自動車の知識

タイヤの空気圧が少なくオーバーステア 車のタイヤの空気圧はこまめにチェックが必要

HIDフォグランプのテスト(フォグライトHIDに交換)とドライブの様子を撮影する為に買ったパナソニックのウェアラブルカメラの撮影テストも兼ねて夜の峠へ走りに行った時に、軽く流しているはずなのにテール(リアタイヤ)が流れるオーバーステア現象に見舞われました。その現象が発生した状態の動画と原因に付いてピックアップします。

動画内で「お~お~」って焦ったのは、回転数は高いですがファースト・インせずに構えてコーナーに入った瞬間にテールが流れ始めてしまって予想外でしたのでとても焦ったからです(^^ゞ

通常テールが流れるなら一回グリップしてからタイヤが泣いた後程度に滑り始めるのですが、今回はある程度タイヤも温まっていたし突っ込まないスローインしてからグリップしてくれなくてテールが流れてしまって焦った次第です。

オーバーステア発生は急カーブと書かれている最後のコーナーです。

アンダーステアとオーバーステアって何?

普通に走る分では余り発生はしないのですがましてやトラクションコントロールが優れている現在のグルマならまず通常起こりうる現象では無いです。ただ後輪駆動車は無闇にアクセルをコーナーの出口や交差点の出口で踏み過ぎるとオーバーステアにはなりやすいと思います。ドリフトをオーバーステアとは言わないけれども現象的には似ていると個人的には思います。アンダーステアはR32(動画内25秒のR32)が参考になると思います。コーナーの侵入でフロントのグリップ力を失ってコースアウトしています。JAFのアンダー/オーバーステアとはなに?も参考になると思います。

オーバーステア発生時の状況

コーナーに入ってからオーバーステア発生する寸前の挙動。

コーナー進入1

 

ラインを狙ってステアリングを右方向に切り始める。

コーナー進入2

 

暗いと言うこともあってセンターラーンとにらめっこしながらラインを微妙に修正しながらコーナーに入る。

コーナー進入3

 

やや奥に切れ込むカーブですがこのラインでだいたい曲がれると判断。エンジンブレーキは発生してます。2速で約6000回転。

コーナー進入4

 

ここで確かテールがグリップを失った感じがして車のノーズが内を向く。

コーナー進入5

 

一瞬3つの動作が頭をぐるぐる駆け巡り判断に迷う。アクセルを踏み車をねじ伏せる。フットブレーキを踏む、VDC起動を待つ。の3つを頭に思い浮かべましたが・・・

コーナー進入6

コーナー進入7

コーナー進入8

コーナー進入9

コーナー進入10

コーナー進入11

 

少し逆ステアリング操作で車の姿勢立て直しを試みています。このあとグリップが戻るとお釣りとして衝撃がやってくるのです。バイクのハイサイドの車番の様なイメージでしょうか。

コーナー進入12

 

車のスピンを防ぐのに手がいっぱいになってしまう状況です。振り幅やお釣りは最小限に済んだのも何故的な感じで今回のこのオーバーステアはまったくイメージがわかなかった次第です。実は心の何処かでVDCが働いてくれると甘い考えだったのですが今回はそれが発動せずにそれも今回特に疑問の残る場面でもありました。

コーナー進入13

 

オーバーステア動画その2

ウェアラブルカメラ視点です。

意図しないオーバーステアの原因

軽く流しているのにまた無理な速度でも無いのにテールが流れた原因ですが、結論から言うとフロントタイヤの空気圧が少ない事が原因でした。峠に走りに行ってから約一週間後にタイヤの空気圧をセルフスタンドでチェックしてみたらなんとなんとフロントの既定空気圧230キロパスカルの所がフロント左右共に200キロパスカルしかなく、リア側のタイヤは190キロパスカル既定でしたが180キロパスカルそれぞれありました。

これはセルフスタンドの空気スタンドをお借りしていた時の画像です。どれくらいの空気圧にするのかをデジタルメーターで指定して、空気をタイヤに入れると規定量の空気圧に達すると自動的に停止してとても便利です。最初空気を入れると今の空気圧が示されてとても低い場合は変な警告アラートが出ます。車の空気入れは写真の左側の銀色のボックスの機械です。100円って書いてあるのは有料の機器は右側の掃除機です。空気入れは基本的に何処のガソリンスタンドでも無料で利用できます。

セルフスタンドの空気入れ

 

空気圧が少ない場合

空気圧が少ない場合基本的にグリップ力は上がります。しかしながら燃費が悪くなりますし、直進安定性は失われグリップ力は上がるけれども変なスリップも発生します。また熱を持ちやすくなり高速道路でバースト等のタイヤが破裂する可能性が高くなります。以下バースト実験の動画です。

空気圧が高い場合

空気圧が高い場合は燃費が良くなります。転がり係数と言うか抵抗が少なくなるので必然的に燃費は伸びますが、タイヤの接地面積が少なくなりグリップ力が低下します。しかしながら直進安定性は増します。ただ空気の入れ過ぎもタイヤの破裂に繋がるので空気の入れ過ぎは厳禁です。タイヤの空気圧は運転席の右下にあるメーカー指定の空気圧既定が一番無難です。特にトラクションコントロールを発生させる場面ではこの空気圧が既定では無いと今回意味を成さないと言う重大な事を思い知らされた次第です。

インプレッサ規定空気圧表の位置

GVBタイヤの規定空気圧表

 

今回のオーバーステア+VDC発動しなかった原因

まず今回の原因としましては、タイヤの空気圧がフロント左右のタイヤで大幅に低かった事が原因だと思われます。コンピュータ制御も整備不良(タイヤの空気圧少ない)用には設定されていない事がVDC発動しなかった事が原因だと思われます。

次に、オーバーステアが発生した最大の原因は

  1. 下り道である
  2. エンジンブレーキが効いていた
  3. 荷重がフロントにかかっている場面
  4. フロント高グリップ
  5. テール側荷重少ない
  6. テール低グリップ
  7. テールが流れだした

と言う幾つもの複合的な事が絡まって変なオーバーステアが発生したものと推測する次第です。

何れにしても現代の車は殆どがECU(車載コンピュータ)によって制御されているので、余り大きな改造や整備不良の状態で走っていると事故の元になる事をとても思い知らされた次第です。

車の空気圧って何処で点検してくれるの?

車の空気圧の点検はガソリンスタンドで無料でやってくれます(但しガソリンや燃料又はオイル交換のついでにと言うことが条件です)。問い合わせ方は店員さんに「タイヤの空気見てもらえます?」と尋ねると点検してもらえますし、空気圧が少なければ補充してくれます。

車のディーラは駄目です、点検料金取られる恐れがありますので。その他オートバックスやイエローハットでもタイヤの空気圧程度なら無料で見てくれるはずなので心配なら立ち寄って頂くと良いと思います。

その他、もしもオートバックスやイエローハットで"窒素"を勧められたら窒素を入れてもらうのも良いでしょう。スバルディーラーなら一本500円でやってくれるとありました。オートバックスなら初回だけ2000円手数料で一本500円でやってくれたと思います。オートバックスタイヤ・ホイール関連

窒素は熱に余り影響を受けないので夏場に入れた熱い空気が冬場冷えて空気圧が大幅に低下等の現象を低減してくれます。なのでだいたい一年を通して空気圧の大幅低減は防止出来るものと思います。

後はタイヤの溝ですよね、スリップサインでたら必ず交換するようにしてください。赤いマル印の所がタイヤの溝と同じ高さにきたらスリップサインです。また私のタイヤの様に溝がない場合も交換の目安となります。

タイヤのスリップサイン

 

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