ZD8 BRZ 2021年8月登場
ZC6型が登場してから約9年、BRZがフルモデルチェンジしZD8型が2021年8月発売されました。
実は2018年頃だったと思うのですがBRZは一世代限りと言われていましたが、二代目が登場して嬉しい限りです。
先日試乗させて頂いたBRZで車両型式はZD8-A型・グレードはR。
ZD8とZC6の違い
詳細な特徴は以下の記事に説明させて頂いてますので良かったら参照下さい。また6速AT車にはアイサイト及び水冷式だがオイルクーラーがMT・ATそれぞれ標準装備になっています。
試乗してすごく違うなと思った点は0.4L排気量アップと二段階に軽くなるクラッチ及びインナーフレーム構造を採用し剛性が大幅に変わったのと乗り降りが非常にしやすくなった点でしょうか。これについて少し詳しく説明させて頂きたいと思います。
FA24 2.4Lエンジンは吹け上がりから太いトルクが発生する
今回BRZに採用されるエンジンは従来の2.0Lよりも0.4L排気量がアップした2.4L NAエンジンが搭載されます。エンジン自体は新開発では無く北米向けに販売されているアセントに搭載するFA24型のNAになります。
今回の試乗で高回転は試してはいないので高回転域の挙動はわからないですが、同店で試乗された86オーナー様曰く「ホンダS2000」に近いパフォーマンスを発生すると仰ってました。
普通に試乗させて頂いた私の感想は、VABの様なシビアな発進時のクラッチミート感ではなく、どちらかと言うとZC33S型スイフトのようなラフな半クラミートで発進もこなし、町中巡航時1500回転前後からでもアクセルを踏むと前にぐいっと進む加速を発生する印象がありました。
低回転から太いトルクが発生、アクセル踏むとリニアな加速を発生する感じは、ターボ車とはまた異なる車の挙動でかなり楽しいです。
クラッチは軽いのだけど二段階に軽さが別れている
ZD8のクラッチに慣れるとVABのクラッチが石みたいに固く感じる程軽いです。
ZC6も軽いのですけど、ZD8はクラッチが繋がる領域は少し負荷があってクラッチが切り離される領域は異様に軽くなります。
発進時エンストはしにくいです(MT初心者に優しい設計)
ZC6型に比べてZD8型はエンストしにくいです。車両重量はほぼ変わらないですけど排気量が大きくなっているのである程度ラフな半クラ操作での発進でもエンジンが止まりにくい感じです。
クラッチの粘りと言うか半クラ領域は少ない感じですけどそれまでには車が走り出していると言う感じです。坂道発進も同じで、ヒルスタートアシストが付属するので落ち着いて回転少し高めに意識すればエンストの心配なく発進することができると思います。
いくつか動画掲載しておきます、タコメーターの回転数参考にどれくらいで発進してるのかイメージ頂けると思います。
乗り心地は抜群に良い
ZC6型も乗り心地はよかったけどZD8型では更に乗り心地に関しては向上しています。
どう言う風に良いのかは表現し難いのだけれど、路面に影響を受ける動きはライトウェイトな感じだけ巡航時はヘビーウェイト車の様な重量によるダウンフォースを得ている様な感じの乗り心地
何も気にしないなら普通に乗り心地がいい車、でも集中すると4輪からのインフォメーションをシートを通して感じることができる。フルバケットシートに交換すると尚インフォメーション伝達は向上すると思います。
純正サスペンションは「ザックス」製ですが、中速コーナーではよく粘る感じで純正装着のミシュランタイヤが「ぎゅ~~~」って鳴いても車の挙動が乱れる事は無かったです。
ちなみに純正タイヤは「MICHELIN PRIMACY HP」ですが、すっごい鳴きます。
運転のしやすさについて
運転は抜群にしやすいです。ZC6型に比べるとZD8型は死角が少ないなと思いましたしクーペだけど道路状況判断がバッチリ把握できるミラーレイアウトでサクッと車線変更できたりもします。
唯一ネックなのが固定されないウィンカーレバー(ダイハツロッキーと同じ)。車線変更が終わったら自分で反対側に戻すのだけど、間違えて反対側のウインカーを出してしまうと出っぱなしになってしまう。
AT車・MT車関係なしに排気量がアップした事による恩恵が大きく、ごちゃごちゃした道路でも運転が非常にしやすいです。
ブレーキは非常によく効く
通常グレードのZD8型のBRZは片持ちブレーキキャリパーになりますが、ファストタッチから制動力が強い感じで非常によく効くブレーキだと思います。STI・SPORTはフロント4ポット対向・リヤ2ポット対向キャリパーが標準装備も設定されていますが趣味で乗るなら対向ブレーキは必要ないレベルだと思いますし後からでも装着できる。
ただ、余りにもファストタッチが硬いと言うかブレーキがよく効くので、ヒールアンドトゥをしようと思ったら相当なハードブレーキングをしないとかかとがアクセルペダルに届かないと思います。またはバッドが半分くらい減ったらやりやすくなるかもしれない。
乗り降りはZC6型よりも楽になっているかも?
気のせいかもしれないですけど、乗り降りはZC6型よりもしやすくなったような気もします。
ドアの開口部に工夫がされているのでしょうか?ZC6型の乗り降りは苦痛でしたが、ZD8型は苦痛を感じることは無かったです。
後部座席はおまけ
最後に、ZD8型のBRZ後部座席について。これについてはスバルの営業さんもおまけ程度に考えてもらう必要がありますと断言するほど狭いです。
座るスペースはあるのだけど足を入れる隙間もほぼない感じ。運転席と助手席をだいぶ前にスライドすれば足は入るかもしれないが、長距離移動は苦痛+ストレスが加わるので決して楽しいドライブにはならないと思います。
ZC6 BRZ 2012年3月初登場
スバルでは珍しいFR駆動の2ドアクーペスポーツ・カーBRZですが相性はなんて呼べば良いのでしょうか。
歴代のインプレッサはGDBとかGC8とかGVBって呼んでいるのですがこのモデルの形式名はDBA-ZC6で頭はG4と同じDBAから始まるのでZC6が愛称になるみたいですね。この車はトヨタとの共同開発車でトヨタではFT86として販売されています。
この車はお世話になっているスバルのディーラさんの方で6MTモデルを試乗させて頂いたことがあります。乗ってみた感想はとりあえず車高が低い、乗り降りが年齢のせいもあるのですが腰に負担がかかるなと思うくらい車高が低い感じがしました。もちろん私の乗るGVBよりもうんと車高が低いです。
試乗してみた感想
まずクラッチがとても軽いです。GDBのクラッチがとても硬いのでスバル車好きな方ならびっくりすると思うくらい軽いです。クラッチのミートポイントがかなり浅い感じがしたのですが車の発進はエンジンに粘りがあるので結構楽だと思いました。
車とエンジンのレスポンスですが回してはないので高回転領域の事はわかりません、ただ街乗りに関して言えば欲しい分アクセルを踏むとトルクとパワーを与えてくれる感じでドライバーに従順なアクセルワークとエンジンレスポンスだなと思いました。後、シフトチェンジがとても楽と言うかショートストローク的で且つさくさくギアが入るのでMTの運転がとても楽しいと感じました。
乗り心地はGDBやGDAの時の様に突き上げ感がある事はなくGVBに近いソフトな感じですがしっかりと路面を捉えていると言うセッティングになっていると思います。後は路面の状況がシートにしっかり伝わる、体で路面の状況を把握できる感じはGVBと同じだなと思いました。
運転席の感想ですが、車高が低い分前の車から向こう側が見えないワンボックスの様に道路状況を把握し辛いので渋滞しているときやこの先どのような道路状況なのか判断しにくいので混雑する道路ではややストレスが溜まる感じがします。
ブレーキングやサスの粘り的な事はワインディングを走っていないのでわかりません。ただ足回りをスバルが手がけているなら信頼できるのでは無いでしょうか。営業の方もしっかり作られているので自身を持って販売していますと言うことです。
それからドライブを楽しくさせるポイントに86にも採用されているサウンドクリエーターが採用されていて室内に心地の良いエキゾーストサウンドが聞こえてくるようにする装置が取り付けされています。運転していてとても心地良かったです。
後ものすごい気になると思うのですが水平対向の独特のボクサーサウンドはどうなのかと言いますと「特有のドドドドと言う音」、それはありませんでした。エキマニに等長等爆エキゾーストを採用しているのでGVBにた乾いたエンジンサウンドです。
ATとMTどっちがいいの?
車の紹介をする前に結論から入ります。ずばりどっちでも良いです。さすがにインプレッサでAT乗っていたら馬鹿にされると思いますがBRZは若い子から年配の方までドライブを楽しんで頂けるように作った車なのでシフト操作系にこだわる必要は無いです。ただ中古買ってワインディングを極めてやろうと思うなら6MTが良いと思うのですが実際問題ATのシフトチェンジの早さには負けるので本気で走ったらATには勝てないです。
これはATのシフト部分の写真です。下に見えるのはVDC切り替えスイッチやスポーツモードスノーモード切り替えとアンダーステアオーバーステアなどで車のコントロールを失いかけた時に自動的に制御してくれるVDCをOFF/ONとするスイッチ類です。
マニュアルモードでシフトチェンジする場合(AT車)ハンドル下のシフトレバー右がシフトアップ、左がシフトダウンのレーバーで操作する事が出来ます。E-6ATと言うミッションを実装しているのでシフトダウンの時は自動でアクセルを煽ってからシフトダウンする仕組みなので急激な原則によって車がしゃくる事はありません。シフトアップはロックアップ機構付きトルクコンバータによってある程度MT車の様な引っ張る感は可能です。
6MTモデルのシフト部分の写真です。VDC切り替えスイッチが同様に配置されます。シフト位置は肘が当たらない場所にあってショートストローク気味ですごい操作しやすいです。
BRZのインパネです。タコメーターが真ん中にレイアウトされていて指定回転数に来たら赤ランプと音で知らせてくれるREVインジケーターの赤いLEDが配置されています。ただREV音は高回転じエンジンサウンドでGVBと同じで聞こえません。速度計は260kmまで切られてます。ただ180kmリミッターカットによりそれ以上は出ません。
2017年9月マイナーチェンジ
2017年9月マイナーチェンジ内容は、前後の剛性を補強が施されウェルカムランプとしてリモコンキーを持っているオーナーがBRZに近づくとフロントとリヤのポジションランプが点灯。
その他ターンランプがWRXやレヴォーグと同じ軽く動かすと3秒その点滅する機能を追加。
ボディカラーやグレード、エンジンスペックと燃費の変更は無い。
BRZ 2017 販売価格
6MT | 6AT | ||
R Customize Package |
2,430,000円 | 2,981,880円 | |
RA Racing | 2,981,880円 | - | |
R | 2,678,400円 | 2,737,800円 | |
S | 2,970,000円 | 3,029,400円 | |
GT | 3,315,600円 | 3,375,000円 |
足回り
まずブレーキが結構こだわっていてキャリパーはブレンボではありませんが全車フロントに大きめの16インチフロントベンチレーテッドディスクブレーキを採用します。RA RACING除く全てのグレードに専用ブレーキパッドが装着されます。
突き上げ感少ないしっとりとした乗り味で粘りのあるサスペンション、フロントストラット式とリアはダブルウィッシュボーン式を採用。ドライバーに車の挙動を伝えてくれるノーマルでも良いサスペンションキットが装着されます。
低重心且つ前後の重量バランスは53:47を実現。ロール少なく安定したワインディング走行を行うことが出来ます。
グレードSとRA RACINGにはトルセンLSDが装着されるのでこのグレードならドリフトも練習出来ますよね。
内装
まずシートなのですがGVBと同じセミバケットシートを全車標準装備。こちらはグレードRの内装です。
グレードSにはレザーと赤い糸があしらわれたSTIチックな内装になってます。
グレードRとRAの運転席とハンドル周りの写真です。全体的にモダンな感じでしょうか。アクセルとクラッチとブレーキペダルがゴムパット式なのでちょっとヒールアンドトゥはやり辛いかもしれません。
グレードSの運転席です。赤い糸のワンポイントラインがハンドルやシフトノブそれにシートにサイドブレーキにありますのでよりレーシーな感じがします。ペダル類はアルミが採用されているのでヒールアンドトゥはやりやすいと思います。
その他、後席は殆どおまけみたいな感じで大人が座れたものではありません。小さなお子さんならなんとかまだ座れます。トランクの方は後席の背もたれを倒すことが出来るので大きな荷物を収納する事が出来ます。
カラー
RAを除くグレードSとRで選べる車のカラーです。スバル乗りなら必ずWRブルーを選びましょう。白と黒も良いと追うのですがスバリストならWRブルー必須です。
WRブルーマイカ
ギャラクシーブルーシリカ
ライトニングレッド
クリスタルブラックシリカ
ダークグレーメタリック
アイスシルバーメタリック
クリスタルホワイトパール
簡単にBRZの魅力を書いたのですが基本的に皆さんホイールと車高調とマフラーは入れ替えられます。なので本当なら中古狙ったほうが逆に安く付く場合もあります。理由は既に車検対応スポーツマフラーに交換していたり車高調入れていたりホイールを交換していたりエアロ組んで居たりする中古が沢山出回っているので。中古と新車どっちがいいのでしょう。こればかりは難しいですよね。ドノーマルで乗っても全然問題はありませんがこの車はドレスアップするために生まれた様な車なので新車で買って時期を見計らってオリジナルドレスアップをコツコツしていくのもひとつの楽しみとして良いかもしれませんよね。
これだけGTウィングが似合う車も少ないですものね。
BRZ 2016年7月発売のE型 一部改良内容
フロントバンパーを改良、ロアグリルエアインテーク大型化。
フロントヘッドライトとリヤコンビネーションランプのデザインの変更。
パワーユニットのパワーアップが施され、搭載するFA20型水平対向直列4気筒DOHCエンジンの最高出力は200ps→205psへ、最大トルクも20.9kg.m→21.5kg.mへとパワーアップ。尚、今後開発モデルについてはターボ又はスーパーチャージャー等の搭載予定は一切ない。
新設計のアルミ製インテークマニーホールド。
エキゾーストマニーホールドの設計変更。
強化リヤスタビライザー。
ストラットタワーバー。
ショックダンパーの減衰力最適化バネレートの変更。
VDC含むトラクションコントロール機能のバージョンアップ。
待望の4ポッド対向ブレンボブレーキユニット
2016年7月5日一部改良されるのですが、新型BRZ上位グレードになんとブレンボブレーキキャリパーとディスクローターが標準装備。
北米先行発売のパフォーマンスパッケージ発売「100台限定販売 BRZ特別仕様」
公開されたBRZの写真にもくっきり「Brembo」のロゴが見て取れ、赤く塗られたキャリパーがとてもまぶしい。Bremboブレーキキャリパー&ディスクローターは2016年秋頃発売の「BRZ GT」グレードに標準装備。
2016 BRZ パフォーマンスパッケージ 主な内容
SACHS製ショックダンパーキット。
専用デザインの17インチアルミホイール。センターキャップスバルエンブレム。
Brembo製4ポッドキャリパー&大型ディスクローター。
専用マルチラインクションスイッチ付きステアリング。
17インチアルミホールと比較するとディスクローターが異様に大きいことが分かる。このアルミホイールのデザインはENKEIのOEMの可能性が高そうですよね。
新型BRZの記事を掲載した海外メディアに明記はされて居なかったのですがもしかしたらパフォーマンスパッケージにはアルミ製のリヤスポイラー標準となる可能性もある。掲載されていたリヤスポイラーの写真。低いタイプだがGTウィング風でかっこいい。
公開された動画。ホワイトカラーのモデルがベースグレード、ブラックカラーのモデルがパフォーマンスパッケージ。足はビルシュタインダンパーでは無くSACHSとなるが動画を見る限り突き上げ感は無く比較的なめらかな挙動。
2016年 100台限定販売 BRZ特別仕様
http://www.subaru.jp/brz/brzyellow/
完売価格 3,369,600円(6MT) / 3,429,000円(6速AT)。
特別仕様の内容は北米で販売されたパフォーマンスパッケージと同じ内容だと思われます。ボディカラーはなんとサンライズイエローではなく「チャールサイト・イエロー」だ。
2015年 BRZ tS 発売
2015年オートメッセ大阪で公開されたスバルのSTIチューニングモデル「BRZ tS」がまもなく発売されました。2013年モデル「BRZ tS」は500台限定販売だったのですが今回は300台限定販売でサンライズイエローはその内100台限定販売となります。
販売価格は6MTグレードが3,990,000円、E-6ATグレードが4,071,000円です。それぞれ8%消費税込の販売価格。
パワートレインですがターボ搭載は無く、主なチューニング内容はボディ剛性と足回りの強化とSTI製のエアロが組み込まれる事になります。余談ではありますがトヨタは86に水平対向エンジンFA20に替わる1.5リッターDOHCターボエンジンを載せた86へとモデルチェンジされるそうです。水平対向エンジンFA20の86/BRZは一代のみとなる模様。
2013年に発売されたモデルとはベースが異なり2014年6月から実質「ZC6 C型」と切り替わるのでC型がベース車両となります。
ボディーカラーリングはサンライズイエロー、ホイールは18×7.5J/オフセット+48mm/PCD100mmの5穴のアルミホイールでSTIロゴ入りホイールキャップ付き、タイヤサイズは225/40ZR18です。フェンダーガーニッシュにもSTIロゴ入りが装着。
フォロンとロアグリル助手席側に赤いSTiロゴに定番アンダースポイラーの装着。純正でも地上最低高130mmは低いなと思うのですがさらに車高が低く見えます。
リア側のフォルムです。ライセンスプレート右下にtSロゴが入りエアロはリップタイプのトランクスポイラーが装着。マフラーはもちろんスポーツマフラー。
テールの下側からキラリと黄色く塗装された専用チューニングビルシュタインダンパーが見えます。スプリングはtSオリジナルとなります。
駆動系に大径ドライブシャフトに強化されtS専用オリジナルチューニングのトラクションコントローラーVDCが装備されます。ブレーキはSTiロゴ入りのブレンボ4ポッド対向キャリパーとドリルドディスクローターです。
高価なサイドエアバック付きレカロセミバケットシート。通常価格一脚356400円が二脚も装着されるとなるとこれだけでも約70万円アップとなります。
内装は外装のサンライズイエローとは異なるレッドステッチ(サイドブレーキレバーにシフトブーツとステアリング)が多用されます。
運転席は純正でも結構なローポジションなので。この赤いカラーが散りばめられた運転席にのるとその気にさせてくれそうです。
インパネはtS専用デザインのインパネが装着されます。最高時速は260km/hまで切られています。86/BRZは真ん中のタコメーターの中にデジタル表示でシフトインジケーター表示があるのがありがたい。
2015年 EJ20ターボ搭載 BRZ STI Performance Concept発表
2015年4月に開催されているアメリカのニューヨークモーターショーで、GC8から続くスバル伝統エンジンEJ20ターボを積んだ「BRZ STI Performance Concept」が発表されました。
基本的にはトヨタ86の14R類似でパーツを売ることを主眼としているのでBRZにターボをスバルは積むつもりは無いと思います。86にトラストのターボ入れただけでクラッチが滑るのでパワートレイン見直しからECUチューニングするとなるとはっきり言ってとんでもないコストがかかるので現実味は無い模様。
真ん中二本出しとデュフューザーは14Rと似た感じです。GTウィングはショー向けにド派手なウィングが取り付けられていて異なる感じもします。
全長からはみ出ているかなと思ったGTウィングですがギリギリ収まってます。もしかしてSITパーツとしてほぼ確定なのでしょうか。ホイールは恐らくBBSのOEM供給でSTIキャップ付き。
やっぱり若干はみ出てますよね。
サイドはなんとなく165mm左右幅はとれている感じもするのですが。テールランプが若干ヴァレンティのテールライトユニットに似ている。
86オーナーの多くはヴァレンティテールに買えているのでBRZオーナーもSTIテールライトユニットが販売されれば買う方多いと思われます。
肝心のEJ20を積むにはインタークーラーを冷やすエアーインテークを開く必要があるのですが前置きとなっているのでしょうか。エンジンルーム詳細は公開されてないのでインタークーラー配置場所は不明。86トラストターボを積んだ方は前置きでした。フロントのエアロはSTIオリジナルエアロバンパー+アンダースポイラーですね。ショー向けとは言えすごい車高が低くなりバンパー擦りそうでいい感じです。
フロントグリルカバーと言うのでしょうかカーボン調のパーツが入ってます。
カーボン調のサイドステップ。カーボン製だと値段の検討が付かない。
ブレーキはSTIロゴが入ったキャリパー、ブレンボを強調していると思われます。4ポッド対向ブレンボを実装しディスクはベンチレーテッドドリルドディスク。
STIロゴ入りのビルシュタインダンパー。
これは何でしょう。トラクションコントロール系のモニターでしょうか。
運転席なのですが、ハンドルがSTIじゃないのですねスバルエンブレムとなってます。
シートはSTIロゴ入りレカロ製のセミバケットが装着されています。とてもレーシーな内装の仕上がりです。
EJ20ターボを積む可能性は?
86もBRZもターボ化の要望が多いものと思います。サードパーティ製品のターボキットをわざわざ納期一ヶ月掛けて取り付ける方も多いのでメーカーもその辺は考慮しているのでは無いでしょうか。ただパワートレインが今のままだとターボについていけない問題などもあるのでEJ20載せてはいどうぞと言う訳にも行かない。個人的にはこのままFA20のNA路線を貫く感じがします。よってターボ化は無い可能性が高い。
BRZ(ZC6)前期型 スペック
グレード | RA (競技用エアコンレス) | R | S | |||
サイズ全長×全幅 | 4240×1775mm | |||||
全高 | 1320mm / RACINGは1315mm | 1320mm | ||||
ホイールベース | 2570mm | |||||
フロントトレッド幅 | 1520mm | |||||
リアトレッド幅 | 1540mm | |||||
地上最低高 | 130mm / RACINGは125mm | 130mm | ||||
駆動方式 | FR(後輪駆動) | |||||
重量 | 1190kg / RACINGは1230kg | 1210kg / E-ATは1230kg | 1230kg / E-ATは1250kg | |||
定員 | 4名 | |||||
エンジン型式 | FA20 | |||||
エンジンタイプ | 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS | |||||
燃料供給装置 | 筒内直接+ポート燃料噴射装置<D-4S> | |||||
排気量 | 1998cc | |||||
最大馬力 | 200馬力/7000回転 | |||||
最大トルク | 20.9kg.m/6400回転-6600回転 | |||||
内径×行程 | 86.0×86.0 | |||||
圧縮比 | 12.5 | |||||
ガソリンタイプ | 無鉛プレミアムガソリンハイオク仕様 | |||||
燃料タンク容量 | 50L | |||||
JC08モード燃費 | 13.4km/L | 13.0km/L / E-AT12.8km/L | 12.4km/L | |||
燃費向上対策 | 筒内直接噴射/可変バルブタイミング/ロックアップ機構付トルクコンバーター(AT車)/電動パワーステアリング | |||||
ブレーキシステム フロント/リア | ベンチレーテッドディスク / RAのみリアディスク | ベンチレーテッドディスク / ディスク | ベンチレーテッドディスク | |||
サスペンション フロント/リア | ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架 | |||||
ホイール | 16インチスチール | 16インチアルミホイール (ガンメタリック塗装+切削光輝) | 17インチアルミホイール (ガンメタリック塗装+切削光輝) | |||
タイヤサイズ | 205/55R16タイヤ | 205/55R16タイヤ | 215/45R17タイヤ |