ちょうどバブル経済真っ只中ユーノス・コスモ4代目が販売されていました。噂には聞いたことがあるのですがものすごい加速力を持つそうです。ただ実際この車両は見たことが無くどちらかと言うと当時ユーノス300(マツダの高級セダン)の方が実質沢山見かけたことは有ります。
4代目コスモには2リッター3ローターターボモデルと、1.3リッター2ローターターボモデルがあります。過給が発生した時とロータリーエンジン特有のパンチ力が加わりそれに耐えられるクラッチが開発されていなかったのでトランスミッションはオートマチックタイプしか用意されていない程の加速力を持ちます。当時は自主規制だったのでコスモ20Bの最大出力は280馬力。強化クラッチでは無いと滑ってしまう程の強烈なトルクを持つコスモ20Bって一体どんな車なのか見てまいりたいと思います。
これが激速ユーノス・コスモです。エアーインテーク小さくのっぺりとしたフォルムで現代の人が見たらマツダの車だとわからないフォルムをしています。
当時流行っていたソアラとスカイラインRSを取り込んだようなフロントフォルムデザインをしています。
見た目だけだとまさか3ローターエンジンを搭載しているなんて思えないです。2ドアクーペなので普通にスポーツカー的なイメージ。
テール周りのデザインはインパクトあります。リアスポイラーにマーク2ツアラーV(JZX90型にそっくりです)に似ているテールライト類。インパクトがとても大きな四本出しマフラーです。13Bは二本出しになるので20Bか13Bか判断する時はマフラーが二本出しか四本出しかで調べる事が可能です。
真後ろから見ると「cosmo」のロゴが取り付けられていて結構かっこいいですよね。
コスモ20Bの運転席。インパネを見やすくするための4本スポークステアリングが採用されています。
インパネですデジタルチックな二眼レイアウトで左側にスピードメーター、右側に7000回転からレッドゾーンのタコメーターの配置。
運転席と助手席のシートです。かなり深い形状をしていますセミバケットまでとはいいませんがホールド性は良さそうです。
2ドアクーペなので後部座席は狭いものの深いシート形状です。狭いもののシートが深いので後部座席の方も腰回りは楽なのでは無いでしょうか。
3ローターターボエンジンです。ローターリーエンジンはコンパクトなのも売りなのですが見た目広いボンネット一杯一杯いろんな機械類とダクト類で埋め尽くされています。
トランクです、結構広いのですが分割シートでは無いので後部座席を倒してトランク容量を広くする事は出来ません。
コスモ20B主要諸元表
- 全長x全幅x全高 4815×1795×1305mm
- ホイールベース 2750mm
- フロントトレッド幅 1520mm
- リアトレッド幅 1510mm
- 最小半径 5.6m
- 乗車定員 4名
- 車重 1590kg-1640kg
- エンジン型式 20B-REW
- 直列3ローターツインターボエンジン
- 総排気量 1962cc
- 圧縮比 9.0
- 最大出力 206kW(280ps)/6500回転
- 最大トルク 402.1Nm(41.0kg.m)/3000回転
- 燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置
- 使用燃料 ハイオク
- 燃費10・15モード 6.1km/L
- タンク容量 85L
- 駆動方式 FR
- トランスミッション 4AT
- フロントサスペンション ダブルウィッシュボーン
- リアサスペンション マルチリンク
- フロントブレーキ ベンチレーテッドディスク
- リアブレーキ ベンチレーテッドディスク
- タイヤサイズ 225/50R16 92V
激速だけど燃費が悪い
ロータリーエンジンの宿命燃費の悪さは抜群です。アイドリング時に凄く燃料を食べるので渋滞時1500回転以下走行時はリッター1kmから3kmと言う情報もあります。また10・15モードでリッター6kmと言うことは実質リッター3km前後平均と言うことになりそう。市街地でリッター4km平均だそうです。コスモ20Bに対する意見。
ただ3ローターと言う激レアスペックを考えると投資として所有するのもありかもしれません。4代目コスモは1990年から1996年に掛けて販売されていた車両で一番新しいものでも記事を書いているこの時点で19年落ちになるにも関わらず中古市場で100万円オーバーもします。なので将来的にこの車は価値が上がる傾向にあるので趣味と実益を兼ねて所有するのも有りかもしれません。ただ通勤には使えないですよね。リッター3か4ってありえない数字なので。
ロータリーエンジンというと、RX-7が広く認知されております。
他にロータリーを搭載している車種が存在しているとは、今回の解説を読むまで存じませんでした。
しかも、「3ローター」を搭載とは、相当のハイスペックですね。
しかし、少々現実味が湧かない車です。
「3ローター」とは物語の中の存在(よろしくメカドックで那智渡がチューンしたRX-7が3ローター&3ターボ)でしかないと思っておりました。
しかも、「ミッションが壊れるからAT仕様」「街乗りではリッター1~3kmの燃費」
「そんな車があるのか!」と思わずにはいられません。
ミッションは、ATではそのハイパワーを充二分に伝達できそうにないですが、現在のミッション製造の技術でも受け切られるかどうか、考えさせられます。
次に燃費。
「ロータリーと水平対向乗りは燃費を気にしてはならない」と言われますが、コスモの燃費の悪さは別格ですね。
GC8や、かげまるさんが以前所有していたGDAも燃費が悪い(リッター5km)ものでしたが、これはある種「スポーツカーの称号と捉えた方が良いかも」と思っていました(GVBは如何でしょうか?)。
しかし、コスモのようにリッター1~3kmまで落ち込むと、言葉は悪いですが呆れてしまいます・・・。
それこそどこにも行けませんし(歩いた方がマシか)、実用性はかなり低いものと思います。
ご指摘のように、「投資目的で所有する」という事が賢明かもしれません。
もし、今後コスモが再登場したとして、現在の技術をもってしても、上記2つの問題点(ミッション・燃費)が解決できるかどうかは、かなり厳しいものがあるかもしれませんね。
こんにちは(^^)。当時コスモも先輩の間では話題だったのですがそれよりもRX7の方が圧倒的に多くてコスモは直接見たことが無いんです。
私も詳しくスペックを見るまではまさかクラッチが対応できないのでAT車しかリリースできなかったなんて本当にすごいなと思いました。
しかし自主規制とは言えすごいパワーだった事は意図も簡単に想像できますよね。本当にすごいと思います。
後はびっくりしたのが燃費、悪い時でリッター1から3kmしか走れないなんて。本当に別格ですよね。GDAもリター5kmでしたしセリカもリッター5kmでした。今まで余り燃費のいい車乗ってないのですがこれを下回るとなるとやっぱり辛いです。GVBは6から7km走ります(^^)
実用性は低いのですが、3ローターエンジンを持っていると言うステータスは別格だと思います。今でもほんとに幻的な存在なので投資目的に持つのはとてもニュアンスにあった所有後方かもですよね。
今この車が再リリースされたのならミッションは解決出来るとしても燃費的にはやっぱりローターリーエンジンの宿命で伸ばすことは出来ないかもしれないですよね。
市販車としては3ローターが最も高性能版だが、耐久レースには、4ローターも存在している。
3ローターが燃費が異常に低いということは、それだけの意味もある。
V12クラスのエンジンでターボ過給器の車両とくらべえば、同じかむしろ、コスモのほうが良く、乗りやすい。
時代はバブル景気、もう少し別の地代であれば、もしかしたら、4ローターも登場したかもしれない。
オーナーでしたが地方都市近郊でリッター4キロ、高速で8.5キロ。
巷で言われるほどではないですが、軽と2台持ちで楽しみました。
重いボディながら、ターボ効いてからは離陸時のジェット機みたいな加速、
今時の全域トルクバンドみたいなエンジンとは違う味わいです。
情報ありがとうございます、まさかのジェット機並みの加速とはものすごいですね。全域トルクバンドだなんてやっぱりマツダはすごいですよね。