フォードからマスタング50周年記念モデルMUSTANG 50 Years Editionが発売されました。今までの様な巨大排気量の5000cc/V8エンジンや3700cc/V6エンジンを積むのでは無くアメリカンでは控えめな2.2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載します。出力は314馬力最大トルクは44.3kg.mとエンジンは控えめに見えるけれども結構な力持ちであります。ただトラクションコントロール機能実装(フォードアドバンストラック)の影響もあるのですが車重が若干重たく1660kgとパワーウエイトレシオは5.28kg/PSとなります。
2ドアクーペFRスポーツながら6ATトランスミッションの設定となるのでAT免許の方も運転できます。ハンドルは50周年記念モデルは左ハンドルの設定。定員は4名。
2シーターミッドシップを思わせるようなフォルム。大きく飛び出たフェンダーに小さくみえるキャビンがとてもレーシーに見えます。
ヘッドライトはHID、ギャロップホースのノーズをイメージしたのか三本線のLEDデイライトがレイアウトされ、フォグランプはLEDを採用します。フロントアンダースポイラー(リップスポイラー)は標準です。
ド迫力の大きなフェンダーに見合う19インチアルミ・ホイール装着。タイヤハウスとの隙間が無くてかっこいいのですが地上最低高がなんと120mmと結構低い。サイドステップ装着なのでカタログスペックより低く見えるかもしれません。
左ハンドルがキラリと眩しい。ETC化が進んでいるので左ハンドルでも高速道路通る時は問題とはならないですよね。駐車場の料金所だけ若干面倒になる事もある。
3つの縦のレンズに区切られたテールライトはマスタング独特のデザイン。テールフォグライトとスポイラー及びデュフューザー標準です。
大柄な方でもゆったり座れる運転席。センターコンソールボックス部分に幅があります。全幅1920mmもあるのでキャビンの横幅がとても広い。運転席目線だとボンネットパワードームだけが見える感じで最初はノーズが長いので車幅感覚が若干取り辛いかもです。
ステアリングにはのギャロップホースエンブレムが付いてます。アナログ二眼レイアウトのメーターがアメリカンの空気を醸し出してます。オーディオはフォードSYNC(英語音声コントロール機能/Bluetooth®携帯電話対応)に対応。 英語を認識する端末なので英語の勉強にもなる。8インチ液晶はパーキング・アシストバックアイカメラにも連動し車庫入れをサポートしてくれます。
左側タコメーターは6500回転からのレッドゾーンで右側スピードメーターは時速260kmまで切られています。内側のメモリはマイル表示です。160マイルを時速に換算すると約257kmと言うことになります。
真ん中の液晶モニターはフォードのMyKeyモニターです。ドライバーにシートベルト警告や最高速警告オーディオ音量リミッター等基本的なセーフティーをこの液晶メニューから設定する事が可能です。
エンジンスタートとストップボタン。ブレーキを踏んだままこのスイッチを押すとエンジンが指導します。
運転席助手席にはスポーツシートが装着。大柄な人でも余裕を持って運転できるスペースがあります。クーペなのでドアが大きいのですが乗り降りが楽です。
クーペ特有のセカンドシートが若干どうでもいいような作りにはなっていなくてしっかりと座れるシートが装着されますが、やはりクーペなので後ろは狭い。5:5分割可能なのでセカンドシートを倒してラゲッジスペースを広く取る事も出来ます。
主要諸元表
- 全長x全幅x全高 4790×1920×1380mm
- ホイールベース 2720mm
- トレッド幅 前/後 1580mm/1645mm
- 地上最低高 120mm
- 車両重量 1660kg
- ステアリング 左ハンドル
- 定員 4名
- 水冷直列4気筒エコブーストターボ
- 排気量 2260cc
- 内径x行程 87.5mmx94.0mm
- 圧縮比 9.5
- 燃料供給方式 電子制御フュエルインジェクション
- 最大出力 231kW(314ps)/5500回転
- 最大トルク 434Nm(44.3kg.m)/3000回転
- 駆動方式 FR
- 燃料タンク容量 58L
- 燃料タイプ 無鉛レギュラーガソリン
- トランスミッション 6AT
- フロントサスペンション ストラット式
- リアサスペンション マルチリンク式
- フロントリア共スタビライザー付き
- ブレーキ前後共 ベンチレーテッドディスクブレーキ
- タイヤサイズ 255/40 ZR 19
クーペは買いか?
燃費と実用性を考えるならこの手の車は買わないほうが望ましい。しかしながら最初から毛嫌いすること無く一度は実車を見てもらい出来れば試乗欲しい、恐らくド迫力のサウンドに加速力と圧倒的な見た目の良さに絶対気に入ると思います。今の時代であれば女性の方がこの手の車を気に入るのでは無いでしょうか。燃費悪いし余り沢山人は乗れないけど、持っていてワクワクする車である事は間違いないと言えます。ちょっと時間を持て余して余裕も出てきたなと思ったらこうした贅沢品になるのではあるもののマスタングオーナーになってみられる事をおすすめしたい次第です。