燃料電池自動車でトヨタに一歩遅れをとっているホンダが2016年3月より新型のFCVモデルである「クラリティ フューエル セル」を2016年3月よりリース販売を開始します。販売予定価格は766万円で市販する前にリース形態でFCVをい販売しフィードバックを収集してから個人への市販を展開する予定。何れにしてもいきなり水素を使って走る車を慣れないドライバーに突然販売するのもホンダにはリスクが高いのでフィードバックを収集してから販売は致し方が無いと思います。
エクステリアはどちらかと言うとレジェンドにホンダがブランド化を進めている「ソリッド ウイング フェース」 を取り入れた様なデザインと、空力を考えてだと思われるのですが初代インサイトの様なリヤフェンダーを装備。リヤのエクステリアはシャークアンテナが似合うホンダらしいデザインのリヤバンパーにコンビネーションランプ。リヤバンパーのリフレクター部分には空気溜まりをなくすエアー抜きが開いています。マフラーが無くともサイドとリヤスカートが後から見る姿を引き締めていますよね。とてもかっこいいです。
エクステリアはさておき、肝心の航続距離なのですが約3分で70MPa高圧水素タンクに水素を満タンに充填することを可能としていて走れる距離はなんと700kmも走れるそうです。しかしながら水素ステーションが少ないがネックでですがFCVが増えることで水素補充の手段も増えるものと思われます。移動式水素ステーション等。
クラリティのパワートレーンは最高出力176ps、最大トルク30.0kg.mを発生するモーター、駆動方式は前輪駆動方式。2種類の走行モード「ノーマルモード」と「スポーツモード」を切り替えて、静かにエレガントに走るもよし、モーターのダイレクトなターボエンジンをも凌ぐ巨大なトルクをいかしたキビキビ走る事も楽しめる様です。
車両サイズは全長4895mm、全幅1875mm、全高1475mm。同じホンダの高級セダン「レジェンド」の全長4995mm、全幅1890mm、全高1480mmと比較すると一回り小さい。ライバルとなるトヨタの「MIRAI」は全長4890mm、全幅1815mm、全高1535mmとMIRAIと比較すると「クラリティ」の方が一回り大きい。
エクステリアで気になる点がもう一つ。フェンダーガーニッシュがホンダの二輪のシンボルマークである鳥の羽の様なデザインが採用されています。
MIRAI同様家庭用電源変換器「Power Exporter 9000」を別途用意する事で、クラリティで発電した電気を家庭用電源へと出力させる事が可能となります。水素を満タンで7日分の一般家庭向け電気を供給出来る能力を持つそうです。
インテリアは21世紀をイメージした映画ワンシーンに出てくるようなデザインが採用されていて、ホワイトを基調としたクリーンな印象を受けます。
シートのデザインはトヨタとは違ってエレガントなデザインですよね。
こちらはライバル車のMIRAIのインテリアです。若干テーマパークにありそうなデモカーの様な派手な演出が加えられている印象を受けます。
クラリティとMIRAIの主要諸元比較表
ホンダ クラリティ | トヨタ MIRAI | |
全長x全幅x全高 | 4895×1875×1475(mm) | 4890×1815×1535 |
定員 | 5名 | 4名 |
水素タンク容量 | 70MPa タンクはそれぞれ2本搭載 水素充填に必要な時間それぞれ約3分 | |
燃料電池最高出力 | 100kW以上 | 114kW |
航続距離 | 700km | 650km |
最高出力 | 130kW(176ps) | 113kW(154ps) |
最大トルク | 300Nm(30.0kg.m) | 335Nm(34.2kg.m) |
使用燃料 | 水素 | |
駆動方式 | 前輪駆動 |