インプレッサ

ハンドルを切ると「ウィーン」と言う異音がする スバル車・泣き所 パワステのOリング交換DIY

スバル車の泣き所 油圧式パワステトラブル

スバル車の名物と言うか持病と言うか、ガラスのミッションから始まりTGVバルブ・クラッチの異音・ドアミラー開閉(左右セット)・さらには油圧式パワーステアリングの故障と言う有名なトラブルがあります。

今回はドアミラーの次に生じたパワステのトラブルが発生したので、自分でできる対策を試行した結果、現在収まっている(Oリングの交換後)ので作業内容を記録させて頂きたいと思います。

パワステトラブル 発生時期と異音

2016年6月にVABを購入しました。異音が気になりだしたのは2024年の冬季辺りから(走行距離は4万キロ超えた辺り)。当時は異音とは気が付かず、ちょっとしたエンジンルームからのビビリ音みたいなものかなと思っていました。2025年1月に入ると、そのビビリ音がエンジンの回転数に同期するようになりオイルが温まるまで音が続くようになりました(ステアリングを切ると音が大きくなる症状もあります)。

 

なにか対策できることはないか調べてみる

パワステトラブルでアッセンブリー交換となると10万~15万円は修理費として必要になるので、なんとか延命できないかと「検索でスバル・パワステトラブル対策と調べてみる」と、みんカラにVABではありませんがレガシィオーナー様が数名同様の症状が発生し、対策として「Moty's M330」にパワステオイル交換を行っている記事を見かけました。その後パワステ故障や補修の記事がなかったので、もしかしたら私のパワステ関係も同じようにオイルを交換する事で延命できるのかと思い自分で交換してみることに。

パワステオイル交換に用意したもの

フロアジャッキと馬と車止めは必ず必要です、その他では以下のものを用意しました。

  • 交換用パワステオイル一本
  • クリーニング用パワステオイル一本(三油化学(Sanyukagaku) シグマ パワーステアリングフルード EXTRA 1L [HTRC3])
  • オイルを抜くのに「TRUSCO(トラスコ) ブレードホース 9×15mm 1M TB-915-1」耐油ホース
  • オイル受けペットボトル2本
  • リザーブタンクにオイルをいれるためのジョーゴ(ダイソーで3つセット100円で売っている一番大きいジョーゴがあうと思います。)
  • ホースバンドを緩めるのにプライヤーか万力
  • リターンホースを抜くのにシリコンスプレーがあると抜きやすいかも
  • 大量のウエスでエンジンルーム他ボディ周りを養生(オイルが飛散るので)

オイル交換の手順

パワステオイル交換の手順はYOUTUBEやみんカラに沢山情報が掲載されているのでそちらを参照頂くと良いと思います。

私が行った手順としましては

  1. イグニッションをONにして少しハンドルを左右に切ってオイルを抜きます
  2. シグマ パワーステアリングフルードをリザーブタンクに入れていきます
  3. ステアリングを左右に目一杯切って古いオイルをある程度抜いて
  4. リザーブタンクが減っていたらパワステオイルをリザーブタンクに補充(エアー噛まないように抜きます)

以上を繰り返して「シグマ パワーステアリングフルード」一本使い切りました(クリーニング用に)。そのうえでMoty's M330に入れ替えて行く作業を行いました。

シグマ パワーステアリングフルードは黄色(ほぼ無色)なので赤色のMoty's M330に入れ替わったらわかりやすいです。

パワステオイル交換してみたが異音再発

Moty's M330に入れ替えてみたのですが、3日するとまた異音が生じるようになりました。

リザーブタンクを見てみると変な赤色が出てきていたので、確認してみたら気泡が沢山発生。

この事をYOUTUBEに投稿したらレガシィオーナー様からパワステポンプ側の「Oリング」が劣化していてオイルが漏れ出てエアーを吸っているのでそれが異音を生じているのだと思うと教えて頂きました。

ポンプとホース周りを確認するとオイルが滲んでいる

オイル交換したがまったく異音改善無く、原因はOリングの可能性が高いと教えて頂いたので、パワステポンプとオイルリザーブタンク周りを確認するとオイルが結構滲んでいました。

写真はOリング交換するL字のパイプの場所です。ポンプの上にまあまあオイルが滲んでいる。

L字のパイプと繋いでいるホースもオイルが滲んでいる。

リザーバータンク側に繋がっている(同上のホース)箇所も滲んでいる。パワステ本体はまだ大丈夫そうなので、このホースと教えて頂いたOリングを次回は交換し延命できるのか試行してみようと思います。

Oリングとホースを交換

オイル交換しても異音が収まらず、リザーバータンクに気泡ができているので、YOUTUBEのコメントで教えて頂いたOリングとポンプへと繋がっているホースを交換してみることにしました。

・Oリング品番「34439FG000」
・ホース品番「34611AG221」

いずれもモノタロウで入手しました。ちなみにレガシィ用ですが冷却ヒートシンク付きのものもモノタロウで入手可能です。

交換方法

交換方法ですが、交換するOリングの場所にL字のパーツが接続されているのですが、その近くに小さなオイル受けを用意して、L字のパイプを引っこ抜いてオイルを全受けしてから交換するのが楽です。

注射器でちまちま最初抜いていましたが、リザーバータンクのオイルが全部抜けきれなくて結果ホース引っこ抜いたときにオイルを受けなければならない状況でした。

ベルトカバーのボルト(10mm)を外して、反対側はクリップで止まっているだけなので引っ張るとカバーは簡単に外れます。

次にL字のパーツ(パワーステアリング ホース アダプター。パワーステアリング ポンプ コネクタ。 部品番号: 34431FG000)を固定しているボルト(10mm)を外すと引っこ抜けるので抜けたらサクッとトレイかなにかでオイルを受けてください。

L字のパーツが抜けたらOリングはポンプの所に残っていると思うので、取り除いてください。もしポンプ側に残っていなければL字パーツにくっついていると思うので取り除きます。

手に持っているのがもともと取り付けしてあったOリングです。新品のものと比較するとやや痩せている感じです。

新品のOリングをL字パーツに取り付けて(オイルでベタベタなのですんなり入ると思いますが、入らないならオイルを塗ってあげると良いでしょう)、パワステに接続してボルトで固定します。締め付けトルクは不明ですが外した感触では20Nm~30Nm?

ホースの交換はホースバンドをプライヤーで緩めて引っこ抜いて、新しいものに交換します。ただL字のパーツのところはオイルを入れ終わるまでは差し込まないほうが良いと思います。

L字のパーツにはホースを繋がず、リザーバータンクにパワステオイルを入れています。

手に持っている側からオイルが出てきたらL字のパーツにつなぎます。このとき少しエア噛みますので(本来は馬をかけてエア抜きした方が望ましいです)エンジンを始動すると最初ゴゴガガガ・・・と異音がします。

L字のパーツにホースを繋いでホースバンドを止めて、エンジンを始動。軽く車庫付近を運転してみてからリザーバータンクの容量をチェックしてください。もし減っているようでしたらオイルを足してください。

数日様子見して気泡やリザーバータンクからオイルが減らずに異音が収まっているのかを確認。と言う感じです。

-インプレッサ