ハンドルドライビングテクニックにつていレーシングドライバー中納徹氏の技術を参考に解説
ハンドルの切り方(回し方)や握り方について、シルバーストーン・サーキットインストラクターやレースカーパーツサイトを運営する中納徹氏の著書「レーシングドライビング」参考に解説させて頂きます。
ハンドルを回す時は引くのは駄目
先日仲良くしていただいている車の運転な好きな方から「ハンドルを切る時は引いて切るの?押して切るの?」とご質問を頂いたのですが、私も車は好きだけど走りに付いて語れるほどの技量もない
ご質問を頂いた方が仰るには、ドライブテクニック解説する雑誌によってはハンドルを引く方が体を押さえつける事ができるのでコーナーリングはハンドルを引いて回すのが良いと言う。
普通の道路を走る時は意識しなくともハンドルを持つ手によっては引くこともあるが、ハンドルを引いて回すことで体を固定すると言うことは感じたことは私は無い。
ハンドルを引いて回すデメリット
カーブを曲がる時にハンドルを引いて回す(切る)のはデメリットの方が大きい。
シルバーストーン・サーキットでインストラクターをしている中納氏が推奨するサーキットで疲れないハンドルの握りは9時15分。
私も9時15分でハンドルを握っています。
この場合ハンドルを引いて回した時に、曲がる方向に対して引いた手はハンドルの下に来るのでタイヤを切る角度のマージンが押して回すよりも劇的に少なくなります。
仮に10時10分のスタイルでハンドルを握っていても、ハンドルを引いて回すのは体を固定できないし曲がりたい方向に対してのタイヤの切れる角度のマージンは少なくなる。
ちょうどお腹の所でハンドルを回すことができなくなります。仮に左方向に曲がる時に左手を15分の場所に持ち帰れば話は別ですが次の中納さんの解説を見て下さい。
手のひらはタイヤのグリップを感じる大切なセンサー
中納氏の解説によるとハンドルを握る手のひらはタイヤのインフォメーションを感じ取る大切なセンサーになる。
9時15分の握りならら問題は無いが、ハンドルを引いて手がハンドルに対して下側握りになるとタイヤのグリップ力を感じ難くなるのでは無いでしょうか。
右ヘアピンカーブで左手を右方向に押してハンドルを回す操作。
この方がタイヤを大きく切ることができるし、ハンドルを押して回すほうがタイヤからのインフォメーションを感じやすいしハンドルのキレ角も中納氏解説にある通り180度回せる理想のハンドリング。
ハンドルは180度切れる事が基本
シートポジションの所もよくお読み下さい。ハンドルの握り9時15分の状態で180度回せる事が基本になるので
普通に考えるとハンドルを押して回す事が大前提。引き手だとお腹よりも少し過ぎた所までしか回せないのでハンドルキレ角は120~130度が限度。
ハンドルはコーナー方向に向いて押して回すのが基本だけれど両方の手のインフォメーションが大切
ハンドルはコーナー方向に向いて押して回すので、どちらかと言うと回す手はバイクで言うステアリングダンパー的な役割もあると思います。
バイクでもステアリングダンパーを装着していなくてフロントが左右に暴れた時は中腰になってハンドルを両手で押す感じで衝撃を消す作業をする。
これと同じことを車のハンドルでもするような感じで引く力だと微妙なインフォメーションをタイヤに伝える事ができないが
ハンドルを引く方の手も重要で、押す力に対して微妙なアシストする必要性があると思います。
イメージ的にはバイクのフロントが左右に暴れた時、押して衝撃を消す作業をするのだが片手ではできなのと同じ。
不必要なソーイング(ハンドルを切ったり戻したり)に気づいたら
中納氏の著書の一つにハンドリングは丁寧に操作する事が大切と言う事も記述されている。
特に不要なソーイングに気がついたら、ハンドル操作が荒いと言う事なので深呼吸して不要なソーイングをしない丁寧なハンドリングを心がけると言う説明もあります。
先にハンドルを押して回すのはバイクのステアリングダンパーの様な効果もあると言う事を記載しましたが下の動画の様なソーイングをする為にハンドルを押して回すと言う意味では無く
ハンドルは押して回すことが基本かつ丁寧なハンドル操作が大切と言う事になると思います。
ドライビングテクニンクをもっとしりたいなら中納徹さんの著書「レーシングドライビング」を入手下さい
今回、中納氏のレーシングドライビングテクニックの一部を交えて記事を書かせて頂きましたが、著書のレーシングドライビングにはもっと役立つ事が書かれているので
さらにドライビングテクニックを磨きたいなら雑誌の入手をお勧め致します。
お値段は少し高いですがすごく役立ちます。
https://www.dlmarket.jp/products/detail/328828