レクサス「RC F」のサーキット走行用にチューニングされたCCS-Rモデルが開発も最終段階に入りまもなくリリースされるとの事。CCS-Rの意味はサーキットクラブスポーツ-レーサー、その名の通りレーシングカー仕様と言う事になります。基本コンセプトは絶版になってしまった「IS F」のCCS-R仕様と同じで、ボンネットとルーフトップとトランクリッドにカーボン素材を使い車重が約300kgも軽量化が図られている。
本格的なサーキット走行を楽しめる為に開発されており、エンジンはもちろん8速ATは純正市販車のままで、姿勢制御デバイス「VDIM」(トヨタのトラクションコントロール機能)も標準装備のままですが、ホワイトボディの状態からモノコック各部の補強やロールケージ(ロールバー)の装着が施され走りの質はレーシングカーそのものに仕上がっているとの事。ECUの変更はされないのかエンジン出力は477ps、最大トルク54.0kg.mと変更は無い模様。しかしながら海外のメディアの報道によれば排気系のチューニングとECUの調節により最大出力361kW(約490ps)と言う情報もあります。
「RC F」と「IS F」(奥にあるラヴァオレンジクリスタルシャインのカーボンツートーンカラーの車両)のCCS-Rが並んだ写真。
テールから運転席にかけて大きく「RC F」とボディーカラーに紛れて塗装されています。GTウィングにロールバーが眩しい。
マフラーエンドが変わった形のデュアルパイプ二本出しタイプを採用。もともと「RC F」がサーキット走行を念頭に置いたグレードなので大きな排気系チューニングは必要無いと思われます。
ブレーキディスクローターが非常に大口径で、市販車にはbrembo製でフロントには6ポッド対向アルミ製キャリパー+ローターサイズはφ380mmのスパイラルフィン式 ベンチレーテッドディスク、リアには4ポッド対向アルミ製キャリパー、ローターサイズはφ345mmのスパイラルフィン式 ベンチレーテッドディスクが採用されます。
運転席と助手席にはピラーサイド強化バーも施されています。フルバケットシートにはレカロの製品が装着されているのですがFIA公認の「PRO RACER SP-シリーズ」に似ています。
コックピット、AIM MXLデータロガーが見えるその下に、レクサスの象徴であるアナログ時計が何となく市販車だなと思わせる雰囲気を持ちます。トランスミッションは電子制御8速トランスミッションでMTの設定は無い。
RC F 市販車 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 4705×1850×1390(mm)
- ホイールベース 2730mm
- 地上最低高 130mm
- 定員 4名
- ハンドル 右
- 最小半径 5.4m
- 重量 1780-1790kg (CCS-Rは1480kg前後)
- エンジン 2UR-GSE型
- V型8気筒DOHCエンジン
- 総排気量 4968cc
- 内径x行程 94.0x89.5(mm)
- 圧縮比 12.3
- 最高出力 351kW(477ps)/7100回転
- 最大トルク 530Nm(54.0kg.m)/4800-5600回転
- 駆動方式 FR
- トランスミッション 8-Speed SPDS (電子制御8速トランスミッション)
- JC08モード燃費 8.2km/L
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン式(スタビライザー付き)
- サスペンションリア マルチリンク式(スタビライザー付き)
- ブレーキ フロント/リア共 ベンチレーテッドディスク(6ポッド対向)/ベンチレーテッドディスク(4ポッド対向)
- タイヤサイズフロント 255/35ZR19 (92Y) タイヤ&19×9J鍛造アルミホイール (BBS製・10本スポーク)
- タイヤサイズリア 275/35ZR19 (96Y) タイヤ&19×10J鍛造アルミホイール (BBS製・10本スポーク)