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すごい!三菱の四駆はよく曲がる Evo7 vs シビックタイプR(FD2)

三菱のランサーエボリューション通称ランエボですが、昔から兎に角よく曲がるという事と低回転から発生する極太トルクの噂があるのですが実際乗ったことが無いので正直な所どの程度曲がるのかは理解してませんでした。そんな中先日YOUTUBEを見ていたら、コミュニティーの方が購入したシビックタイプRのFD2とやや旧型の三菱ランサーエボリューション7の峠でバトルしている動画を見つけました。

それを見ていたらなんともすごいのなんの、ランエボ7(GSRは1400kg)はFD2(1270kg)より130kg程重たいにも関わらずダウンヒルで余裕でFD2に付いて行っているではないですか、しかもコーナー速度はFD2を上回る感じでした。

動画はこちらです。

ランエボの何処がすごいのか?

まず動画0:13秒場面で赤いタクシーが左に避けてからバトルスタートですね。カメラ側はEvo7で前を行くGTウィング付けているのがFD2です。補足、左側走行なのでイギリスかかつてのイギリス領で撮影された内容だと思われます。日本で撮影されたものでは無い。

 Evo7 vs シビックタイプRバトルスタート

この場面は最初の右カーブです(動画0:17秒)タイプRはかなり回転数高い(恐らく7000回展付近)もののランエボは余り回転が回っていないエンジンサウンドを聞けます。ターボなので上りではそれなりに回転高くなくても登るのかなこの時点では極太トルク的な場面を見られないのですが。

補足、FD2のレッドゾーンは9000回転から。ランエボ7は7000回転からレッドゾーンです。GDAと同じなのでだいたいの回転数は音でわかります。

バトル開始直後最初のコーナー

 

動画0:24秒付近でランエボのシフトアップが聞こえます。恐らく6000回転超えた辺りでシフトアップです。

ランエボシフトアップの場面

しばらく一般車両なのでどの辺りがすごいのかはわからないのですが。次の場面。

一般車両の為やや渋滞気味

 

動画内0:52秒からタイプRフル加速してがぶん回しているのに対し、ランエボは恐らく3000回転付近から余裕でタイプRについて行ってます。これが噂の極太トルクですよね。普通ギア数高くてあんなに低回転だったらタイプRのフル加速にはついて行けないです。

ランエボの極太トルクが出た場面

上記のフル加速に付いて行ってから次のえぐり込むような下りの右カーブで外からタイプRをかぶせてます。これがよく曲がると言われる三菱の四駆技術です。すごい。動画場面0:57秒からです。

立ち上がりは互角ですが、エンジンの回転数を聞いて下さい。タイプRはコーナーの出口を狙ってフル加速できているのに、ランエボは回転数が低いのが聞き取れると思います。

ランエボアウトからかぶせる

 

次のコーナー動画1:08秒の左コーナーでタイプRも決して遅くないけどランエボがコーナーリング速度上回ってます。130kg程重いのにありえないです。通常ブレーキングで差を詰めてタイプRならコーナーでやや離される的なイメージだと思うのですがこれぞ三菱のアクティブ・センター・ディファレンシャル技術の賜物ですよね。

コーナー速度を上回る場面

 

動画内1:34秒のコーナーの出口でタイプRがファーストアウトの時にテールが流れているのがわかります。なのでタイプRが遅いのではなくてランエボのコーナー速度が異常に速いと言う事がわかります。

タイプRのテールが流れる場面

 

しばらく追随バトルが続き、2:41秒の右コーナーでまた外からかぶせに行くのかなと思いきや

再度外からかぶせる場面

外からインに大きくラインを取っただけでした。この方はコーナー速度はあがりますがそれに耐えているエボもすごい。速度は上がるけどやっぱりこの下りの場面はタイプRの方が上に取れて見えます。

外からインにライン取り

後は2:36秒前後の追随もコーナーリング速度は負けてないです。

互角のコーナー速度

バトルの方は3:10秒辺りで終了です。ランエボが前に出ることは無かったので前を行くタイプRは若干前に障害物が無いか等探りながらファースト・インしなければならない不利な面はあるもののコーナーリング速度は完璧な程までランエボが上であると言うことがよく分かる動画の内容でした。また余り回転数高くないのに何処からでも加速できる極太トルクをもっていると言うのも把握できると思います。

バトル終了の場面

 

動画を何度も見てみたのですが低速からの加速力、タイプRがフル加速しているのにランエボは回転低くてシフトダウンしなくてもついていける様子はまさに極太トルクの何者でも無いです。後は三菱の四輪をコントロールするACDはコーナーの内側のタイヤは遅く転がって外側にパワーを集中させたりする能力を持つので「よく曲がる」と言う意図がこの動画から見てもよく理解出来ました。まさかこれ程までによく曲がる車だなんて。すごいと思いました。よく曲がると言うだけではなくてトラクションコントロールもとても優れているので雪道やアイスバーンの道もこの車なら安心して走れそうです。

ランエボ7

 

ランエボ7(2001年2月発売)なら中古市場で100万円前後で出回っているので、例えば86の中古買ってターボ化等をお考えならちょっと古いですがランエボ7も候補に入れて見られてはどうでしょうか、コスト的にはこちらの方が絶対安いと思います。

ランエボ7(GSR)のスペック シビックタイプR(FD2)のスペック

車両サイズ(全長×全幅×全高) 4455×1770×1450mm

室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) 1880×1425×1185mm

ホイールベース 2625mm

フロントトレッド幅 1515mm

リアトレッド幅 1515mm

車両重量 1400kg

定員5名

駆動方式4WD

トランスミッション5MT

エンジン型式 4G63ターボ

直列4気筒DOHC16バルブICターボ

排気量 1997cc

最大馬力 280馬力/6500回転

最大トルク 39.kg.m/3500回転

内径×行程 85.0×88.0mm

圧縮比 8.8

燃料供給装置 電子制御燃料噴射式

無鉛プレミアムガソリンハイオク仕様

燃料タンク容量 48L

車両サイズ(全長×全幅×全高) 4540×1770×1430mm

室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) 1900×1470×1170mm

ホイールベース 2700mm

フロントトレッド幅 1505mm

リアトレッド幅 1515mm

車両重量 1270kg

定員4名

駆動方式FF

トランスミッション6MT

エンジン型式 K20A

水冷直列4気筒DOHCバルブ/NA

排気量 1998cc

最大馬力 225馬力/8000回転

最大トルク 21.9kg.m/6100回転

内径×行程 86.0×86.0mm

圧縮比 11.7

燃料供給装置 電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)

無鉛プレミアムガソリンハイオク仕様

燃料タンク容量 50L

「すごい!三菱の四駆はよく曲がる Evo7 vs シビックタイプR(FD2)」への2件のフィードバック

  1. ロングストロークピストンの三菱4G63は、「太い低速トルク」が最大の特徴です。

    そのため、高回転を維持してパワーを捻り出す必要がないので、扱いやすく上に立ち上がりも鋭いエンジンとして知られています。
    その4G63を搭載するランエボは、本動画でも確認できるように、加速重視の峠道走行には最適の車ですね。

    シビックが高回転で唸りを上げながら振り切ろうとするも、エボは低回転で余裕を以て追随しています。
    2000ccのエボのこのトルクフルな走りは、大排気量車を彷彿とさせますね。
    ロングストローク+ターボの組み合わせの恩恵でしょうか?
    ラリー大会で世界を席巻する車である事は、この走りで納得できますね。

    私は、GC8を購入する際の他候補車種の一つに、やはりエボは視野に入れていました。
    エボ特有の「極太低速トルク」は、スバル車に乗っている限りは、絶対に味わえないものだからです。
    GC8も揶揄されるほど低速トルクはなくはないのですが、基本的には「廻して乗る車」です。

    おととい、GC8の激坂登坂でのトルクの出方を検証しました。
    15%ほどの傾斜の坂道なのですが、レガシィでの登坂もキツイくらいでした。
    なので、「いくらGC8でアクセルベタ踏みでも多分厳しいだろう」と予想していたのですが、4000回転を越えたあたりで「ドン!」と頭がシートに叩きつけられました。
    ひとたびパワーバンドに入ってしまえば、激坂であったとしても猛烈な爆発力が出てしまう事には変わりありませんでした。
    ただ、3500回転まではやはりもたつきました。
    恐らく、このあたりでエボは猛烈な登坂を発揮するのでしょうね。

    また、ACDやAYCを搭載し「4WDは曲がらない」という概念を変え、「曲がる4WD」を開発した事も特徴ですね。
    すべてはラリー競技からフィードバックした技術の結晶と言えましょう。

    今回の解説を見ると、「エボも良いな」と痛感しますね。
    同格性能とは言え、インプ(というよりスバル)にはない良さがエボにはあり、旧式のGC8に乗っている限りは尚更です。
    (まあ、どちらもそれぞれの良し悪しがあるので選択の痛し痒しの部分はどうしてもつきまといますが)

    インプレッサやPCの事で、今年はかげまるさんには大変お世話になりました。
    ご迷惑でなければ、来年もお付き合いの程お願い申しあげます。
    それでは、良いお年を。

    1. こんにちは、記事見て頂いてありがとうございます。
      GDBもGC8も3000回転以下だと上りは本当に辛いですものね、GVBはある程度まだ低速が出るのでなんとか我慢できますがそれでもやっぱり低速トルクもうちょっと欲しいと思います。ただ3000回転以上のどっかんパワーは一度味わうとやみつきになりますのでそれも捨てがたいですよね。

      ランエボの極太トルクがどんなものなのかまったくイメージしてなかったのですが、この動画ではっきりわかりますよね。どこからでもフル加速のタイプRに付いて行ってますので本当に驚きです。あの加速であの回転数ならインプだとシフトダウンしないと付いて行けないですものね。やっぱりロングストロークエンジンにターボの組み合わせが極太トルクの恩恵を受けているのでしょうね。すごいと思いました。

      ACDとあとAYCも装備してましたよね、これはラリー競技からのフィードバックでしょうね。なんでそんなすごい技術がもうちょっと世に出さないのでしょうか三菱はその点なんだかとても損をしているような気がします。

      この動画見る限りほんとうにエボも捨てがたいですよね。こんなにいい車が売れてないのもなんで?と痛切に思います。

      しかしインプにはインプの魅力もありまし、これからも良いライバル関係を構築して行きたいですよね。なので生産終了なんて寂しいこの言わないで欲しいと三菱さんには強く願う次第です。

      今年はこちらこそ沢山ブログ見て頂いてありがとうございます。PCの方お役立て出来ない場面もあってご迷惑おかけして申し訳ないです。

      こちらこそ是非また色々車の情報交換させて頂きたく願います。来年もどうぞよろしくお願い致します。(^^)

      gafujin様も良いお年をお迎えくださいね(^^)

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