超かっこいいフランスの自動車メーカーシトロエンのWRC仕様のベース車DS3。珍しい3ドアハッチバックモデルで1.6Lターボモデルは比較的手に届きやすい価格です。ちょっと人とは違うスポーツカーを乗りたいとお考えの方にとてもお勧めです。
WRC仕様のDS3です。シトロエンWRC公式ページより。
DS3のスペック
グレードは二種類あり、1.2LエンジンNAを搭載する"Chic、形式ABA-A5CHM01"とWRCのS2000規定ベースのグレード"Sport Chic、形式ABA-A5C5F02"の2のグレードが用意されます。両グレード共3ドアハッチバックとなるのですが価格差が殆ど無くて何故か"Sport Chic"のお買い得感が際立ちますのでスペック周りを比較してみたいと思います。
グレード | Chic 1.2L NAエンジン | Sport Chic 1.6Lターボ | |||
価格(消費税8%含む) | 255万円 | 279万円 | |||
重量 | 1090kg | 1190kg | |||
車両サイズ(全長×全幅×全高) | 3965×1715×1455mm | ||||
ホイールベース | 2455mm | ||||
フロントトレッド幅 | 1465mm | ||||
リアトレッド幅 | 1455mm | ||||
最小半径 | 5.4m | ||||
定員 | 5名 | ||||
ドア数 | 5ドア | ||||
駆動方式 | FF | ||||
ハンドル | 右 | ||||
シフトタイプ | 5速ETG | 6速マニュアル(AT免許不可) | |||
エンジン型式 | HM01 | 5F02 | |||
エンジンタイプ | 直列3気筒DOHC | ターボチャージャー付き直列4気筒DOHC | |||
排気量 | 1496cc | 1797cc | |||
圧縮比 | 11.0 | 10.5 | |||
内径X行程(mm) | 75.0X90.5 | 77.0X85.8 | |||
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射装置 | 電子制御コモンレール式筒内直接噴射 | |||
アイドリングストップ機能 | 有り | 無し | |||
最大出力 | 82馬力/5750回転 | 156馬力/6000回転 | |||
最大トルク | 12.0kg.m/2750回転 | 24.5g.m/1400-3500回転 | |||
JC08モード燃費 1リッター辺り走行可能距離 | 18.6km | 14.1km | |||
タンク容量 燃料タイプ | 50L 無鉛プレミアムガソリン仕様 | ||||
サスペンション フロント/リア | ストラット / トーションビーム | ||||
スタビライザー | フロント標準 4WDのみリアスタビ標準 | ||||
ブレーキ フロント/リア | ベンチレーテッド / ドラム | ベンチレーテッド / ディスク | |||
タイヤサイズ / ホイールサイズ | 195/55R16 タイヤ / 16×6Jアルミホイール | 205/45R17 タイヤ / 17×7Jスチールホイール |
外観
DS3のフロントグリルフォルムです。シトロエン独特のグリルデザインですがエアーインテークが大きく開けられていてとてもスポーティなデザインです。ヘッドライトはLEDを採用、フォグランプは全グレード標準でフォグランプ横のLEDビームライトも全グレード標準装備です。これにアンダースポイラーも付けて欲しかった、サイドステップも無いのでサードパーティー製でアンダースポイラーを取り付けるとより引き締まって見えると思います。フロントのタイヤハウスはオーバーフェンダー気味でド派手感は無いもののしなやかなスポーツカー的なフォルムで綺麗です。
横から見る丸みを帯びたフォルムでぱっと見どちらかと言うとSUV的な印象も持てます。タイヤハウス周りの隙間をなくせば(車高を15mm位落とす)それなりにシャープに見えそうですよね。
テールデザインですこれはルーフスポイラー標準の"Sport Chic"グレードです。"Chic"グレードはルーフスポイラー無しとなります。テールライト周りもLEDコンビネーションランプが全グレード標準となります。
すごい特徴的なLEDコンビネーションランプです。
それからリア周りのガラスが真っ黒なのですがこれも全グレード標準スーパーティンテッドガラスを採用します。真っ黒ですよね、見た目はかっこいいのですがこれだとちょっと雨の夜の車庫入れが辛いかもしれません。
"Chic"グレードです。テールルーフスポイラーが無いタイプです。マフラーエンドはクロームメッキのシングルパイプです。
後はホイールも異なります、16インチX6Jのツートンノアールグレーアルミホイールが装着されます。
こちらが"Sport Chic"です。テールルーフスポイラー付きでマフラーはクロームメッキデュアルパイプとなります。排気量が大きいので排気効率を考えてデュアルパイプになっているものと推測します。
こちらは17インチ7Jのツートンノアールグレーアルミホイールホイールが装着されます。少し重たそうなのでレイズのグラムライツに入れ替えるのも良いかも、とても似合うと思います。
内装
内装がすごいんです。特に"Sport Chic"の運転席助手席のシートはフルバケットに近いものがあります。300万円未満の車でこんなバケットシート入っているのはとても珍しいと思います。後は膝の場所にパッドが入っていたら完璧なのですが何れにしてもシートは抜群なデザインです。
こちらは"Chic"グレードの運転席助手席シートです。ホールド性の高い形状をしています。
運転席デザインは共通です。ハンドルはD型形状で比較的小さめ。
インパネは三眼レイアウトで左側タコメーターで真ん中にスピードメーターです。時速220kmまで切られています。リミッターは無いので"Sport Chic"なら余裕で220kmまで出ると思います。
全グレード標準の6スピーカーAM/FMチューナー付CDプレイヤー/USBボックス、HiFiオーディオ(ダッシュボードツイーター&ウーファー)標準です。ちょとこの辺はデジタルレトロ感があるのですが無いよりはありがたいです。
こちらは"Chic"グレードのATシフトレイアウトです。右側はオートマチックモードで左側のレーンはマニュアルモードです。マニュアルモードはステアリング下にパドルシフトで好みのギアにシフトアップシフトダウン操作する事が出来ます。
こちらは"SPORT Chic"の6速マニュアルシフトレイアウトです。ストロークがすごく短そうです。
DS3の感想
1.6Lの"SPORT Chic"スポーツグレードのバケットシートが少しやり過ぎではと思うぐらい過激なスポーツシートを採用していましたので物凄く走るのだろうなと推測できます、馬力的には156馬力しか無いのでぱっとしないような気もするのですが低い回転数から24.5kg.mもの最大トルクが発生するのでパワーバンドがすごく広くライトウェイトなので恐らく中速域のパフォーマンスはとてもすごいのだろうと思います。日本のワインディングではとて最適なエンジンスペックを持ちライトウェイトなので峠の下りも圧倒的に有利に働くのでとても気持ちよくワインディングをドライブ出来そうです。後、"SPORT Chic"はとてもお買い得で魅力的なのですが"Chic"グレードが逆に高価に感じてしかたがありません。燃費はそこそこ良いのですが1.2LNAエンジンで255万円はやっぱり高いのでこちらは個人的にはやめた方が望ましいと思います。逆に言うと"SPORT Chic"がすっごいお買い得感高いです。