RX-7が生産終了してしまいもうマツダはロータリーエンジン登載のスポーツカーを作らないのかなと思っていたら、2003年に新型RX-8として復活。なんと4ドアクーペなのですが見た目は2ドアクーペなのですが実は観音開きの4ドアと言う奇抜なデザインを採用し実用性も兼ね備えたスポーツとして登場しました。
これがR8-Xのドアを閉じた時のフォルムです。見た目2ドアですが次の写真を見て下さい。
なんと後部座席も開く仕組みなのです。ただ後部座席だけ開くことが出来ないのですが2ドアクーペよりも後部座席の乗り降りが便利となり大人4人が十分に乗れるスペースを確保。しかもローターリーなので激速。
RX-8 SE3Pのスペック
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4435×1770×1340mm
- ホイールベース 2700mm
- フロントトレッド幅 1500mm
- リアトレッド幅 1505mm
- 車両重量 1310kgから1370kg グレードで異なります。
- 4ドア
- 定員 4名
- エンジン型式 13B-MSP型
- 水冷直列2ローター
- 燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置
- 排気量 1308cc
- 内径x行程 80.5X88.3mm
- 圧縮比 10.0
- 最大出力 250馬力/8500回転 備考1
- 最大トルク 22.0kg.m/5500回転
- 無鉛プレミアムハイオク仕様
- タンク容量 61Lから65L グレードで異なる
- 駆動方式 FR
- フロントサウペンション ダブルウイッシュボーン式
- リアサスペンション マルチリンク式
- フロント/リアブレーキはそれぞれベンチレーテッド
備考1、2008年モデル以降馬力スペック変更があります。タイプSとRSグレードは最大出力235馬力/8200回転へスペックダウン。それ以外の2008年以降販売されたグレードは最大出力215馬力/7450回転とスペックダウンです。最大トルクは変わらずなのですが理由はレギュラーガソリンでも走れるようにした為。なので後期モデルで馬力をアップするには点火タイミング等のECU書き換えが必要になりそうです。
外観デザイン
デザインは今のAXELAに似た感じのフォルムをしていてRX-7(FD3)の様にレーシーでは無くやや大人が好むフォルムになっています。
テール周りのデザインがユーノスロードスターに似た感じのテールライトデザインとなってします。マフラーは純正だと二本出し。排気系の抵抗が大きそうでマフラー交換のみでパワーアップしそうです。
サイド側はオーバーフェンダーが印象的でややした斜め前方から見るとやっぱりスポーツカーだなと言う印象を受けます。
内装
運転席と助手席はホールド性の高いややセミバケットシート形状が採用され後席のシートもホールド感あるデザインのシートが採用されます。後席のスペースは2ドアクーペの様におまけ的なものではなくしっかりとした作りとスペースを確保。これなら4人で楽しく長距離ドライブも出来ます。
運転席はシックでスポーティーなデザイン且つスポーツ走行に向いているシフト位置の配置となります。シフトタイプは6MT/5MTと4ATと6ATモデルが用意されます。写真は6MTのシフトタイプです。
5MTの運転席の写真。シフトのデザインとストローク的なものは変わりなさそうです。
6ATのシフトです。マニュアルモード付きでハンドルはパドルシフト操作でシフトチェンジが可能になります。
4ATの運転席。4ATもマニュアルモードが付属します。ハンドルにはパドルシフト操作が出来ます。ただAT(6AT含む)なのでマニュアルモードと言えどもMTの様なエンジンフィーリングになる訳ではありません。4速と6速オートマチックどちらがいいのかと言えばATなら4速の方がトランスミッション軽量化となるのでATでワインディングを重視するなら4速の方が有利だと思われます。
RX-8のインパネは真ん中に大きなタコメーターを配置、前期モデルは8500回転レッドゾーンの高回転エンジンと言うことがわかります。スピードメーターはタコメーター内にデジタル表示されます。左側は油温計で右画はは水温計と燃料計が配置されます。
足回り
フロントサスペンションダブルウィッシュボーンサスペンション周りの構成写真。純正ブレーキキャリパーは1ポットディスクの大きさは323mm(16インチホイール装着モデルは303mmです。)。リアブレーキディスクの大きさは303mm。参照資料Dynamics of RX-8
ホイールとタイヤサイズはグレード別で異なります。前期ベースグレードはタイヤサイズ225/55R16 94V。ホイールサイズは16インチ7.5J。純正は穴あき5本スポークデザインのアルミホイールが装着されます。
最終モデルスピリットR等の特別仕様車が装着するタイヤサイズは225/45R18 91Wです。ホイールサイズは18インチ8Jの5本スポークアルミホイールとなります。これは16インチ共通のサイズです、オフセットは+50mm/5穴、P.C.D 114.3mm。
RX-8の感想
RX-7よりは全然実用性がありファミリーカーとしても十分な利用価値がありまた少しスポーツ走行を楽しみたいならそれなりのパフォーマンスを発揮してきつい登りでもグイグイ峠を登ってくれてドライブの楽しさを盛り上げてくれると思います。中古相場も5万キロオーバーの中古なら結構安く手に入ります。ただやはり大人向けの感じが強いフォルムなので余りドレスアップを行った感のある車両は少なくすでにエアロ装着完了している車の入手は難しそうです。また走行距離が多い車ならサスペンション周りのヘタリに注意しなければならないかもしれません。写真はRX-8マツダスピード中古です。純正でリアスポイラーが装着されます。少し高くなりますがマツダスピードグレードをちょいするのも良いかもしれません。