AE85/86の再来となるか、トヨタが1.5リッターエンジンを搭載した車重1000kgを切るライトウェイトFRスポーツ「S-FR」が2015年10月30日から開催される東京モーターショーで一般公開されます。開発担当は人気の86と同じスポーツ車両統括部が担当し多田哲哉氏がチーフエンジニアを兼務。車の概要は今の86よりも一回り小さく軽量で販売目標価格は若い世代ターゲットで150万円前後の設定価格。
エクステリアとインテリアはほぼ確定されている様で、大きなフロントグリルに大きなヘッドライトフォルムを持つキュートなクーペとなる模様。どうせならセリカ/トレのが採用していたリトラクタブル・ヘッドライトを復活させて欲しいような気もします。
2ドアクーペなので4人乗れるとありますが、セカンドシートはホンダのCR-X並に狭いと思われます。ヘッドライトはプロジェクタータイプの1灯式LEDヘッドライトを採用(ヘッドライトの周りがLEDで光るデザインでややBMWのミニシリーズに似ている)する様なのですが、フォグランプがリフレクタータイプのややレトロなフォグを採用している様です。
ホイールが4穴、P.C.Dは100でしょうか。スリッド入りディスクローターに赤く塗られたブレーキキャリパーにSFRとロゴが入っています。タイヤはブリジストンのポテンツァで市販されていないハイグリップタイヤが装着されています。
ポテンツァのタイヤとマフラー。タイヤパターンはセミスリックの様です。タイヤの外側は殆どツルツルのスリックの状態。マフラーが面白くて恐らくドルフィンタイプのマフラーが装着されているのでしょうか、何れにしてもディフューザー一体型マフラーなので、社外品マフラーのリヤピースだけ手軽に交換はできなくなっています。
S-FRのインテリア。インパネはフルデジタルで表示される情報は、数字が時速、緑と赤いレベルはタコメーターでシフトアップインジケーターの役割を果たすと思われます。時速のスピード系の上に現在のギア数を示すシフトインジケーターの表示もあります。ステアリングにあるタップするボタンはオーディオ関係だと思われます。
エアコンのコントローラーがシフトレバーと殆ど同じ高さにあるので、もしかしたらドライブポジションはスーパーローでしょうか?エアコン吹き出しの下にUSBポートが2つあり、Bluetooth対応の文字も記載されています。この辺はスマートフォン対応ということなので現代らしい作りだなと感じます。
公開された車両サイズは全長3990mm、全幅1695mm、全高は1320mmと、比較対象としたくなるAE86よりも若干幅が広い。全高がAE86の1335mmですのでローポジションでは無い様子を見ると男女隔て無く気に入ってもらえるデザインとなるのかも知れません。搭載されるエンジンは1.5リッターガソリンエンジン2NR-FKE改、駆動方式はFR。トランスミッションが気になる所なのですが、アイシンAIの6MTのみの設定。この辺はマツダとの提携によりSKYACTIVテクノロジーの技術提供を受ける事が出来るならボディーの軽量化技術はもちろんトランスミッションもSKYACTIV技術によるCVTと6MTモデルも用意出来るような期待も持ちたい所です。
現時点での試作車はAygoベース
情報が出ている時点での試作車のプラットフォームはトヨタのAygoベースで車重は1020kgと1000kgを超えていしまっている。これをSKYACTIV技術提供を受ければウェイト▲30%程の軽量化を達成して1000kg未満のライトウェイトスポーツとなるのか注目です。
しかしながらAE85/86時台は自動でオーバーステアやアンダーステアを予防するトラクションコントロール(TRC)機能が無かったのも軽量化を手伝っていたので、最悪270Bのトラクションコントロールを取り除けばさらなる軽量化を達成できるのではないかと個人的には思うのですが、自動車メーカーが自車の車でドリフトされるのを嫌がっているのでさらに優れた絶対にオーバーステアが出ないTRCが逆に載せられる可能性もあるのかも。
これはAygoです。
トヨタ S-FR 予想諸諸元表
- 全長x全幅x全高 3990×1695×1320mm
- ホイールベース 2480mm
- 重量 980kg
- エンジン型式 2NR-FKE
- 直列4気筒DOHC VVT-iE
- 排気量 1496cc
- 最大出力 130ps
- 最大トルク 15.1kg.m
- 駆動方式 FR
- トランスミッション 6MT
- 予想価格 150万円