アメリカの自動車メーカークライスラーの「ダッジ チャレンジャー」と言う新しいのですがアメリカンなレトロ感を持った車があるのですが、それがとても4代目スカイライン「ケンメリ」に似ているのでピックアップさせて頂きたいと思います。
左が日産自動車の4代目スカイラインである「ケンメリ」、右がクライスラーの「ダッジ チャレンジャー」です。元々ケンメリはチャレンジャーを模倣したと云われるのですが、それを言い出すと他の自動車メーカーも色々模倣されたエクステリアは多数ありますので細かい所はご了承願います。
まずチャレンジャーのすごいのは殆どのグレードで6MTが設定されていて、ATトランスミッションの設定は廉価モデルである3.6リッターV6エンジン搭載グレードに8速AT「TorqueFlite Eight-Speed Automatic Transmission」の設定が2グレードのみの設定です。アメリカンは通常ATの設定がメインなのですが、カタログを参照すると5.7リッター以上のパワーユニットを持つグレードで全て基本的に「6-Speed Manual TREMEC Transmission」の設定となっています。しかし上位グレードに設定されている6.4リッターV8エンジンの車をマニュアルトランスミッションで運転できるのでしょうか?しかもFRなのです。
2015 チャレンジャー グレード別の価格とスペック
車両サイズは次の通りです。全グレード共通サイズ。
- 全長x全幅x全高 5021×1922×1450(mm)
- ホイールベース 2946mm
補足、チャレンジャーの2015年モデルは全てFR駆動方式です。
一番車両価格の安い「SXT」価格26.995ドルと「STX PLUS」価格29.995ドルの2グレード。
SXTシリーズのパワートレーンは3.6-Liter V6 24-Valve VVT Engine(3.6リッターV型6気筒エンジン)、最高出力は308ps、最大トルクは36.3kg.m、トランスミッションは8速AT。タイヤサイズは245/45ZR20。
チャレンジャーのミドルクラススペックを持つグレードです。
「R/T」価格31.955ドル、「R/T PLUS」価格34.955ドル、「R/T SHAKER」価格35.795ドル、「R/T PLUS SHAKER」価格38.795ドルの計4グレード。(補足、6.4リッターエンジン搭載のR/T SCAT PACKを入れると5グレードです。)
R/Tシリーズのパワートレーンは5.7-Liter V8 HEMI® VVT Engine(5.7リッターV型8気筒エンジン)、最高出力は380ps、最大トルクは56.7kg.m、トランスミッションは6MT。タイヤサイズは245/45ZR20。
ハイスペックグレードです。
「R/T SCAT PACK」価格38.995ドル、「392 HEMI SCAT PACK SHAKER」価格43.595ドル、「SRT® 392」価格46.695ドルの計3グレード。
パワートレーンは6.4-Liter V8 SRT® HEMI® Engine(6.4リッターV型8気筒エンジン)、最高出力は491ps、最大トルクは65.6kg.m、トランスミッションは6MT。SRT 392のみタイヤサイズは275/40ZR20、他はグレードは245/45ZR20。
スーパーハイエンドグレードです。
「SRT® HELLCAT」価格59.995ドル。ヘルキャットと言う相性で大排気量エンジン+スーパーチャージャーのパワーユニットを持ちます。
パワートレーンは6.2L Supercharged HEMI® V8 – SRT Hellcat Engine(6.2リッターV型8気筒エンジン+スーパーチャージャー)、最高出力は716ps、最大トルクは89.8kg.m、トランミッションは6MT。タイヤサイズは275/40ZR20。
700馬力もある車でマニュアルミッションってすごい。クラッチが持つのでしょうか?
エクステリア
ボンネットにエアーインテークが設けられているのはハイスペックグレードです。
ヘルキャットはインタークーラー冷却用のエアーインテークがノーズ先端に設けられています。
ミドルスペックグレードのエアーインテークです。
飛びでたエアーインテークがマッドマックスに登場インターセプターを思い出します。
何を冷やすエアーインテークなのでしょう。
純正でむき出しエアークリーナーとは、流石はアメリカン。エコなんて関係なしですね。
これぞ生粋の2ドアクーペ。
フロントのエクステリアはレトロな感じはするものの、丸目のヘッドライトの周りが光るイカリング式のイルミネーションライトを装備したりと使われているパーツは最新式。
車のサイドも点灯する仕組みです。ランエボの北米仕様が「サイドも光るんですよ」と見せて頂いたのですが北米を走る車はサイドが光るのでしょうか。
ブレーキはブレンボでまさかの6ポッド、ハイエンドグレードに標準だと思われます。ディスクローターはスリッド入りです。
インテリア
ダッジ チャレンジャーですが日本に正規ディーラーはありませんが光岡自動車で購入出来ます。
ダッジチャレンジャーが取り上げられているとは…。
箇条書きで判りやすく解説です。
①ケンメリとチャレンジャーの関係
当時のケンメリスカイライン開発者が初代チャレンジャーから影響を受けたと後年発言しています。なのでパクリともモチーフとも巷では言われています。当時は初代セリカリフトバックが初代フォードマスタングからかなり影響を受けていたようにアメリカ文化が自動車に取り入れられていた時期でした。ハコスカもプリマス・ロードランナーコンセプトからの影響もあると言われています。
②ボンネットのエアインテークはなに?
通称シェイカーフード(エンジンが振動して揺れる様から)と言われています。初代チャレンジャー(1970年~1974年)から採用されています。ハイパフォーマンスエンジン搭載の証でした。発熱量の大きいエンジンを強制的にクールダウンさせるためのものです。
③ぶっちゃけエコじゃないでしょ?
アメリカ車は一般的に燃費が悪い、と言われていますが近年の車種は燃費が良いです。ハイエンドモデルのヘルキャットでさえ実燃費5~7キロです。一昔前の同クラスの日本車と大差がありません。V6やV8搭載車にいたっては高速巡行だと10キロ以上で走ることも十二分に可能です。尚且つバイオフレックスフューエル対応です。
④全グレードにMT車があるけどなんで?
マッスルカーというイメージ戦略上MTなのもありますが、北米で販売されている車は実はMT車が意外と多いです。もちろんAT車の方が売れています。判りやすくいうと、メーカーは顧客に対して最大限の選択肢を用意しているので、強制的な売り方はしないという意思表示です。自動車は北米では基本的に自己責任前提なのでそれからの発想でしょう。日本では考えられない世界です。
④700馬力って大丈夫?
問題ありません。レースでも有名なトレメック製なので許容馬力はかなりのものです。このミッションはシボレーコルベットやダッジバイパーなどのハイパワー車でも採用されている定評があり信頼性が高いものです。
⑤サイドも光るのはなぜ?
北米の安全基準で定められている『サイドマーカー』です。日本で生産されている車種でも北米では必ず追加されています。要は車幅灯です。
蛇足ですが…
⑥光岡自動車から販売されている?
光岡というよりもB○BUからの販売ですが…
正直に申しますと、おススメしません。
数多くの名の通ったアメ車販売店もしくは日本でもクライスラー系正規ディーラーで扱っている店舗もあるのでそちらをどうぞ。自動車は購入してからが本番です。
こんなところでしょうか?
質問や疑問などがあればどうぞ。
ダッジ車はバイパー長年所有しているので多少は明るいです。
おはようございます、ダッジ・バイパーも所有されているのですね。すごいです。(^^)
チャレンジャーと言うよりもマスタングに一度乗ってみたいと思ってたのですがMTの設定が確か少なかったと思われるので、今はロータスのエヴォーラ狙ってます。買えないかもですか。
チャレンジャーの詳しい情報とても助かります。北米仕様はサイドにも車幅灯が義務付けされているのですね、ランエボさんもそれで横が光るんですよと仰って居たのが納得出来ました。