フランスの自動車メーカーであるルノーから、いかした3ドアのホットハッチ「ルーテシア スポール ルーテシア R.S. トロフィー」を2015年11月12日より日本でも発売すると発表されました。
ルノーと言えば「メガーヌ R.S.トロフィーR」が2.0Lターボエンジンを持つシビックタイプRが登場するまで、FF駆動方式ではニュルブルクリンク北コース最速のタイムを持つと有名です。(知り合いもその情報を元にメガーヌRSを購入した程)。トロフィーグレードはサーキットを走行する為にチューニングが施されたグレードとなり、この度ルーテシアにもトロフィーグレードが設定され日本発売となります。ホンダならタイプRシリーズスバルならSTiと言う位置付けと類似。
トロフィーグレードはシャシーカップグレードをベースにパワートレーン及び足回りのチューニングが施され、1.6リッターエンジンではターボの大型化と吸排気系とECUチューニングにより最高出力が200ps/6000回転から220ps/6050回転、最大トルクは24.5kg.m/1750回転から26.5kg,m/2000回転と、高回転型高出力エンジンとなります。サスペンションではトロフィー専用チューニングサスペンションが装着されフロント側を20mm、リア側を10mm車高を下げられています。ステアリングギア比を14.5:1から13.2:1と10%ほどクイックなラック&ピニオンを採用し、応答がよりクイックなハンドリングとし、純正タイヤにはなんとサーキットを走る人に定評のあるミシュランのパイロットスーパースポーツ(205/40R18、ホイールサイズは7.5Jx18)を装着。自動MT装置であるトランスミッション6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)のシフトチェンジ速度を従来よりも30%スピードアップ、加速よりもシフトダウンのブリッピング性能が飛躍的に向上し、コーナーへ飛び込んでからの加速がよりスムーズに行えるようになっているとの事。
車両サイズは全長4105mm、全幅1750mm、全高1435mm。日本でも取り回しがし易いBセグメントスモールカーに分類されるサイズ。車両重量は1290kgと1.6リッタークラスでは若干重い方なのですが、これでいて各地のワインディングではルノーの車両は実際に速いのであります。
車両販売価格は3.295.000円(8%消費税込み)と、2.0リッターNAクラスの比較的高級車に分類される車両価格となるのですが、ベースグレードのシャシースポールが3.075.000円と比較すると、大型タービンにECU最適化チューニングが施され、専用スポーツサスペンションにフロント20mm/リア10mmローダウにミシュランのハイグリップタイヤとリアのデュフューザー付きエアロバンパー装着の事を思えば、お買い得感は高いと思います。
トロフィーは特に後ろがかっこよくホットハッチにふさわしいデザインを持ちます。
インテリアには赤いベゼルやパネル類が赤く塗装されたパーツが取り付けられていて、スポーツ仕様だと言うことをアピールしているデザインが取り入れられています。日本車ならレッドステッチが施されるのですがそれとはまた違ったカラーリング使いでとてもおしゃれです。シートは深くホールドしてくれるスポーツシートで定員は5名と実用性も高い。
シートメルトまで赤色です。ただ、サーキット対応グレードなら四点シートベルトを通す穴あきシートにして欲しかったです。
セカンドシートのシートベルトも赤色です。一緒に乗るゲストさんのテンションも上がりそうですよね。
ルーテシア R.S. トロフィー 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 4105×1750×1435(mm)
- ホイールベース 2600mm
- トレッド幅 フロントリア 1505/1500(mm)
- 車両重量 1290kg
- 定員 5名
- ハンドル 右
- エンジン形式 M5M型
- 直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン
- 総排気量 1618cc
- 最高出力 162kW(220ps)/6050回転
- 最大トルク 260Nm(26.5kg.m)/2000回転
- 駆動方式 FF
- トランスミッション 6速DEC
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア コイルスプリング式
- ブレーキ フロント/リア ベンチレーテッドディスク/ディスク
- タイヤサイズ 205/40R18