STIスポーツモデルが販売されてますます人気のSUBARUスポーツワゴン「レヴォーグ(VM#系)」。購入するときに一番迷うのが足回りだと思います。
SUBARUファンならご存知の方も多いと思いますが、「GT-Sにはビルシュタインダンパー」が装着されていて「GTにはカヤバダンパー」が装着される。
何がどう違うのでしょうか?
基本的パワートレーンは同じだがまず大きな違いは車両販売価格。カヤバダンパーモデル(GT)とビルシュタインダンパーモデル(GT-S)との価格差は280,800円にもなりこの差は大きい。
補足、2.0リッターモデルはGT-S(ビルシュタインダンパー装着モデル)のみの設定となる。
1.6GT / 2,775,600円
1.6GT-S / 3,056,400円
参考価格 2.0GT-S / 3,564,000円
カヤバ足のGTとビルシュタインのGT-Sではそんなにも走りが違うのでしょうか?
実はレヴォーグは試乗したことが私はありません。しかし同じシャシーを使うWRX-S4のカヤバダンパーモデルとWRX-STIタイプSのビルシュタインダンパーモデルは試乗したことがある。
カヤバとビルシュタインの大きな違いは乗り心地。
WRX-STIタイプSを試乗した時に思ったのが跳ねると言う感じ。車重は1.6レヴォーグが1560kg、STIのタイプSは1490kgと少し軽いので跳ねる感じが大きいのかもしれないが乗り心地的にはわずか70kg(大人一人の体重)しか差は無いので乗り心地的には同じだと思われる。
GTグレードのカヤバ足の乗り心地は非常にソフトで一般公道で走るのなら路面に吸い付く感じ。
WRX-S4試乗した時思ったのですが、歴代のスバル車では無かったソフトな乗り心地。それにコーナーを曲がるときは路面に吸い付くように曲がる感じですごく乗りやすかったのを覚えています。跳ねる、突き上げると言う感覚は一切無い。
私が所有するWRX-STI(VA#系)もカヤバ足ですが、時速100km/h範囲内ならカヤバ足で十二分に納得出来る走りが出来ます。
ビルシュタインダンパー装着のGT-Sを選ぶ理由
時速100km/h以下の範囲内ならカヤバダンパーでも十二分な走りが出来るといいましたが、実はそれ以上の速度になるとぼよんぼよん感が出るのです。
余り沢山お見せできないのですがすみません、高速道路の継ぎ目でノーズの挙動でわかると思うですが「ぼよんぼよん」となっているのがわかります。ここがビルシュタインダンパーとの大きな違いでビルシュタインならこの速度域でもガシっと安定して走ることができるのです。
なのでGT-Sグレードを選ぶ理由は次の通り。
- 高速道路を走ることが多い
- 高速走行時もビシっとした安定感が欲しい
- 車高を将来的に下げる予定は無い
理由はこの3つがポイントです。レヴォーグのオフ会で見栄えだけを気にするならわざわざGT-Sを買う必要も無い。28万円も予算をつぎ込むならレヴォーグのSTIパーツを装着したほうが余程見栄えは良いです。
レヴォーグSTIお勧め装着パーツとしてはアンダースポイラー&フレキシブル強化パーツ一式とラテラルリンクセットやドリルドディスクローターがお勧めです。
GT-Sで車高を落とそうと考えている方は注意
ビルシュタインダンパーはそのままでコイルスプリングだけで車高を落とそうとお考えの方は注意が必要です。
知り合いがビルシュタインダンパーのままでコイルスプリングだけ交換して車高を下げたら乗り心地が最悪になってしまったとご報告頂きました。
どんな乗り心地かと言うと底突きするような感じになってしまったと仰ってました。解決策としては車高調に変更しようとお考えのご様子。
ただGT-S全車両がコイルスプリングでのローダウンでその症状が出るのかは不明。バネレートの高いコイルスプリングなら解消する可能性も否めないですが、基本的に純正のまま運用した方が望ましいです。