試乗

日産ノート試乗 e-Power ニスモ & E12 & E11 ガソリン車を運転した感想

ノート・e-Power・ニスモ 2019年式

2021年4月20日にe-Powerベースグレードの燃費情報を追記しました。

日産 ノート e-Power ニスモを試乗

スカイライン・ER34オーナーのお友達がノート・e-Power・ニスモに買い替えたと遊びに来てくれました。

せっかくなので日産のEV車がどんなのもか興味があったので運転させて頂いたのですが、想像以上に楽しい車だったのでe-Powerの魅力を紹介させて頂きたいと思います

e-Powerはコツが必要(大したことでは無いが)

プリウスハイブリッドとPHVは運転したことがあるので、e-Powerも似たようなものだと思っていたのですが、運転する前にオーナーからe-Powerには3つの走行モードがあってそれぞれ癖が強いのでレクチャーを受けました。

・ノーマルモード 普通のAT車の様に加速は速いけどアクセルを離すと惰性で走る

・ECOモード 普通に運転するには問題は無いがアクセルを踏んでもラグがある感じで加速がやや鈍くアクセルを離すと強烈なエンジンブレーキ(回生ブレーキ)が発生しブレーキを踏まなくても停車可能

・Sモード 加速力が強烈でアクセルを離すとECOモードの半分程度のエンジンブレーキ(回生ブレーキ)が発生しMTの様なフィーリングで運転を楽しむことができる

運転席についてシステムスタート

e-Powerのシステムを初めて起動させて頂くと、WRXと同じ様にメーターが一度180km/hまで振り切ってから戻りシステムが起動するのだけどプリウスと違ってエンジンが始動します(すぐに止まるのだが)。

この辺はハイブリッドと違ってガソリン車と少し似ている感じがあり、WRXを普段運転する私にとってはまったく違和感は無い

車を走らせてみる

ATセレクトレバーは少しわかりにくい感じはあります、馴染みのあるレバー式パーキングブレーキを解除して車を発進させると静かに車は前に進みだしアクセルを踏み込むと加速するのだが如何にもモーターで走ってますという感じはなく優しくマイルド

ただ最初にやはり驚くのはECOモードだとアクセルを離すと若干ハードブレーキングの様なエンジンブレーキ(回生ブレーキ)が発生して放置するとそのまま停車します

最初だけ違和感はありますが慣れるとこの現象も楽しい。

乗り心地や運転のしやすさについて(ニスモ仕様)

今回試乗させて頂いたノート・e-Powerはニスモ仕様でサスペンションの減衰や剛性が高められている為、乗り心地は路面の悪い場所だと少し突き上げ感がありますが不快な範囲では無い。

・運転席からの視界は良く、車幅感覚も掴みやすいので運転しやすい。

・ニスモ仕様はステアリングがウルトラスウェード素材をグリップの所に使用しているので握る感触がとても良い。

シートもニスモのセミバケットタイプのシートが装着されていて割と太ももの所のパッドが大きくホールド性が良く腰に優しシートで運転がとても楽です。

ペダルは吊り下げ式でコントロールしやすい。

車庫入れはアラウンドビューモニターでアシストされるので車庫入れや縦列駐車が苦手な人も不快感は軽減されると思います。

ナビ側とルームミラーにノートの位置と周りの障害物の位置関係がひと目で分かるように表示されます。

ECO・ノーマル・Sモードの加速力&挙動

・ECOモードは強烈なエンジンブレーキ(回生ブレーキ)で運転にコツが必要です。加速力はそこそこありますが意図してアクセルを踏まないと速度が出ません。また回生ブレーキが発生するとブレーキランプが点灯するので追突の心配はありませんがアクセルを離すたびにブレーキランプが点灯するので後続車に迷惑かもしれません

・ノーマルモードに切り替えて走ってみると、ほんとに普通にAT車の様な運転が可能で加速力もそこそこ良いです。アクセルを離しても惰性で走ります

ノーマルモードはメーター左下に何も表示されなくなる。

・最後にSモードを試させて頂いたのですが、これがまたとても楽しい。

加速力はあるのだけど、プリウスPHVや3.5Lクラウンハイブリッドの様な気持ちの悪い激速感ではなくて本当に賢く制御された感じの加速力で、アクセルを離すといい感じでMT車の様なエンジンブレーキ(回生ブレーキ)が掛かりものすごく楽しく運転できました

e-Powerのメリットは?実用性は?

小回りが効くし車重(e-Power・ニスモは1250kg)が軽いので取り回しが非常に楽です。

車重が軽いと言うことは燃費と加速性能がよくコーナーリング速度も高い上にロールも押させられるしよく止まるしタイヤとブレーキパッド(リヤブレーキシュー)の減りも抑えられるので

コストを抑えて効率よく運転できると言うのがe-Powerのメリットでは無いでしょうか。

また室内はとても広くて(横幅は流石に狭いので後ろ3人乗者は若干窮屈)後部座席とトランクルームはこれで本当にコンパクトカーなのと思うほど広いです。

トランクルームも見させて頂いたのですが(荷物が散乱していたので撮影していない)とても広くゴルフバックなら3つは全然余裕で載せられる広さがあります。

後ろはほんとに驚くほど広い。

e-Powerの燃費は? (2021年4月20日追記)

ノート (E12型) e-Powerの燃費はカタログ値34.0km/L(FF)、28.8km/L(4WD)ですが、オーナーによるとアベレージはだいたい20.0km/L~25.0km/L(FF)だと仰ってました。

E12ノーマルのe-Powerは19.8km/L(総走行距離約26000km)でした。

借りたときは19.9km/Lでした。赤い印は借りたノート・e-Powerの走行距離です。

ガソリンタンクが41L満タンなので上手く運転すれば大阪-東京無給油で行って帰って来られるかもしれないですね。

私が10分程ECO・ノーマル・Sモードの加速を試した後に市内の道路を運転させて頂いた時の燃費は16.1km/Lでした。

ノート e-Power オーナー情報

オーナーしか知らない情報としては

ノート・e-Powerの最高速度は150km/hまでしか出ないというニスモ「s」は180km/hまできっちり出るそうなので

もし最高速度が150km/hまでしか出ないので困る方はニスモ「s」を購入すると良いでしょう。

スカイライン・ER34から乗り換えなのだがノート e-Powerの方が運転が楽しいそうで、私も実際に運転させて頂いたのだがこの車はほんとに楽しいと思いました。

その他ではルームミラーが液晶で後ろの様子が非常にくっきり見える、後ろの車がパトカーとか覆面なのかも判断しやすい。

普通のミラーとしても利用可能。

ニスモエアロなのだが、購入前にインパルのパーツも別途取り付け相談も可能でオーナーはルーフスポイラーをインパルのものを装着している。ニスモのルーフスポイラー取り付けているとインパルのルーフスポイラーは取り付けられないと言う。

ノート E12系 後期型 1.2Lガソリン 試乗 (2020年6月10日追記)

2016年11月に大幅改良が加えられた日産ノート(E12系)を借りて試乗させていただきました、まず車の内外装見た目をレビュー。

前期型との違いはフロントにVモーショングリルが採用されている。e-Powerグレードが追加された他は大幅な変更は無い。

写真は1.2Lガソリン車です。

日産 ノート E12系 後期型 1.2Lガソリン

E12系後期型ノートはメッキガーニッシュがアウトサイドドアハンドルが追加されるなど少し高級感が高くなっている。

テールランプもきれいなラインで点灯するLEDブレーキ・ポジションランプが採用され見栄えが良く全体的にいい仕上がり。

内装もシルバーガーニッシュが所々採用されシートにもホワイトアクセントが加わるなど大衆車感が強くない

エアコン操作パネルはダイヤル式スイッチ(グレード別によります)とセンターコンソールからATセレクトレバー辺りのデザインはコストカットされ余り手が掛かってない印象。

エアコンコントロールパネルはダイヤル式(グレード別で異なる)だが、レトロ感があって逆におしゃれ。

パーキングブレーキとATセレクトレバーにブーツを追加するとかなりいい感じに映えると思います。

ノートE12系後期型 センターコンソール ATセレクトレバー

運転は抜群にしやすい

ノートE11系も運転したことがあるのだが新しいE12系もとても運転しやすいのだがウィンドウ側ルーフトップが低い。

どちらかと言うと大柄な男性の使い勝手は無視された印象ですが、運転はとてもしやすいです

特に車幅感覚が掴みやすくドアミラーも見やすいし窓も大きいし死角が少ないし小回りが効くので大阪市内のような車や自転車が多くて狭くてごちゃごちゃした道路を運転するには最適。

電動パワーステアリングは比較的軽めだが直進安定性もバグツンにいいです。ハンドルがかるすぎるのを嫌がる人もいますが、女性をターゲットにしているならこのハンドリングの軽さは納得。

アイドリングストップからの再スタートについて

赤信号停止でアイドリングが停止するのだが、信号が青に変わってブレーキを離すとエンジンが始動して発進する流れなのだが

日産のノートE12系はまったく違和感の無いアイストからのリスタートが可能でした。またスタータの音も小さいのでまったくストレスにならない。

乗り心地は固め

ノートE12系後期型の乗り心地ですが動画をご覧になって頂くとわかると思いますが比較的カメラの振動が多いです。

サスペンションのセッティングですがバネレートは柔らかいが減衰の縮側は硬めの設定だと思いました。突き上げ感はありませんが比較的スポーツカー寄りの乗り心地だと思います(人によっては乗り心地が好まないかもしれない)。

1.2Lエンジンの加速性&ブレーキ性能

E11系の1.5LからE12系は1.2Lと排気量が小さくなっていますが、スーパーチャージャーを搭載していないNAエンジンでも下のトルクはパワフルです。

決して速いわけではありませんが、N-BOXよりも少し速いくらいでフットワークはなかなか高め。

加速が良いだけだと車としては失格、いちばん重要なの車を止める能力で、今回借りたノートE12系後期型のブレーキング性能は初動からよく効くし懸念する点はありませんでした

ただ一つ懸念を言うと中古で買う時は個体差があると思うので、中古車を買う時は加速性よりもブレーキがしっかりしているか試乗して確認してください。

一時停止から加速する動画

0-60km/h加速を試した動画

ノートE12系1.2Lエンジンの燃費

燃費は良い方では無いかと思います。アイドリングストップが付いているのも手伝って13.7km/Lでした。

燃料代含む利用料金なのでカーシェアの車は余り燃費運転されていないことを考えるとかなり良い燃費だと思います。

車庫入れのしやすさについて

ノート E12系は小回りが効くのとハンドルが軽いので車庫入れもとてもしやすいです

車幅感覚なれるまではバックカメラに頼った方が良いかもしれませんが、動画内にもある通り「ピピピピ」とソナーが付いている(車と障害物が近いとアラート音で知らせる昨日)のですぐにミラーを見ながらでも車庫入れする事ができるようになると思います。

ノート E11系 1.5Lガソリン 2010年式 ECOドライブサポート付き 試乗レビュー

2010年12月発売されたやや古い1.5Lガソリン車のノートを試乗させて頂きました。

見た目古い感じは余りせず、普通にコンパクトなファミリーカーと言う印象で室内は広く車幅感覚がわかりやすいので初めて乗っても違和感なく楽しく運転できました

ノート E11型 1.5Lガソリン(2010年式 ECOドライブサポート付き

シートポジションが高い 小柄な女性向けの設計かも

車に乗って一番最初に違和感を覚えるのがシートポジションの高さ。

小柄な女性を意識した設計だと思うのですが、シートポジションが高くて身長180cmで座高が高い私はルーフトップ側の視界が悪く信号の停止線先頭だと信号が隠れて見えない

運転はしやすい?

運転はしやすいです、シートポジションが高いので死角が少ないというのも特徴的です。

巡航時の視界・ドアミラー・ルームミラーも見やすいですし車線変更や交差点を曲がる時に死角が少ないのでとても安全に運転する事ができる設計だと思いました。

また以下にも述べている通り0-60キロまでの加速が異様に速いので高速道路やバイパスの合流も非常に楽だと思います。

また車両サイスは全長4020×全幅1690×全高1535mmとBセグメントサイズと小さいのだが、安定感抜群で70-80キロ巡航しても安心感が高くまたコンパクトカーなので狭い道路での運転や狭い駐車場での車庫入れ車庫だしが非常に楽です。

1.5Lガソリンなので加速力は抜群にいい

運転してまず驚いたのは加速力と言うかトルクが太く、町中での加速レスポンスが非常にいい点。

E11系のエンジンは1.5L直列4気筒HR15DE型ガソリン 最高出力 109ps/6000回転 最大トルク 15.1kgm/4400回転と改めて見るとなかなかの性能。

特に0-60キロ加速は抜群に速い。

ブレーキはよく効く

車重が1100kgと軽いのでブレーキは良く効きます。

またアクセルを離した時に回生エネルギーシステムがあるのかの様に、アクセルを離すとプリウスに似た「キューン」と言う音と負荷が掛かる。

回生エネルギーシステムはカタログでは見つけられなかったのだが、低速ブレーキ若干プリウスににたボヨンボヨンと言う感じのブレーキになってしまう。

ECOとSPORTを簡単に切り替えられる

市内・市街はECOモードでも十分な走行パフォーマンスを発揮するのだが、ノートにはSPORTモード(昔の言うオーバードライブモード)へ簡単に切り替えられるので

峠等で少しパワーが必要な場合や軽くエンジンブレーキが必要な下りはこのSPORTモードを使う事でストレスのない運転を可能としている

ECOモードとSPORTモードはフロアシフトATセレクトレバーのボタンで簡単に切り替えられる。

ちょっとしたアシスト機能も充実

E11系ノートには自動ブレーキやインテリジェントブレーキそれにパークアシストは装備されていませんが、電動格納ドアミラーやミラー調整ボタンに光軸調整ダイヤルが装備されている。

運転席助手席及び後部座席のパワーウィンドウコントロールスイッチ。

エアコンはダイヤル式だがこれはこれでレトロ感があってGOOD。

室内

サイドシルは低い位置にあって乗り降りしやすいです。

運転席と助手席の幅もかなり広いので大人4人でも窮屈さを感じないと思います。5人乗車だと後ろは窮屈かもしれない。

後部座席の足元は非常に広い。

運転席と助手席のドアを両方開いてみた写真。ドアが割と重厚感がある。

トランクのドアはポップアップで上の方に開くが、閉じる時小柄な女性でも手は届く設計。

トランクの広さは抜群に広く、後部座席を倒すとロードバイク等の自転車も車に乗せる事ができる程広い。

車自体の面白み

よくできた車なのだが、車のデザインと設計自体がファミリカーなので外観をカスタミスるなどの面白みは限定的。

車高を下げる、社外アルミホイールを装着する、ヘッドライトやテールランプ類をLED化するくらいしか面白みが無い。

エンジンルーム

まずエンジンフードが重たい。女性だと開けられないんじゃないかと言うくらい重たいです。

エンジンルームはスッキリした感じでメンテなナンス性は抜群。

エアクリーナー周りやバッテリー交換も非常に楽だと思います。

エアクリーナボックスのすぐ左側にエアフロセンサーが取り付けられていてこちらのクリーニングも簡単に行える。

バッテリーも交換に邪魔となる付属品は無い。

ノート・E11系バッテリーサイズはN-80B24L/C6と比較的容量の大きなバッテリーが搭載されていました。

ヘッドライトの後ろ側です。左の灰色のカバーは光軸を調整するモーターです。

 

 

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