インプレッサ・スポーツ 1.6L GT2型 試乗レビュー
試乗させて頂いたインプレッサ・スポーツは2018年11月登録されたものでツーリングアシストが採用されていないモデルになります。
スペックは次の通り
- 車両型式 GT2
- 水平対向1.6リッターDOHC直噴エンジン FB16型
- トランスミッションは全グレードCVTのみ
- 駆動方式 GT3は4WD GT2はFF駆動
デザインはGT7型と同じだが、別途取り付けたルーフキャリアがよく似合っている
車のデザインは2.0LグレードのGT7型と同じだが、レッドカラーがスバル車は意外と似合うしルーフキャリアを取り付けている事で少しラリー感がでてものすごくスタイリッシュに見える。
尚、ルーフキャリアはオートバックスでご購入したそうです。
リヤ側も2.0Lグレードと同じでマフラーはフィニッシャーがドルフィン。
内装は2.0Lグレードのインプレッサスポーツとほぼ同じだが、ブレーキとアクセルペダルがゴム素材なのとシフトブーツが無いので少し見た目が悪い。
こちらが2.0Lグレードの内装です、アルミペダルなので高級感がありシフトブーツも取り付けられていてスタイリッシュ。
後部座席は改めて拝見させて頂いたのだがなかなか広いけどルーフが低い。
トランクスペースはステーションワゴンと言うだけあってとても広い。
後部座席を収納すれば自転車も収納可能と言う広さ、車中泊もこなせる。
インプレッサ・スポーツ 1.6L GT2型 運転してみた感想
GT7型(2.0L・4WD)を運転した記憶が未だ頭に残っているので、流石に1.6Lだともっと走らないやろなと思ってたのですが
なんとなんと、低回転からのトルクが湧き上がるように出て遅いと言うよりも逆になかなか早いじゃないかと思いました。
恐らく車重が1300kgしか無いので(GT7は1350kg)、発進時にもっさり感が少なかったのかもしれない。
オーナー曰く、きつい上り坂だとアクセルベタブミでもややキツイのだが一般の道路なら特にストレス無く走ってくれると言う。
総合的な感想
インプレッサ・スポーツ 1.6Lグレードは総じて2.0LのGT7(GT6)と同じです、エンジンパワーが少し足りない的な事は町中ではほぼ感じられないです。
足回り、ハンドリングとブレーキ性能はだいたい同じ(1.6Lも2.0Lも)で軽量の恩恵はあまり無い。
燃費アベレージはオーナー様によると13.0km/L前後(ルーフキャリア積んでいるのでエアフローの影響で燃費が余り伸びないと思われます。)。
インプレッサ・スポーツ 2.0L GT7型 試乗レビュー
2016年10月13日に正式発表された新型「インプレッサスポーツ」(GT系)に試乗してきましたので新型インプレッサの気になった点をレビュー。(因みにG4セダンはGK系となります。)
試乗したインプレッサスポーツワゴンのスペックは次の通り
- 車両型式 GT7
- 水平対向2.0リッターDOHC直噴エンジン FB20型
- トランスミッションは全グレードCVTのみ
- 駆動方式4WD GT6はFF駆動
デザイン
初めて実車を見た感想ですが、ごく普通かなと思いきや走っている姿はとてもアクティブでフロントフェイスが特にかっこいい。BRZの様なホークアイのようでもありWRXのようでもあるヘッドライトデザインにフロントメッシュカバーがとてもスポーティ。
リヤ側で気になったのはリヤウィンドウとセカンドシート側のドアのウィンドウスモークカラーが濃い(覆面パトカー並)。
しかし中からは見えにくいと言うことも無くリヤウィンドウも小さく中からは後方確し難いかなと思ったら、運転席側からリヤの視認性は抜群に良かった。
ルーフスポイラーが大きいのでリヤウィンドウが小さく見える。リヤコンビネーションランプはフロントヘッドライトと似たようなデザイン+ウインカーとリバースランプレンズがクリアなのがかっこいい。
インテリア側はごく普通ですが地味にホワイトステッチが施されていたり、アッパードアトリムの一部にカーボン調パネルが施されていたりと細かい所でこだわり感を感じる。運転席のスイッチ類は説明書を読まないと沢山あるスイッチが何のスイッチなのかわからない。
ステアリングは握りやすい丸型ステアリング。
乗り心地と足回り
まず乗り心地がクラウンみたいにふわふわしている。歴代のスバル車の様な突き上げ感は全く無い。
サスペンションがフワフワすぎてコーナーやカーブは大丈夫なのかと思ったのですが、これがまた不思議でコーナーやカーブを曲がる時はロールせずしかもよく踏ん張る。
ロールは簡単に言うと自動車がコーナーリングする時に左右の遠心力によって揺れる挙動です。
直線はフワフワしていてコーナーではロールが少なくて踏ん張る?初めての感覚でビルシュタインのダンプマジックの様な感じでも無い。
恐らくシートポジションは高いが重心が低いから余りロールしないのかと想像する次第です。
それらのシーンを動画にまとめたので御覧ください。
出庫するシーン。実際に乗ってみると段差でもフワフワっとした感じで不快感が無い。
大きな道路での感想。本当にフワフワしていてクラウンに乗っているみたいでした。
フワフワしているがコーナーリングではロールがとても少なくて足も踏ん張る足に切り替わる驚きの感覚です。
静音性とアイドリングストップ
静音性ですが、同乗しているセールスさんとこのように声を張ること無く自然な会話ができる程静音性が高い。ロードノイズも少なく運転していて気持ちが良いです。
また静かすぎて速度がそんなに出ているの?的な感じに陥ります。
今までのスバル車の中で一番車内が静かだと思いました。アイドリングストップは本当に自然な感じで停止&再スタートします。煩いセルスタート音はほぼ気にならない程度。メルセデスのアイドリングストップとまでは行かないが本当に自然に再スタートしますがエアコンの温度設定によっては信号待ちの時にエンジンが止まらないことはある。
インプレッサのこれはすごいと思った点
ブレーキの介入がすごい。恐らくブレーキの踏み込みをアシストする機能が強化されているのだと思われます。少し踏んだだけでナチュラルで強い減速力を発生させます。
なので運転に慣れていない方でも少しの踏み込み力で自動車は自然に停車させる事ができる。ガツンとなる止まり方を減らすことができ同乗者への不快感を大幅に低減。
純正ナビと連動するマルチファンクションモニター。フルカラー液晶を搭載するマルチファンクションモニターに道路情報が表示される。
規制速度や一時停止情報と交差点の車線が右折専用なのか左折専用なのか等の情報も表示されすごく見やすい。
インプレッサ・スポーツの気に入らなかった点(1.6&2.0L共通)
インプレッサの気に入らなかった点をあえて書くとすると一つはフロントウィンドウへのダッシュボード映り込み。
天気の良い日だとダッシュボードがウィンドウに映し出されて地味に視界を遮ります。これはWRXもレボーグにも言える事で要改善です。
マルチファンクションモニターを収めている部分が特に反射する。
地上最低高が低い
地上最低高はカタログスペックだと130mmしか無く、目視確認するともっと低いような印象がありました。
5名乗車するともっと沈むのでファミリーカー層をターゲットにしている車のでもう少しリフトアップしたほうが良いかもしれない。
後部座席の天井が低い
後部座席は広いのだが、ルーフが低い。アウディTT程では無いが後部座席の天井が低くて乗り降りしにくい上に身長の高い人には圧迫感がある。
半ドアになりやすい
二つ目はドアの締まりが曖昧で半ドアになりやすい(2018年モデルでは改善している)。警告音で教えてくれるのですが、普通にバカっとしまったと思っても半ドアだったりする事が多いようです。慣れれば問題ないのかも。
最初に試乗した人も一度半ドアでドアを締め直してました。私も半ドアで自動車を発進させていました。
CVTのセッテイングがいまいち
AT丸出しリニアトロニック(CVT)の味付け。流石にWRXS4やレヴォーグSTIスポーツの様なマニュアルモードのフィーリングは無かった。発進は気にならないがシフトダウンの時にブリッピングの様なMT風の味付けのシフトダウン感覚では無くATの様な感触で、シフトダウン初期強い減速負荷が発生する印象です。
出足がもっさり
1.6Lグレードでは余り強く感じなかったのだが2.0Lグレードはややもっさり感が強かったです。
これはNAエンジンなので致し方が無いがFB25エンジン(水平対向2.5リッターエンジン)の方が丁度いいかなと思う程に発進時はもっさりと思える。この辺はターボ車のレヴォーグと大きく異る。
補足、中速域は不満なしです。