯するので5秒以内にボタンを離し、2秒以内に再度上のボタンを押す。
5-ヒルスタートアシストランプが消灯すればOFFモードです。ONに切り替える場合は1~4の設定を行い以下のランプが点灯すればONの状態です。