平成に入り若い子もで手に入るスポーツカーとして今でも人気の根強い数少ないロータリーエンジンを搭載したマツダの名車RX-7です。ロータリーエンジンは専門家では無いので簡単にしか説明できないのですが、通常の4サイクルエンジンや2サイクルエンジンの様にシリンダー内でピストンが上下に運動して圧縮爆発排気行程を行うのではなく、シリンダー自体が丸くなっていて4/2サイクルエンジンのピストンの代わりとなる三角のローターが回転しながら圧縮爆発排気を行う仕組みのエンジンとなり、2サイクルエンジンよりも吹け上がりが良いと評判のエンジンでした。もちろんその分燃費も悪いですしエンジン本題の開発コストが高いと聞いたことがあります。
初代 SA22C
このモデルはよく見ました。中古で結構な台数が出まわって比較的安く買えましたし何よりも若い子にとても人気がありました。このモデルと次の2代目のFC3Sモデルではヘッドライトをフロントフェンダーに埋め込むタイプのエアロを組むのが流行ってましてそれがとてもかっこよかったです。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4285×1675×1260mm
- ホイールベース 2420mm
- 車両重量 985から1005kg
- 定員4名
- 駆動方式FR
- トランスミッション5MT/3T
- エンジン型式 12A型
- 水冷 573cc×2ローター
- 最大馬力 130馬力/7000回転
- 最大トルク 16.5kg.m/4000回転
- フロントサスペンション ストラット式コイルスプリング
- リアサスペンション ワットリンク付き4リンク式
1983年後期型は12A型REターボエンジンを採用し165馬力/6500回転、23.0kg.m/4000回転となります。
流行っていたヘッドライトをフロントエアロに埋め込みしたモデルでポルシェタイプのフロントスポイラーと言うそうです。
2代目 FC3S
1985年9月に空冷式インタークーラーを導入した13B型ツインスクロールロータリターボエンジンを全車に採用しフルモデルチェンジ。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4310×1690×1270mm
- ホイールベース 2430mm
- 車両重量 1210から1290kg
- 定員4名
- 駆動方式FR
- トランスミッション5MT/4AT
- エンジン型式 13B型
- 水冷 654cc×2ローターインタークーラーターボ
- 最大馬力 185馬力/6500回転
- 最大トルク 25.0kg.m/3500回転
- フロントサスペンション ストラット式
- リアサスペンション ストラット式(セミトレーディング)
1986年8月全国限定300台販売の初代アンフィニモデル。
1987年8月発売のオープンモデル、カブリオレ。
1989年4月にマイナーチェンジ及びエンジンのパワーアップモデルが加わります。エンジンは同じ13B型で205馬力/6500回転、27.5kg.mトルク/3500回転へとスペックアップ。
それまでは四角いブレーキランプ類を採用していたのですが
マイナーチェンジモデルから丸目のブレーキランプデザインとなります。
1989年9月に登場するアンフィニサードモデルで更にエンジンがマイナーバージョンアップされ215馬力/6500回転、28.0kg.mトルク/4000回転となります。
3代目 FD3S
1991年12月サバンナよりアンフィニRX-7としてフルモデルチェンジ。2014年現在でも走りやすくバランスのとれた車として人気が高いです。歴代のFD3SスペックはGooカタログスペックに詳しく記載されています。
2002年4月発売のモデルFD3Sスペック
10年落ちならまだまだ現役ですしこの手の車ならチューニングとエアロでドレスアップされた中古が手に入りやすいと思います。スポーツ・カーをどれにするか迷っているなら人気の高いFD3Sもご一考に入れて見られてはどうでしょうか。スピリットRはRX-7限定販売最終モデルとなります。
スピリットRグレード | タイプA | タイプB | タイプC | |||
サイズ全長×全幅X全高 | 4285×1760×1230mm | |||||
ミッションタイプ | 5MT | 4AT | ||||
ホイールベース | 2425mm | |||||
フロント/リアトレッド幅 | 1460mm | |||||
ドア数 | 3ドア | |||||
室内長×室内幅×室内高 | 1415×1425×1025mm | |||||
駆動方式 | FR(後輪駆動) | |||||
重量 | 1270kg | 1280kg | ||||
定員 | 2名 | 4名 | ||||
エンジン型式 | 13B-REW | |||||
エンジンタイプ | 水冷直列2ローターICツインターボ | |||||
燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射装置(EGI-HS) | |||||
排気量 | 1308cc | |||||
最大馬力 | 255馬力/6500回転 | |||||
最大トルク | 30.0kg.m/5000回転 | |||||
圧縮比 | 9.0 | |||||
ガソリンタイプ | 無鉛プレミアムガソリンハイオク仕様 | |||||
燃料タンク容量 | 76L | |||||
10・15モード燃費 | 7.2km/L | 7.7km/L | ||||
ブレーキシステム フロント/リア | ベンチレーテッドディスク | |||||
サスペンション フロント/リア | ダブルウィッシュボーン式 | |||||
ホイール | 16インチスチール | 16インチアルミホイール (ガンメタリック塗装+切削光輝) | 17インチアルミホイール (ガンメタリック塗装+切削光輝) | |||
タイヤサイズフロント/リヤ | 235/45ZR17 / 255/40ZR17 |
FDD3S運転席とインパネ写真。純正ハンドルのまま中古では出回っている可能性はすくないと思います。一応純正の運転席まわりのイメージです。インパネはど真ん中にタコメーターが配置されレッドゾーンは8000回転からとなります。よく回りそうなイメージです。右側にスピードメーターで左側が燃料計と水温計となると思われます。中古車ならブースト計も既に搭載されているものが多いと思います。
中古で販売されていたスピリットタイプAの運転席の写真です。SPARCOのハンドルに各種オリジナルメーター類が既に実装されている状態で購入出来ます。
スピリットRシリーズには赤いレカロのセミバケットシートが採用されています。
スピリットR以外のシートは純正だとホールド感の高いシートが標準ですがFD3S乗りなら恐らくセミバケットに既に交換済のものが多いと思います。フルバケット装着車は体に合うかどうかが問題となりますので注意が必要かも。セミバケットなら問題なしです。
スピリットRは特別装備品としまして専用BBS社製鍛造アルミホイールを装着します。ブレーキはブレンボではなくマツダのブレーキやリパーを赤く塗装したキャリパーとなります。
スピリットR専用4ポッドキャリパー