昭和初期に運用されていたオート三輪を逆にした様な四輪でも無く二輪でも無い乗り物トヨタの「i-ROAD」と言う乗り物が東京都内在住の方限定で試乗パイロットと言うモニター募集(OPEN ROAD PROJECT)が開始されています。
運転には普通自動車免許(AT限定で構わない)が必要で、原付き免許小型中型大型二輪免許では運転できない。
運転操作もバイクとは異なりステアリングとなり、アクセルとブレーキはフットによる操作が必要。この点が二輪との大きな違いだと思われます。よってi-ROADは自動車となるわけです。
因みにオート三輪はこの様なエクステリアです。フロントが一輪なので安定度が無く運転には普通自動車免許が必要。
i-ROADの特徴
パワーユニットは2基のモーター(2kW)で駆動方式は前輪駆動、最高出力は5HPで最高速度は60km、一回のフル充電で走行可能な航続距離は50km(時速30km/hにて運用時の航続距離)。殆ど原付きバイクと変わりないスペックです。定員は1名ですが、テールリフレクターの装着と車幅灯ポジションランプを装着する事で2名乗車出来るグレードもあるとの事。意外と重要なので一応記載しておきますがエアコンとカーオーディオとナビは無しです。
車両サイズは全長2345mm、全幅870mm、全高1455mm、ホイールベースは1695mm。タイヤサイズはフロント80/90-16、リヤが120/90-10。車両重量は300kg。
三輪ですがフロントタイヤは左右に動く事は無く後輪側でコーナーリング処理がなされる仕組みで安定走行を実現させているそうです。
実際は二輪車の様に荷重をコーナーの内側に傾ける事でカーブを曲がる仕組み。最小半径は3.0mで小回りも効くしリバース(バック)機能も持ちます。
ただ、後輪によるステアリング操作が必要なのでコーナーリング特性が自動車や二輪車とは大きく異なるので、カーシェアリングやモニター当選しても運転免許を持っているにも関わらずいきなりi-ROADを運転する事は出来ない。
i-ROADを運転できるようになるまでには次の講習会を受講する必要がある。
- 学科教習30分
- 教習所コース教習60分
- 路上実施教習30分
公衆を受ける理由としてはコーナーリング時に、大型のロングボディーを持つバンの様にリヤエンドが外側にフル特性があるのと、交差点を曲がるときに荷重が内側に移動するのでルーフトップが電柱や信号機もしくは人に当たる懸念がある為。
しかしながら時速30km/h前後でのなら何かあれば停車出来るのでそう深く考える必要は無い。
アクセルとブレーキとパーキングブレーキは基本的にフット式。ステアリング右側にシステム起動スイッチとハザードスイッチ、ステアリング左側にはシフトボタン「R リバース」、「N ニュートラル」、「D ドライブ」があり、その他ウインカーレバーも左側(ウインカーレバーは通常右側)とこの辺少し違和感があるかもしれないです。
乗っていて楽しそうではあるのですが重量が300kgもあるので自転車あるいはバイク感覚の様な運用は難しいと思いますが、坂道の多い東京都内や兵庫県等では重宝する車両かもしれないですよね。一人乗りと二人乗りがありますが、買うなら二人乗りが絶対よさそうです。後はもう少し改良を施して法定速度を何とか周りの流れと同じ速度で走れる上限60km/hまでにして頂かないと逆に危ない。
ヘルメットが必要ないのもありがたい。運転席は視界がとても開けていて運転しやすそうです。
充電は今のところ指定された充電ステーションでのみ行う事が出来るのですが、市販化された場合は家庭用充電コンバーターの設置にて自宅で充電出来るようになると思われます。