2014年9月フォードからコンパクトSUVエコスポーツ（ECOSPORT）と言う車が発売されました。現在のエコスポーツは2012年発売開始から二代目となります。基本スペックは1.5LのNAエンジン（燃費はリッター14.5km/L、JC08モード）で駆動方式はFFのみ、トランスミッションは6速ATのみとなります。コンパクトな車両サイズで町中運転や特に狭い道もスイスイ走れ且つ砂浜や河原等の整備されていない場所も走れたりするダイナミックさが売りの車です。販売されるグレードは一種類のみになります。
見た目は普通にSUVなのですが、結構な悪路条件も走ることが出来たりします。最近多い豪雨対策車両としても魅力的かもしれません。推進55cmまでなら時速7kmで走ることが出来ると言うことです。
4WDでは無いもののFFなのでダート走行もこなします。地上最低高は180mm、フロントバンパーのアプローチ角度は25度までならこすらず走行する事が可能です。
FFでもこれだけのダートコースをスタックせずに走れるのは優れたトラクションコントロールやESP技術のおかげなのかもしれません。いくらFFでもこの悪路はスタックするのではと言う道路もらくらく走破してます。
フォード・エコスポーツのスペック
- 車両サイズ（全長×全幅×全高） 4195×1765×1655mm
- ホイールベース 2520mm
- トレッド幅フロント 1520mm
- トレッド幅リア 1525mm
- 地上最低高 180mm
- 車両重量 1270kg
- 定員 5名
- ハンドル 右
- 最小半径 6m
- 駆動方式 FF
- エンジン形式 UEJ
- 直列4気筒Ti-VCT
- 内径 x 行程(mm) 79.0 x 76.4
- 総排気量 1497cc
- 最高出力 111馬力/6300回転
- 最大トルク 14.3kg.m/4400回転
- 燃料供給装置 電子制御フューエルインジェクション
- 無鉛プレミアムガソリン仕様
- タンク容量 52L
- JC08モード燃費 14.5km/L
- トランスミッション セレクトシフト付電子制御6速パワーシフトオートマチック
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア ツイストビームトレーリングアーム
- ブレーキフロント ベンチレーテッド
- ブレーキリア ドラム
- タイヤサイズ 205/60R16
外観
フロントグリルデザインはマツダと提携しているだけあってヘッドライトのデザインがなんとなくAXELAに似ている感じです。バンパーのデザインはいかにもアメ車的な感じで豪快でダイナミックなフォルムをしています。ただもしもオフロード走行を考えているならフロントバンパーアンダーガードはディーラオプションで付けたほうがベストだと思います。
ヘッドライトは上下角度を調節出来るヘッドランプレベライザーを装備。スモールライト転倒時LEDリングが点灯します。ヘッドライト下のフォグランプは標準装備です。
テールデザインです。フルサイズのスペアタイアは標準ですがタイヤカバーはありません。日焼けでタイヤが劣化するのを防止するのにスペアタイヤカバーは欲しいところです。テールランプ類のデザインも何だかダイナミックな感じでワイルド感が高いです。その下のテールバンパーの赤いライトはテールフォグランプです標準装備。
再度デザインです。地上最低高が180mmとなるのでちょっと背が高いようなフォルムをしています。タイヤハウスもSUVらしく大きなすき間がありますが車高とマッチして違和感はありません。天井のルーフレールは標準装備です。
ホイールは16インチアルミホイールが装着されます。一応メッシュタイプに属するデザインです。ブレーキはフロントのみベンチレーテッドでリアブレーキはドラム式です。
リアのスペアカバーとフロントバンパーのアンダーガード（フロントスキッドプレート）はディラーオプションで装備できます。これがあったほうがフロントもテールデザインも引き締まると思います。オプションパーツはエコスポーツのアクセサリーページよりパソコンを使って閲覧出来ます。
内装
運転席は少しピラーが邪魔なイメージですが車がコンパクトでノーズを持つ形状なのでしかたがないのかもしれません。車のハンドルは日本仕様は右ハンドルとなります。インパネは左側タコメーターと右側スピードメーターの二眼レイアウトです。エアコンはフルオートエアコン標準でエアコン送風口の上にあるモニタはSYNC（英語音声コントロール機能／Bluetooth®携帯電話対応）オーティオモニタとなります。英語で音声コントロールが出来るのでちょっとした英語の勉強にもなりそうですよね。ステリングにブルートゥース対応電話のハンズフリーコントロールスイッチが付属します。
これが英語でコントロールできるSYNCのモニタです。英語でと言うのがちょっとネックなところはありそうなのですが今の若い社会人の人たちは英語は当たり前に必要なので問題は無いのかもしれません。音声コントロールできるサービスは電話の発進や音楽再生時アルバムの変更等に対応します。
キャビンはとても広々大人5名を乗せてキャンプや海水浴それにサーフィン等に出かけられます。後部座席は6：4分割で倒すことが出来ます。
トランクスペースは後部座席倒さなくても十二分に広いですがキャンプ道具やサーフボードやスキーそれにスノボードも後部座席を倒すと載せる事が出来ます。
室内の背が高く荷台も広いので後部座席を倒すとご覧のようにバーベキュースタンドがすっぽり載せられたりします。
その他かなり嬉しい助手席に飲み物を冷やすことが出来るクーラー"Cooled glovebox"が標準装備されます。キャンプ等でも重宝しそうです。
ドライバーサポート
レーダーシステムや自動ブレーキシステムはありませんが、悪路を走行中に重宝する横滑り防止機能ESPとダートでも威力を発揮するトラクションコントロールを搭載します。なので普通の舗装道路でもオーバーステアアンダーステアによるスリップを防止してくれる他FFでもダート走破性を持たせるその駆動輪コントロール技術は素晴らしい物を搭載していると推測します。もちろんABSアンチロックブレーキシステムも標準です。
後はアウトドアならではな場面で重宝すると思われるバックの時に後方に障害物があるとモニターで障害物の位置とアラート警告と警告音を出してくれるセンサーが装備されます。
フォードエコスポーツはお買い得？
車両価格は2,460,000円 (消費税込)です。1グレードしかありません。240万円でSUVならスバルのインプレッサXVが買えてしまいますし、1.5LグレードならホンダのBEZELハイブリッドを余裕で購入できます。ただXVもBEZELもどちらかと言えばオンロード主体の走破性となるので、エコスポーツの様に本格的なダート走行を主に考えた設計では無いのでエンジンだけで見るとちょっと高いですが悪路走破性があり且つコンパクトカーで見れば致し方が無い車両価格では無いかと思われます。
