マツダ CX-5 SKYACTIV-G 2.0L 2017年2月発売モデル
三井のカーシェアリングでマツダのCX-5(KF系)と言うのですが2.0Lガソリン車を借りてきて試乗してみました。
年式は2017年2月に発売された現行型で、マツダのSKYACTIV技術の完成形に近い車両です。
人馬一体を掲げるマツダの車ってどんな感じなのか、WRX・STIを普段運転する者から色々ピックアップしていきたいと思います。
なにか参考になれば幸いです。
見た目
CX-5の見た目はエレガントでいかつい、動物に例えるとジャガーとかプーマと行った表現でしょうか。
特にフロントやや斜めから見える姿は存在感と威圧感を与えるフロントフェイスをしている。
ヘッドライトユニットが横まで光っていて、目全部が光っている感じ。デザイン名は「シグネチャーウイングイルミネーション」と言うらしい。
リヤ側のテールランプもフロントと同じ点灯するデザインでエレガントでした。
後ろから見ると普通に5ドアハッチバックスタイルのSUVと言う印象が強いが車格は大きいです。
ルーフスポイラーが意外と大きい
リヤ側のルーフスポイラーは大きのだけれどガーニッシュの様な板が付いているので、目立たないが間近で見ると大型ルーフスポイラーが装着されている。
高速走行時にルーフスポイラー下の気圧を下げて大きなダウンフォースを得られると思います。
内装
内装は250~280万円の車にしては安物っぽい作りでは無く、コストを抑える努力をしていると思いました。
インパネとセンターコンソールにドアパネル素材は安物に見えない、見た目の良い素材を採用しているしヘッドアップディスプレイも標準装備でシンプルだけど運転手にはもっとも効果的なアクセントが施されていて工夫されていると感じました。
シンプルだけどATシフトレバーにはシフトブーツが装着されるなど細かい所は丁寧に仕上げている。
メーターはシンプルそのものだが、安全アシストモニタで見栄えがする。
マツダコネクトのすぐ下のメディアトレイは一見シンプルだけどコストを抑えた作りだと思いました。
エアコン吹出口とエアコン操作パネル周りもシンプルで見栄えする。
室内の広さ
後部座席はミニバンとまでは行かないのですが身長180cmある私でもゆったりとくつろげる広さがありました。
トランクスペースもハッチバックスタイルを生かした大容量スペース、工夫すれば2名車中泊も可能です。
運転のしやすさ
全体的に運転はしやすいのだが車格が大きい為車幅感覚が掴みにくい。
特にノーズが見えないドライブポジションなので狭い道路は慣れるまで運転しにくいと思いました。
視界は良いのだがドアミラーも左側のミラーの写り方に癖があって、左側の障害物と自車の距離感が掴みにくい(慣れれば問題ない)。
車庫入れは逆にマツダコネクトモニタのおかげでしやすい
車幅感覚が掴みにくいので狭い道は運転しにくいと伝えたのですが、車庫入れも難しいのかと言えばそうでもなかったです。
理由はマツダコネクトのバックカメラが非常によくできているので、車庫入れはノーズだけ注意していれば結構楽に行なえます。
運転しやすいと言う理由
運転しやすい理由の一つはよく走りよく曲がると言うのがポイントです。
今回試乗したCX-5は2.0Lガソリン車だが低速トルクが異常に強い、最初乗ったときディーゼル車かなと思うほど低速トルクがある。
昔乗っていた2.0Lのチェイサーのイメージだとファァァァーンと言う感じでエンジンの回転を上げないと前に進まなかったのだが、CX-5のガソリンエンジンはそんな必要なくディーゼルエンジンの様に低回転からトルクでどんどん前に進む。
ほんと2000回転前後でグイグイ前に進んでいき、あっと言う間に速度が出ます。
しかも車がとても安定していて、特にGベクタリングコントロールが交差点の右左折時やコーナーリング時の車の挙動を安定させてくれるので、どんなシーンでも運転手のハンドル操作は思いのままです。
中速域カーブをノーブレーキで曲がってみたら、ロールを感じること無く体が車内で振られる事無く何事もなかった様にカーブをクリアしてくれました。
この時、はじめてGベクタリングコントロールを体験したのだが自然な形で車の姿勢(荷重移動)を制御してくれるので、やや無理なハンドル操作でも体が左右に振られる事が無い。
乗り心地はいいの悪いの?
乗り心地は良いです、サスペンションのセッティングはタイヤの扁平率が高いのも手伝って突き上げ感もなくまたふわふわ感も無く全体的にバランス良く凸凹の衝撃をいなしてくれます。
また先程も触れましたがGベクタリングコントロールが車のロールを制御するので、カーブを曲がる時や交差点の右左折時に不快な左右へ体(運転手・同乗者含む)が振られる動作も無くて快適そのものです。
割と急カーブをオーバースピード気味に曲がってみたら全然体がブレなくてびっくりしました。
ブレーキングや加速力について
CX-5のブレーキは最初のタッチが強く効くので、プリウスのかっくんブレーキに近い現象が慣れていない場合発生します。
ブレーキの効き自体は良いほうだと思いますが、高い速度域からのブレーキはかっくんブレーキしないように注意しなければならない、このかっくんブレーキは乗り心地を悪くします。
加速力についてですが、スポーツモードがCX-5には備わっているのだが余り意味が無いと思いました。
スポーツモードは回転ばっかり上がって、トルクが駆動輪に余り伝わらない印象でした。
写真はスポーツモードで信号スタートダッシュを試したシーンですが、4000回転まで回転数が上がっているのに加速感を感じられなかった。
最後に CX-5 KF系まとめ
マツダの車を改めて運転させて頂いて思ったことは、Gベクタリングコントロールがすごいなと思いました。
Gベクタリングコントロールのおかげで、運転がうまくなったのかと勘違いする程です。
車のパワーも申し分なくスタイリッシュな外観とく運転手を飽きさせない内装の仕上がりで、この車を買っても後悔はしないと思います。
ただ一つ言えるのが車幅感覚が掴みにくいのとブレーキがかっくんかっくんする所でしょうか。
かっくんブレーキは慣れれば運転技術で相殺できるので特に気にしなくても良いと思いますが、問題は車幅感覚です
カレコで借りてきたCX-5ですがわりとボコボコぶつけられている事を考えると、CX-5に慣れるまでは車に傷・凹みは覚悟しなければならない可能性もあるので車両保険に加入は必須うだと思います。
後、エンジンタイプですが2.0Lと2.5Lターボと1.8Lディーゼルターボ車の3つのラインナップがありますが
マツダオーナーに聞くと皆さんディーゼル車が素晴らしいと口をそろえて言うので、私はディーゼル車を運転したことがありませんが
もしマツダ車を買うならディーゼルメインでお考え頂くのが良いかもしれないです。