ハイパーマックスⅣ・SP 取り付け手順
ハイパーマックスを楽天で買ったので、知り合いに取り付けをお願いしした際に
車高調取り付けのコツやワンポイントを取材させて頂いたので、ご自身で交換しようとお考えの方はよければ参考にしてみてください。
取り付けとプリロード調整は「badマック」様よりご教授頂いた情報です。
車高調交換に必要な工具
工具を一通り揃える必要がある場合、かなりのコストが掛かるので持ち込み交換をお願いした方が望ましい。
- フロアジャッキ
- パンタジャッキ (2つあったほうが望ましい、フロントスタビリンク取り付けの際に必要の場合あり。)
- ウマ (ジャッキスタンド)x2セット
- メガネレンチ
- トルクレンチ
- 10mm~19mmソケット (車種にもよる)
- 六角レンチ(要らないかもしれない)
- ラジオペンチ
- ショックハンマー (金属では無いハンマーです)
- ラスペネ (リヤ・ロアアームのスタビリンクの固定ボルトナットが固着している場合の対策潤滑油)
フロアジャッキ。写真はWRX・VAB(GB共通)
ウマ(ジャッキスタンド)は車種別取扱説明書に記載のジャッキアップポイントへ左右それぞれ掛けます。
リヤ側のウマとジャッキアップポイント。WRXの場合LSDに掛けるのですがLSDのカバーに掛からないようにしなければならないと言います。
フロント側 車高調取り付け
車高調を交換していただいた知人はフロントの方が比較的かんたんと仰ってました。
補足:ホイールは予め外しておきます、車高調の取り付け車種はWRXです。
まずフロント側アッパーマウントの3つのナットの内2つだけ外してしまい、手が届きやすい場所のナットを一箇所緩めておいて純正ダンパーを外す(外さない)、ブラケットを外した時に落下してこないようにする。
・ブレーキ・ホース固定ボルトを外します。
・ABSセンサーハーネスクリップをラジオペンチで取り外します。
・スタビライザーリンクの取り外し。ナットとボルトが共回りする場合六角レンチで抑えると取り外しできます。
・サスペンションASSYロア取り付けボルト二本を外す
注意点、ナックル上側にワッシャが入っているので車高調交換の際もこのワッシャを必ず上側に取り付けてからナットをで固定してください。
軽く上に持ち上げてボルトが抜けるマージンを作って、ショックハンマーで軽く叩いてあげると簡単に取れました。
・全部外れたらフリーになるので、アッパーに残していたナットを外して純正ダンパーを取り外す事ができます。
同じ様に反対側もスタビライザーリンクを外してタンパーを外してしまします。
・スタビリンクの取り付け
ハイパーマックス4SPには専用スタビライザーリンクが別途付属しているので、それをまず取り付けするのですが
ジャッキを2つ使ってスタビライザーを水平に保たないと非常に取り付けにくいと仰ってました。
(見学していた内容より)付属のスタビライザーリンクを六角レンチで少し緩めてアームが少し可動するようにしておいてから、スタビライザーを左右ジャッキでなるべく水平になるようにしてから取り付け。
締め付けトルクは最後にまとめておきます。
・ハイパーマックス4SPを取り付ける
・先にアッパーマウントのナットを軽く固定
・ナックルアームを繋ぐ
ハイパーマックス4SPのブラケットと言うのでしょうか、フロントナックルアームのマージン(遊び)がほぼない。
・必ず上側にワッシャを入れてボルトとナットを固定し、ABSセンサーハーネスクリップとブレーキ・ホース固定のボルトを取り付けします。
・アッパーマウントのナットを締め付けして取り付け完了
リヤ側 車高調取り付け
リヤ側もフロアジャッキで上げてウマを掛けてから作業します。
・アッパーマウントナットを外す。一つだけ外して一つは緩めておくだけにしておくと効率よく作業できます。
・ロアアームの固定ボルトとナットを全部外す
リヤ側はロアアームを完全にフリーにしないと取り外しできず
WRXは左側は4箇所ボルトとナットを外します、右側は3箇所同様に外します。
・リヤのロアアームに取り付けているスタビリンク固定ボルトが異様に固くなっている事がある
理由は不明ですがスタビライザーリンクを固定するボルトが固くて取れなとよくみんカラで見かけるのですが私のも異様に固くて取り外しが困難を極めました。
ラスペネを散布してなんとか外すことに成功。
ナットが外れたらナックルとショックを通しているボルトをショックハンマーで軽く叩いて取り外すとダンパーがフリーになります。
一人で作業する場合はジャッキでダンパーを受けるようにして落下しないようにアッパーマウントのナットを取り外す。
・残していたアッパーマウントのナットを外すとダンパーを取り外しできます。
・ハイパーマックス4SPをマウントに取り付けます、先に軽くアッパーマウントのナットを止めると作業が楽でした。
・車高調とロアアームを取り付けするのだが、ハイパーマックス4SP付属のカラー2つを必ず取り付けてから固定。
ハイパーマックス4SPに付属しているカラー2つを、車高調とロアアームの間に取り付けてから固定。
リヤ側のスタビライザーリンクは太い棒で調節するとボルトが入りやすくなります。
・ロアアームの外したボルトとナットを全て固定
・ロアアームの固定が完了したらリヤ側のアッパーマウントのナットを固定すれば完了です。
サスペンション(車高調)締め付けトルク
- フロントアッパーマウント 20Nm
- ピロアッパーマウントキャンバー調節ボルト 9Nm
- フロントナックル 155Nm
- 車高調整ブラケットロックナット 100Nm
- リヤアッパーマウント 30Nm
- リヤナックル 85Nm
- ロアアーム取り付けナット 80Nm
- リヤスタビリンク取付ナット 38Nm
- 左側ロアアーム 光軸センサー 軽めで良い(20Nm前後)
ハイパーマックス マックスIV GT 取り付け
先日86ターボの方に紹介された兵庫県にあるスーパーオートバックスサンシャイン店さんの方でこの度ようやくハイパーマックス マックスIV GTを取り付けました。
補足、楽天で買ったテインの車高調取り付け依頼を断念してヤフーオークションに出すことにして。理由は持ち込みだとやっぱり嫌がられたり断られたりするのが結構心労となっていた為。相談するのも迷惑となるし自分では取り付けられないし諦めました。
車高調取り付け前と取り付け後のフロントの写真です。上が取り付け前、下が取り付け後20mmダウンの写真です。少し「低くなったかな~」程度です。
前後とも20mmづつダウンさせました。然程変わらない感じですがリア側のタイヤハウスの隙間が殆どなくなってややしまって見えます。
こちらがリアの写真です。タイヤが黒いのでタイヤハウスの隙間がなくなった事がわかり辛いですが殆どありません。地上最低高はオートバックスさんの取り付け担当者さんから教えて頂いたのですが約100mmだそうです。車検は90mm地上最低高無いと通らないとの事。
ドライバー目線の比較、車載カメラなので余り参考にならないかもしれないのですが一応同じ場所でどれだけカメラの目線が異なるのか比較画像をアップしておきます。
こちらが車高を落とす前。純正のダンパーを装着時のカメラ目線です。
こちらが20mm車高をダウンさせた後の同じ場所で写っている目線です。余り変わらないです。ドライバー本人も20mm下がった実感が無いです。
SAオートバックス車高調を買うまでの流れ
普通のオートバックスさんだとちょっとしたパーツの取り付けでも結構嫌がられたり(何度かスーパーオートバックスへ言って欲しい等と言われる事がある。)先に見積もりさせて欲しいと言う流れで見積もりをしてから取り付けの日程を相談すると言う段取りになるのですが、基本在庫が無いことが殆どなので取り寄せてものが来てからと言う事になります。
でも実際86ターボの方も言ってたのですが欲しいと思ったらその日に取り付けたいのが車ドレスアップの心情だと思います。そんな希望を叶えてくれるのがサンシャイン店さんだったりします。車高調はもちろんマフラーにエアロも結構在庫置いてます。
まず目的の車高調が売っているのかどうかを確認
写真撮影機能付きビデオを持っていったのですが手違いでバッテリー切れ且つスマホを娘に取られてしまったのでSAオートバックスさんの写真は一切ありません。ご了承願います。
とりあえずお店に行くと、前回86ユーザーさんに紹介してもらった時に見つけたハイパーマックス4GTが未だ置いてました。料金も変わらずで本体価格が165.240円(税込み)で、取り付け工賃が21600円とアライメント調整費用は無料。
とりあえず前に紹介してもらったスポーツ担当の方に早速「こんにちは、以前はありがとうございました。早速なのですがHKSのあのGVの車高調って今から取り付けられますか?」
スポーツ担当の方「あ、これね。ちょっと待って下さいねピットに確認します。」
お店に行ったのが14時だったので、本日取り付けは微妙かな?と思っていたら。
スポーツ担当の方「お時間さえもらえれば、今すぐ行けます。」
おお~、さすがSA店!話が分かる。
私「じゃ~お願いします。料金はこの表示の通りで良いのですよね?アライメントはタダですよね?」
スポーツ担当の方「はい、アライメントは無料です。この金額のみで取り付けします!」
他のショップで持ち込みを聞くとストラットタワーバー付けてますか?等いちいち細かいことを聞かれたのですがSA店はまったくごちゃごちゃ言ってこなかった。嬉しい。
私「クレジットカード使えます?」
スポーツ担当の方「はい、クレジットカード使えます。」
特に細かいやりとりはなくオートバックスのポイントカード出したら書類も自動で全部作ってくれて、クレジットカードで先に料金を支払いを完了して。
スポーツ担当の方「じゃ~2番ピットに車回して下さい。」
私「はい、わかりました。」
的な流れで早速オートバックスの2番ピットに車を回して作業に取り掛かってもらいました。
しかし!取り付け作業は結構時間が掛かってしまって結局完了したのが17時30分過ぎでした。中でもアライメントは結構な時間をかけてくれてキャンパー角度も色々調節してくれてタイヤの内減りがしないように色々考慮して頂いた次第です。その辺は取り付け作業担当者さんから最後細かく説明がありました。いや~お金は掛かったけどすっごい嬉しかったです。
オートバックス 車高調購入と取り付け時間のまとめ
車高調の本体のお値段や工賃は時期にも寄るのですが上下すると思いますのでご了承願います。
ハイパーマックス マックスIV GTの総費用(領収書を参照しました。2015年1月3日の情報です)、ハイパーマックス マックスIV GT本体149040円(値引き額64800円)、車高調り付け工賃21600円、その他取り付け工賃16200円。総額が186840円(8%消費税込み)でした。
車高調取り付け時間は約3時間。車高調取り付け時間は約60分少々なのですが、一旦取り付けて車高をどのくらいに調節するのかを一度確認してから(私はフロントを後5mm下げて欲しい、フロント-20mmとリア-20mmを依頼しました。)再度調節に約30分必要です。それからまた車高がこの辺の良いのかどうかを確認してからアライメント作業に入りますこれが約90分程必要になります。その間はオートバックスのピット横にある待合室でゲームしたり雑誌を読んだりして待つ事が出来ます。
取り付けが完了したら、キャンパー角度の調節の説明と後は減衰力調節方法の説明がありました。減衰力は工場出荷時設定の30段階の15段で様子見してます。
GVBに取り付けたハイパーマックス マックスIV GTの写真
これはフロント側の写真です。新品なのでここだけとても綺麗です。
フロントアッパーマウント側の写真です。ピロでは無いのとストラットタワーバーを付けているので車高調入れているのかどうかはボンネット開いてもわからない。逆に言うとピロボールアッパーマウントの方がボンネットを開いた時
因みにこればピロボールアッパーマウントです。ブリッツなら赤色のマウントが付属するのでボンネット開いた時目立ちます。これはCUSCO背品です。CUSCOは青色です。テインはグリーン色の製品が付属します。
こちらはリア側の写真です。よく見ると何やら札のようなものがくっついている。
?オートバックスの製品名記載の札がくっついたままでは無いですか。(^^ゞ
減衰力調節方法
HKSダンパーの減衰力は基本的に次の様に調節するのですが、「今何段なのかわからない場合必ず一度右方向に回して回らない場所まで回す。(最も硬い0段の位置で止まります。)」必要があります。
- 右に回す / ハード・硬くなる
- 左に回す / ソフト・柔らかくなる
フロント減衰力調節場所
フロントはダンパーの下に減衰力調節する「つまみ」があるので、右利きならハンドルを右へ思いっきり切って、図の隙間からダンパー下に手を突っ込んで調節します。この時車が動くと危ないので車輪止め等をされておくことをおすすめします。
左に回しすぎない様に注意。何段かわからなくなったら一旦右方向へ回して0段で止めてからまた左に回します。「カクッ」と言う感じで1段1段下げていきます。音はならない。
リアの減衰力調節場所
トランクを開いてタイヤハウスの上にあるカバーをめくると減衰力調節ソケットを差し込む穴が見えます。
車高調付属の六角レンチを差し込んで調節します。
結構奥の方まで差し込む必要があります。回すと「カチッ」と言う音がします。リア側も同様に左に回しすぎないようにします。何段かわからなくなったら一旦右側に回して0段にしてから左に「カチッ」と1段づつ回して調節します。カチッと音がします。
車高調 プリロード調整方法 (突き上げを軽減できます)
減衰力を弱めても突き上げ感がなくならず嫌でたまらないと言う人はプリロードを調整(緩める)する事をおすすめ致します。
プリロード調整には車高調メーカーと車種別スプリングセット長の上限と下限がありますので、必ずマニュアルを確認の上作業お願い致します。
今回プリロード調整を行った車高調はVAB用のハイパーマックス4SPで、スプリングレート長の範囲は以下の通りです。
- フロント 220mm(出荷時設定)-241mm
- リヤ 223mm(出荷時設定)-244mm
プリロード調整方法
プリロード調整に必要な道具は次の通りです。
フックレンチx2(車高調買った時に付属している工具)と印をつけるペンとラスペネ(ブラケット・スプリングロックナットが固着して緩めにくいのであった方が良いと思います)。
ホイールを外して作業するのでジャッキと19mmレンチも必要です。
ライドハイトアジャスターに印をつける
スプリングセット長を細かく設定したい場合はメジャーがかもしれませんが、ただ単に乗り心地をソフトにしたいならライドハイトアジャスターに印を付けて何回転したのかを目安に緩めると簡単に調整できます。
スプリングロックナットを緩める
スプリングロックナットを緩めます。
スプリングロックナットが緩んだら手で更に緩める(10mm未満くらい)
ライドハイトアジャスターを回してスプリングを緩める (運転席・助手席側同じ作業)
スプリングロックナットを緩めて少し下にくるくる回してマージンを作ったら「ライドハイトアジャスター」を回転させてスプリングセット長をゆるくしていきます。
付けた目印が一回転ごとにスプリングを手で回してくるくる回るくらいまで調整します(突き上げ軽減させる場合)。
結局印を3回転させる事で(スプリングレートは不明)スプリングを手でかろうじて動かす程度まで緩んだのでこれでプリセット調整する事にしました。
スプリングロックナットを締める
スプリングレートを緩めたらスプリングロックナットを締め付けします。締め付けトルクはリヤ側はスプリング・ブラケットロックナットそれぞれ50Nmです。
ブラケットロックナットを緩めケース長を調整する(車高を上げたり下げたりする場合はこの作業のみで調整可能)
バネの位置を下げているので車高も落ちるのでケース長も調整(上げる)しなければならないのでブラケットロックナットを緩めて全長調整します。
ブラケットロックナットを緩めたら、手で回して10mm程上げる。
ライトハイトアジャスターをスプリングロックナットと同じ回転だけ巻き上げ車高を調節します(3回回したので同じく3回巻き上げる)。
完了したらブラケットロックナットを締め付ける。リヤ側は50Nmです。
説明は以上です。
スプリング・ブラケット ロックナット締め付けトルク まとめ
フロント側だけブラケットロックナット締め付けトルク100Nm、それ以外はそれぞれ締め付けトルク50Nm。