ホンダで人気のSUVと言えばベゼル(VEZEL)ですが、どちらかと言うとシビックのハッチバックをクロスオーバーにしたような丸く流れる流線型のデザインです。それよりもちょっとレトロ感はあるもののクラッシックカーのジャンルに片足が未だ入ってないお勧めの車があります。その名は「エレメント」。
VEZELとエレメントを比較した写真。丸みを帯びたスポーティーなVEZEL(左)に対して角ばったデザインのエレメント(右)。ドライバーの好みが完全に分かれるのでエレメントを気に入ってもらえる方は若干レトロな車が好きな方にとてもお勧めだと思います。ただエレメントはエンジンが2.4リッター直列4気筒i-VTECエンジンを搭載するので燃費が10.15モードで10.6km/Lと決して良いとは言えない燃費効率となります。VEZELは1.5リッターのi-VTECエンジンを搭載しNAタイプが最高JC08モード燃費20.6km/Lとハイブリッドは27.0km/Lとなります。燃費で比較すると雲泥の差があります。
エレメントの販売時期は2003年4月から2005年の12月まで。パワートレインは一種類のみで2.4リッターK24A型VTECエンジン+4WD+4速オートマチックのみです。実用性は抜群で乗り降りしやすい観音開きのドアを採用します。
エレメントの車両サイズは全長×全幅×全高4300×1815×1790mmと、比較対象のVEZEL(全長×全幅×全高4295×1770×1605mm)の大きさと比べると長さは余り変わらない。幅と高さがエレメントの場合一回り大きくなります。
つや消しグレーのカラーリングには理由があります。次の写真。
フェンダーとバンパー周りのグレーカラーリングされたパーツにはクラディング(樹脂パネル)を採用し、オフロードやラフロード走行で多少の傷も気にならない無塗装メタリックグレーのケアフリーで安心してドライブを楽しむことが出来ます。
リアの写真。後ろから見るとミニバンに見えます。ルーフに取り付けられたマイクロアンテナが真ん中出では無くて右側に装着されているところが意味はないけど何か特殊な車なのかと思わせます。マフラーは右側一本出し。
ヘッドライトはレンズが大きくてハロゲン式なのかとおもいきや、明るさバツグンのHID方式です。
地上最低高は175mmあり、アプローチアングル角度もそこそこ持ちます。
ホイールはホンダ「H」ロゴ入り16インチアルミホイールで扁平70の215/70R16のタイヤを装着。ブレーキはフロント側がベンチレーテッドディスク、リア側がドラム式を採用します。
インテリアは至って普通。よくもなく悪くもなくです。
セカンドシートは横側にポップアップして折り畳む事が可能。折り畳むとフラットなラゲッジスペースを確保する事が出来ます。
運転席です。インパネコラムシフト方式、ステアリングは若干ハイポジションタイプ気味の位置です。
インパネは三眼レイアウトのアナログメーターを採用。少し古めかしさはあるものの使い勝手が悪いと言う事は無いです。
リアのハッチはセパレート式でピックアップトラックの様です。アッパー側リアハッチを開いた状態。
アンダー側のリアゲートを開いた状態。身長の低い方は使い勝手悪いかもしれませんが、実用性は抜群だと思われます。
セカンドシートを倒すとフラットな大きなラゲッジスペースの出来上がり。車中泊も出来ますし、自転車や比較的小さなバイクを載せて走る事も可能です。
ホンダ エレメント 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 4300×1815×1790(mm)
- ホイールベース 2575mm
- 定員 5名
- ハンドル 右
- 重量 1560kg
- エンジン ホンダ オブ アメリカ K24A型
- 直列4気筒VTECエンジン横置き
- 総排気量 2354cc
- 内径x行程 87.0x99.0(mm)
- 圧縮比 9.7
- 最高出力 118kW(160ps)/5500回転
- 最大トルク 218Nm(22.2kg.m)/4500回転
- 駆動方式 4WD
- トランスミッション 4速AT
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア ダブルウィッシュボーン式
- ブレーキ フロント/リア共 ベンチレーテッドディスク/ドラム