2015年7月の情報なのですが、昭和後期に登場した有名な車がクラッシックカー市場でじわじわと値上がりしているそうで特に値上がり幅が大きい車、スバルの「アルシオーネSVX」をピックアップ。
アルシオーネSVXの値上がり幅ですが、2015年4月時点ではクラッシックカー相場価格は87万円だったものが2015年7月時点で108万円での取引されているとの事。因みに一番値上がり幅が大きいのはイニシャルDで有名な高橋涼介が乗っていたマツダのRX-7のFC型で、2015年4月時点ではクラッシックカー相場価格は120万円だったものが2015年7月時点で150万円と大幅に上昇。
補足、クラシックカー市場で取引される車は程度の良い物でです。ボロボロでメンテナンスされていない車は人気車種でも高値では取引されないので念の為。
アルシオーネSVXは1991年9月の発売開始で生産終了は1996年12月です。エンジンは今では珍しい大排気量3.3リッター6気筒水平対向DOHCエンジンEG33型を搭載します。自然吸気式NAエンジンなのでインプレッサの様にタービン周りを心配しなくても良く排気量が大きいので10万キロ走行していてもエンジン的には当たりが出る頃合いなので走行距離的にはこの車に限っては気にしなくても良さそうです(エンジン以外のパーツはリストアが必要の可能性有り)。
日本国内で発売されたグレードは全部で6種類、「バージョンL」、「バージョンE」、「S40」、「S40Ⅱ」、「S3」、「S4」です。駆動方式はすべてAWDなのですが最上級グレードの「バージョンL」のみ当時流行ってた4WS(後輪にも舵角する機能を持つ)を装備します。
エクステリアは何処と無くレガシィにも似ているのですがノーズが3リッターカートは思えないほどシャープです。
フロント側が当時ではなかなかなかったオーバーフェンダー気味のデザインを採用します。
フロントグリル部分は割りと小さい。ヘッドライトも横長で四角いデザイン。少し日産シルビアS#シリーズにも似ている。
リアトランクスポイラーは装着しているグレードと非装着グレードがあります。リアのテールライトは赤のレンズが繋がっているイメージでバックランプはライセンスナンバーの上に配置されるデザインです。またリアアンダースポイラーの様なリアバンパーデザインで、マフラーが二本出しですがフィニッシャーが飛び出すデザインを採用しています。
サイドから見ると低く平べったいデザインをしています。クーペなのにセカンドシートの空間が広い印象を受けます。
リアフェンダーはプレスラインが入り飛び出てます。オーバーフェンダーチックなデザイン。
インテリアです。流石に当時はステアリングが大口径ですね。運転しやすいと思いますがノーズが長いので前の感覚を掴むまで少し時間が必要かもしれません。ウッドパネルを多用した高級感あふれる内装ですが、この辺がすでにクラッシックカーと言う雰囲気を醸し出します。
インパネ類も二眼レイアウトでアナログテイストです。
運転席と助手席シートです。スポーツシートとは言えないですが座り心地は良さそう。
運転席と助手席の車内の空間はとても広い。
2ドアなので、狭い駐車場だと乗り降りは大変ですが(ドアが長いので開きにくい)、両サイドが何もない場所ならとても乗り降りし易いです。
セカンドシートは一般的なクーペよりも空間は広いのですが、足元がはやりスペースは取れないのでセカンドシートの方は窮屈だと思われます。
ラゲッジスペースです。5:5分割シートでセカンドシートを倒すと長い荷物も載せられるのですが、車両全般が低い為かタイヤハウスが結構なスペースを取っていて、ラゲッジスペースの奥行きが狭くなってます。
これがレガシィのエンジンEJ22改のEG33型3.3リッター6気筒水平対向DOHCエンジンです。購入するときエンジンオイルの漏れのチェックと、パワステが働くかを必ず確認する必要があるとの事。エンジンオイル漏れのチェックはエキゾーストマニホールド部分を確認するのが良いかもしれません。
アルシオーネSVX 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 4625×1770×1300(mm)
- ホイールベース 2610mm
- トレッド幅 フロント/リア 1500/1480(mm)
- ドア数 2
- 定員 5名
- ハンドル 右
- 最小半径 5.4m
- 重量 1580kg-1620kg
- エンジン EG33
- 水平対向6気筒DOHCエンジン
- 総排気量 3318cc
- 圧縮比 10.0
- 内径x行程 96.9×75.0mm
- 最高出力 177kW(240ps)/6000回転
- 最大トルク 308Nm(31.5kg.m)/4800回転
- 燃料供給装置 EGI
- 駆動方式 AWD
- 燃料 無鉛プレミアムハイオク仕様
- タンク容量 70L
- トランスミッション 4AT
- JC08モード燃費 7.0km/L
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア ストラット式
- ブレーキ フロント/リア共 ベンチレーテッドディスク
- 純正タイヤサイズ 225/50R16 92V
SVX懐かしいですね。
先の記事のフィガロと同じくバブルの申し子ですね。
この頃は日産の傘下だったせいかトラブルが多かったと記憶しています。特にATが弱くSTI用の6MTに載せ換えたユーザーも多数いらっしゃいます。信頼性は今のスバルとは正反対ですね。ですが、スバル濃度髄一の車造りです。今のスバルにこういうエッセンスの車は造れないと思います。
ちなみに北米仕様にはFF仕様も存在していました。
コンセプトで終わってしまいましたが、SVXのシューティングブレイク(ステーションワゴン)アマデウスは乗ってみたかったです。
ちなみにこれからユーザーになる方はS4をお勧めします。対策されてトラブルは多少マシなレベルになっているので。
バブルの頃は目を見張るいい車が沢山ありましたよね。いすゞも乗用車作ってヒットさせてましたよね。
しかしスバルが昔は日産傘下だったなんて知らなかったです。まさかのATから6MTの載せ替えした車が多いだなんて。
SVXのお勧めグレードの情報ありがとうございます、当時のスバルの癖と言うか不具合を持つ部分があるなんて思いもしなかったのでとても助かります。(^^)
アルシオーネは名前だけは知っていたのですが、どのような車種かは全く知りませんでした。
中古車市場を確認してみたのですが、年式の割にはかなり高値で販売されておりますね。
バブル期を席巻した車である事が伺い知れます。
既に「旧車」の部類に入るGC8購入の際も良好物件を探し当てる事には骨が折れましたが、更に古い車であるアルシオーネは相当の事前調査が必要でしょうね。
購入後も車体維持にはかなりの労力を要する事は間違いないかと思いますが、旧車愛好家の方々にとっては労の内にも入らないでしょうね。
諸表を見ると、水平対向式の特質上、排気量の割にはやはり高回転型ですね。
ただ、運転してみない限りには何とも言えないところではありますが・・・。
先日も別項で水平対向に対する「指摘」がありましたが、少し違和感を覚えました。
私も数値をなぞって言及する傾向を自覚しておりますが、現在GC8を購入してからは数値と体感両面で判断しております。
その上で、不明点は「恥を忍んで」かげまるさんに質問させて頂いております・・・。
(重ね重ねですが、EJ20車のダウンヒル攻略解説に関しては、「目から鱗」です)
私も名前は知っているのですが乗ったことが無くて。バブル背景に登場した車って意外と人気が高かったりします。CG8も丁寧に扱われている車種ならいい値段しますものね。
アルシオーネもkeiさんからの情報がなければちょっとわからないですよね。
水平対向は重心が低くて乗りやすいのですが、やっぱり大敵は重量ですよね。先日家族4人乗せて峠に入ったら思っているコーナー速度で入るとオーバースピードだったりする場面があったりしました。
やっぱり車は軽量が一番だと思いました(^^)
現役SVX乗りです。紹介していただけて嬉しいですね。
ちょと事実と違う点があるので書き込みを。
リアトランクスポイラーは装着しているグレードと非装着グレードがあります。
グレードに関係ない単なるオプションです。ちなみにハイタイプとロータイプ、2種類あったりします。
ウッドパネルを多用した高級感あふれる内装ですが
ウッドパネル風のプラスチックパネルです。
ラゲッジスペースです。5:5分割シートでセカンドシート
分割シートはS4以降で、初期のVL、VEは一体でした。
こんにちは。記事を読んていただいてありがとうございます。(^^)
また相違点のご指摘ありがとうございます。とても助かります。
アルシオーネこれからも大切に乗ってくださいね。(^^)