インプレッサ人気の中、シリーズ最高グレードSTIシリーズでオートマチック車(リニアトロニック)の人気が高い。
インプレッサを購入しようと思っている人は見たことありますよねこのエクステリア。実はこの二台ともオートマチック車なんです。
左がハッチバックモデルのGRF型、右が4ドアセダンのGVF型。
歴代のインプレッサWRX-STIシリーズ「GC8 / GDB / GGB / GRB / GVB」は全て6速マニュアルトランスミッション(GC8シリーズのみ5MT)の設定のみでオートマチック車は無いが、実は排気量が大きくなるが2.5リッター水平対向4気筒DOHCターボエンジンを搭載する「WRX STI A-Line」と言うオートマチックトランスミッション設定のグレードが2009年から2014年まで発売されていました。
「WRX STI A-Line」は大きく分けて二種類のグレードに分かれていて、2009年から発売されていたハッチバックモデル「GRF」A~E型とセダンモデルの「GVF」C~E型に別れます。
WRX STI A-Line 5ドアハッチバック GRF型
これが5ドアハッチバックモデルGRF型です。こちらの6MTモデルがGRB型でエクステリアはほぼおなじで外観から見分けを付けるのは難しい。
WRX STI A-Line 4ドアセダン GVF型
これが4ドアセダンモデルGVF型です。こちらの6MTモデルがGVB型で大型リヤスポイラーでは無くトランクスポイラーを取り付けられている事が多いので6MTモデルとオートマチック車の見分けはしやすい場合がある。中には大型リヤスポイラーを装着したモデルも有り、そちらは見分けがつかない。
GRF / GVF インテリア
6MTモデルとほぼインテリアも同じなのだが、デフコントローラーDCCDが無い。ステアリングにはクルーズコントロールスイッチとパドルシフトが取り付けられているのでインテリアを見るとすぐにどの形式なのかはわかってしまいます。
パワートレーンの違い
冒頭記載しましたが、GRF/GVFは2.5リッター水平対向DOHCターボエンジンを搭載したオートマチック車です。駆動方式は4WDと共通だが最大の大きな違いはエキゾーストマニホールドが不等長なのです。
なのでGC8やGDA-A/B型と同じ様にあの独特のボクサーサウンドを奏でるのです。これは捨てがたいポイントだ。ただ、不等長エキゾーストマニホールドだとトルクが落ちてしまうので6MTモデル(GRB/GVB)よりもスペックは低くなってしまう。
パワートレーン比較表
GVF / GRF (オートマ) | GVB / GRB (6MT) | |||
エンジン | 2.5リッター水平対向4気筒DOHCターボ EJ25型 | 2.0リッター水平対向4気筒DOHCターボ EJ20型 | ||
最高出力 | 300ps/6200回転 | 308ps/6400回転 | ||
最大トルク | 35.7kg.m/2800-6000回転 | 43.0kg.m/4400回転 | ||
駆動方式 | AWD | |||
JC08モード燃費(km/L) | 9.0(GVF) / 10.0(GRF) | 9.4(GVB) / 10.4(GRB) | ||
トランスミッション | 5速AT | 6MT |
セダンとハッチバックモデルの車両サイズ比較表
GRF / GRB 5ドアハッチバック | GVF / GVB 4ドアセダン | |||
全長x全幅x全高(mm) | 4415×1795×1470mm | 4580×1795×1470mm | ||
ホイールベース(mm) | 2625 | |||
定員 | 5名 |
GRF / GVF おすすめポイント
見た目もパワートレーンも6MTには全く引けを取らない内容なのと、オートマチック車のオーナーは滅茶苦茶な事をしていない事が多いのが非常に大きなポイントです。
私はGVBオーナーだったのですが、知り合いの一部のGRBやGVBオーナーは結構ハードな事をやっている。例えばサーキット走行に用いたりハードなチューニングを施してエンジンを酷使している事を見受けます。
特にサーキットを走ったことがある車両は自動車の寿命を縮めるのでこれだけは避けたい。元FJドライバーの人もサーキットを走る程、自動車に悪い事は無い(負荷が大きい)と仰ってました。
その点オートマチック車であるGRFやGVFはサーキットを走る車両はほとんどいないと思います。聞いたことも無いですし。走ったとしてもショップ開催の走行会程度だと思います。
チューニングに関してはハードチューニングしていた可能性はあるが、5速ATなのでオーバーレブを当てたまま走り回ると言う事もないのでエンジンを酷使した車両はほとんど無いと思われる。
排気量も2.5リッターと大きくタフなエンジンなので10万キロ走行していた車両を買ったとしても、飽きが来なければ一生乗れると思います。
セカンドシート側のドアとリヤゲート以外はほぼ共通なので、パーツも沢山出回っている。排気量が異なるのでマフラーは共通で使えない以外はエアロやダンパーそれにホイールは共通なので無数に中古品が出回っている事を思うと安くエアロやホイールを仕入れて好みのドレスアップも行えるのも大きな利点です。