スズキは2015年8月18日に人気軽自動車ミニバン「ワゴンR FZ」と「スティングレー X(ターボエンジン搭載)」にマイルドブリッドシステムS-エネチャージを搭載して発売されました。気になる燃費はNAエンジンを搭載するFZグレードでトランスミッションCVT+FF駆動方式でJC08モード33.0km/Lを達成。車両サイズはどちらもベースモデルMH34Sと同じなのですがエンジンの出力に若干の変更点が加えられやや高回転型となります。トランスミッションは両グレード共CVTで駆動方式はFFと4WDを選ぶことが出来ます。
ワゴンR FZ
フロントのグリルがシルバーの2枚フィンデザインでバンパー下のエアーインテークが比較的小さいので車が全体的に大きく見えるフォルムを持ちます。車両販売価格は2015年8月時点では次の通りです。消費税率8%税込価格です。最新の情報につきましてはスズキディーラーにてご確認お願い致します。
車両重量は2WDが790km、4WDが840kgとここだけスティングレーハイブリッドと異なります。もちろん2WDの方が少し軽量です。
車両価格
- 2WD 1372680円
- 4WD 1493640円
- 2WDディスチャージライトモデル 1426680円
- 4WDディスチャージライトモデル 1547640円
FZ S-エネチャージエンジンスペック
- エンジン R06A型
- 水冷4サイクル直列3気筒エンジン DOHC12バルブ吸排気VVT
- 内径X行程 64.0X68.2mm
- 排気量 658cc
- 圧縮比 11.5
- 燃料供給装置 EPI
- 最大出力 52馬力/6500回転
- 最大トルク 6.4kg.m/4000回転
- 無鉛レギュラーガソリン仕様
- タンク容量 27L
- モーター形式 WA04A
- モーター種類 直流同期電動機
- モーター出力 2.2馬力/1000回転
- モータートルク 4.1kg.m/100回転
- JC08モード燃費 33.0km/L(FF) 30.8km/L(4WD)
- 5ドア
- 定員 4名
- ブレーキフロント ディスク 備考
- ブレーキリア ドラム式
- ABSアンチロックブレーキシステム標準
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア I.T.L式コイルスプリング
- タイヤサイズ 155/65R14 75S
スティングレー X ターボ
グリルとヘッドライト周りが細く切れ長でフロントバンパー下のエアーインテークを大きく開いたデザイン+フォグランプ標準でヘッドライトはディスチャージヘッドライトが標準装備となります。やや車高が低く見えるスポーティーなフォルムを持ちます。
車両重量2WDが820kg、4WDが870kgです。
車両価格
- 2WD 1614600円
- 4WD 1735560円
スティングレー X ターボエンジンスペック
- エンジン R06A型
- 水冷4サイクル直列3気筒ターボエンジン DOHC12バルブ吸排気VVT
- 内径X行程 64.0X68.2mm
- 排気量 658cc
- 圧縮比 9.1
- 燃料供給装置 EPI
- 最大出力 64馬力/6000回転
- 最大トルク 9.7kg.m/3000回転
- 無鉛レギュラーガソリン仕様
- タンク容量 27L
- モーター形式 WA04A
- モーター種類 直流同期電動機
- モーター出力 2.2馬力/1000回転
- モータートルク 4.1kg.m/100回転
- JC08モード燃費 28.0km/L(2WD) 26.4km/L(4WD)
- 5ドア
- 定員 4名
- ブレーキフロント ディスク 備考
- ブレーキリア ドラム式
- ABSアンチロックブレーキシステム標準
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア I.T.L式コイルスプリング
- タイヤサイズ 165/55R15 75V
備考、スティングレー Xの4WDモデルのみフロントベンチレーテッドディスクを装備します。
主な装備の違い
グレード | FZ | スティングレー X |
ディスチャージヘッドランプ[ロービーム、オートレベリング機構付] | オプション | ○ |
オートライトシステム(トンネルなど自動ライト点灯) | オプション | ○ |
LEDフロントバンパーイルミネーション | ○ | - |
オーディオ | オプション | |
2スピーカーフロント | ○ | - |
6スピーカー(フロント2、リア2、ツイーター2) | - | ○ |
フルオートエアコン | ○ | |
バックアイカメラ | - | オプション |
スマートフォン連携ナビ | - | オプション |
USB、HDMI、カードスロット | - | オプション |
ハンズフリーマイク | - | オプション |
FZグレードのフロントグリル部にあるLEDイルミネーションライトです。
スティングレーのフルオートエアコン。パネルシフトの横がエアコンシステムです。すごい見栄えが良いですよね。
スマホ連携ナビゲーション。オプションですがこのシステムにバックアイカメラ(これもオプション)実装する事でこの液晶にナビゲーション情報はもちろん、車庫入れ時にドライバーをサポートするナビゲーションも兼ねる事が出来ます。
バックアイサポートは車庫入れのナビゲーションはもちろん、シフトをリバースに入れた時に後方の左右のレーダーの役割も担います。例えば人や車が接近してきたらモニターと音声でアラート警告してくれます。このサービスはスティングレーのみオプション装着可能。
ハイブリッドワゴンRの特徴
FZとX両グレードに前モデルではオプション装備だったレーダーブレーキサポートが標準装備となります。安全装備ページ参照。
バックミラー後ろに設置されたミリ波レーダーが前方の車両の様子を把握し一定的な距離に接近しドライバーが減速操作無い場合はブザーとモニターで警告+最終的に衝突の懸念がある場合自動的にブレーキ減速し衝突の回避または衝突の衝撃を軽減する安全装備が搭載されます。加えて誤発信抑制装置とエマージェンシーストップシグナル機能もハイブリッドグレードでは標準装備となります。
S-エネチャージって何?
S-エネチャージは発電する事が出来るモーターを使い発進時に負担となるエンジンの代わりに実装するモーターで車の発進をアシストするので、アクセル開度を開くこと無くスムーズに素早く車を加速させる事が出来るのでガソリン燃料を余り消費せずに車を走らせる事が出来るサービスです。信号の多い市内市街地で発進と停車を繰り返す場合低燃費に威力を発揮します。
搭載するISGモーターの特徴は発電する機能を従来のものよりも30%アップ、信号待ちや停車時のエンジンストップからのエンジンスタート時にスターターとしても機能し、車を発進させる時に加速をアシストしてガソリンエンジン負担を低減します。
発電の仕組みは、車が発進しアクセルを離した時に空走時に発電モータへ駆動力を伝えて発電しアイドリングストップ用バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに蓄電。
蓄電した電気は信号待ち等でアイドリングストップしたエンジンを再始動する時に使われます。
次にリチウムイオンバッテリーからそのまま電力を得て加速をアシストする機能を持ちます。
ISGモーターはセルとはまた違う形でエンジンの一部と化して居る様子。車輪部にモーターではなくて直列3気筒エンジンの4つ目の気筒がISGが担っていると言うイメージでしょうか。なのでアイドリングストップからエンジンを再始動する時に聞こえるあの嫌な音「キュルキュルキュル」と言うスターターがいちいち動く音が無くスムーズにアイドリングストップからの始動が出来るとの事。この仕組ならスターターの様にエアフローがおかしい時エンストしてしまう等の懸念も無さそうですよね。
発電しているのかアシストしているのかは運転席のインパネ右下のモニターで目視確認する事が出来ます。
FZの写真が余り公開されて無くて、FZアクセサリーパーツページより引用しました。