Z35型 プロトタイプ発表
日産ピュアスポーツ「フェアレディZ」Z35型のプロトタイプを2020年9月16日発表。市販モデルの発売は2021年3月で予想販売価格は400万円台になると言う。
新型Zのデザインコンセプトはフロントフェイスが1970年代に販売された「240ZG」をイメージしたヘッドライトデザインを採用し、サイドは長いノーズから続くルーフラインの先に垂直に切り立つテールエンドと、フロントフェンダーよりもわずかに低くなだらかに傾斜するリヤ側フェンダのS30型がもつ特徴的なデザインを表現していると言う。
今回発表されたフェアレディはプロトタイプの為、市販モデルは外観がもう少しブラッシュアップされスポーティ感が高められられると思われます。
パワーユニットはスカイラインR400と同じVR30DDTT型 3.0L V-6 ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6MTを採用。
Z35型のエンジンスペックは公式に発表されていませんが400psは軽く超えると言われています。
リヤから見ると悪くないデザインなのだが
どうせなら240Zデザインベースに現代風にアレンジした方が好む方も多いかもしれない。
写真「https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/200916-01-j」より
Z35 主要諸元
補足 エンジンスペックはスカイライン・R400のものを参照しています。
・全長x全幅・全高 4382x1850x1310mm
・エンジン 3.0L V6ツインターボ
・最高出力 405ps/6400回転
・最大トルク 48.4kgm/1600-5200回転
・トランスミッション 6MT
・タイヤサイズ フロント255/40R19 リヤ285/35R19
Z34 情報
昭和世代の憧れの車と言えば必ずトップ上位に入ると思うフェアレディーゼット。登場は1969年(昭和44年)と私の生まれた次の翌年に発売された老舗スポーツカーでもあります。2014年現在販売されているモデルは初代S30/S31型から数えて6代目のZ34型となります。
この車は好きですが買うのにはちょっと道楽意識がないと無理かもしれません「基本的に二人乗り(ツーシーター)で荷物も余り積めない燃費が悪い」と貧乏スポーツ・カー好き側からみると乗って居る方が羨ましくて仕方がないです。スポーツ・カーの優越感を堪能するには超お勧めの車種だと思います。先日珍しく六甲の夙川コースで対向側ですれ違いざまに青いZ34型を夜中見かけましたがやっぱりかっこよくしびれました。
フェアレディーZ CBA-Z34のグレード
グレードは大分類すると二種類あり、通常町中でよく見るクーペタイプとオープンカータイプのロードスターモデルがあります。
クーペタイプは5モデルあります。
- Version ST
- Version S
- Version T
- フェアレディZ
- NISMO
ロードスター(オープンタイプ)モデルは3モデルあります。
- Version ST
- Version T
- フェアレディZ
車両サイズ
車両サイズは(NISMOチューニングモデル除く)共通で、4260×1845×1315mm(全長×全幅×全高)。NISMOチューニングモデルのみ、4405×1870×1315mm(全長×全幅×全高)とフロントスポイラーの影響で長くなってます。ホイールベースは全車共通2550mm、トレッド幅フロントは1550 / NISMOチューニングモデルが1555(mm)となります。リアトレッド幅がややまちまちで、Version STとSが1565mm / NISMOチューニングモデルが1580mm / それ以外は1595(mm)となります。
NISMOチューニングモデル。
車重
全部異なるのでモデル別で掲載しておきます。[]付きはマニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチック〔7M-ATx〕搭載車両の重量となります。
クーペの総重量
- Version ST 1540[1550](kg)
- Version S 1520kg
- Version T 1530kg
- フェアレディZ 1500「1510」kg
- NISMO 1540[1550](kg)
ロードスターの総重量
- Version ST 1580[1590](kg)
- Version T 1580kg
- フェアレディZ 1550kg
ロードスターの方が屋根部が無いのでシャシー等で補強パーツを組み込む必要があるので総じて重量が必然的に増加するものと思われます。
エンジンスペック
- エンジン型式VQ37VHR DOHCV型6気筒 3700cc
- 最大出力336馬力/7000回転
- 最大トルク37.2kg.m/5200回転
NISMOチューニングのみ次の通りです。
- エンジン型式VQ37VHR DOHCV型6気筒 3700cc
- 最大出力355馬力/7400回転
- 最大トルク38.1kg.m/5200回転
NISMOチューニングの方がパワーバンドが非常に広いです。しかしノーマルモデルのVQ37VHRエンジンも広いパワーバンドを持つのですがこの5200回転でのトップトルクと7000回転での最大馬力の事を考えるとこれは正直な所初心者は乗っては行けないようなエンジンパフォーマンスを持っているものと思われます。これでFRですので片手ハンドルでラフな運転でアクセルを踏むとオーバーステアを発生させて何処かに吹っ飛んで行きそうなイメージがするのですが。実際オーナーの方的にはどのようなエンジンパフォーマンスなのか聞いてみたいですよね。エンジンパフォーマンスイメージ的には高速道路を時速200kmで巡航しても持て余すエンジンパフォーマンスだと思います。
シフトは6MTと7M-ATx
Zは基本的に6MTマニュアルシフト操作モデルになります。ATなのですがコンピュータが制御するマニュアルシフトモデルマニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチック〔7M-ATx〕搭載車両もあります。人気車種はこの7M-ATx搭載車両が一番人気だそうです。
7M-ATxを選べる車種はクーペとロードスター共通Version ST / 後はクーペタプのフェアレディZとNISMOチューニングモデルの4車種から選ぶことが出来ます。
7M-ATxの運転席
6MTの運転席
6MTには7M-ATxの技術が取り入れられたトランスミッション「シンクロレブコントロール付6速マニュアルトランスミッション」を採用しているそうで、シフトダウン時の回転数を併せてくれる機能を持ちます。なので初心者にはちょっとこの高回転での巨大フルパワーを扱えるのかが心配なのですがMT初心者でも簡単にワインディングでもシフトダウンしてコーナーへ進入する等のスポーツ走行を実現出来ます。
タイヤサイズとホイールサイズ
タイプ別でまちまちですので個別に記載致します。タイヤサイズ別で標準ホイールサイズ変わります。
クーペの総重量
- Version ST フロント245/40R19 94W / リア275/35R19 96W
- Version S フロント245/40R19 94W / リア275/35R19 96W
- Version T フロント225/50R18 95W / リア245/45R18 96W
- フェアレディZ フロント225/50R18 95W / リア245/45R18 96W
- NISMO フロント245/40R19 94W / リア245/285/35R19 99W
ロードスターの総重量
- Version ST フロント225/50R18 95W / リア245/45R18 96W
- Version T フロント225/50R18 95W / リア245/45R18 96W
- フェアレディZ フロント225/50R18 95W / リア245/45R18 96W
タイヤサイズがフロント225/50R18 95W / リア245/45R18 96Wのホイールサイズ
フロント:18×8Jアルミホイール、インセット:43、P.C.D:114.3(5穴)
リヤ:18×9Jアルミホイール、インセット:15、P.C.D:114.3(5穴)
タイヤサイズがフロント245/40R19 94W / リア275/35R19 96Wのホイールサイズ
レイズ製アルミ鍛造ホイール
フロント:19×9Jアルミホイール、インセット:47、P.C.D:114.3(5穴)
リヤ:19×10Jアルミホイール、インセット:30、P.C.D:114.3(5穴)
サスペンションとブレーキシステム
サスペンションはユーロチューンドサスペンションで4輪独立懸架サスペンション(フロント:ダブルウィッシュボーン式、リヤ:マルチリンク式)を採用。
フロント4ポッドキャリパーとリア2ポッドキャリパー対向ピストンブレーキを採用。鳴きとブレーキダストを抑えた日本のクルマ事情にマッチしたブレーキシステムを採用。
走りへのこだわり
五感パッケージングと言うドライバーと一体感を高める運転ポジショニングを徹底追求。
ヒップポイントを低くコーナーリング時ドライバーポジションの安定化を実現。
車の剛性面も抜かりなし。フロントにはタワーバーががっつり補強されてます。
インパネと内装
インパネはタコメーターがど真ん中に配置されるレースカータイプのインパネを採用します。ナビの上に50π前後の小さなメーター類があるのですが一つは時計で後は何か不明ブースト計でしょうか。
小窓メーター類詳細判明、三連デジタル時計と電圧計と油温計が実装されます。
また6MTマニュアル車にはタコメーターの下にシフトギアポジションを表示する小さなメーターが付属します。インプレッサ仲間でもシフトポジションメーターがあると助かると耳にしますし私も実際「あれ?今何速だったかしら?」と忘れることもあったりしますのでこれは助かると思います。
シートはセミバケットとなります。
一応スペックを一通り書いてみたのですが気になるのはやはり高回転での幅広いパワーバンド。思いっきり踏み込むとどうなるのか一度体験してみたいです。またコントロールを失ってもVDC(ビークルダイナミクスコントロール)によってドライバーをサポートしてくれるのである程度無茶な走りをしてもコンピュータが安全を確保して安全にスポーツ走行できると思います。GVBにも同じようなセーフティーサービスが付いているのですがこれが作動すると無理やり減速させられるような違和感を覚えるのですがあるとやっぱり安心だな~と思うことは多々あります。
最後にどのモデルが良いのか?
特にマニュアルかATに拘る必要はないと思います。これだけスタイリッシュな車なら眺めているだけでも自己満足出来ますし。あえて走りを極めるならATの方が個人的には良いのではと思います。車重はちょっと重たいので中高速のワインディング道路がドライブに最適だと思います。激狭小回りだらけの六甲の夙川コース走っているのを少し見ましたが(冒頭書きましたが)特に小回りコースが苦でもなさそうに軽快にマフラーサウンドを響かせて登って来ました。車重が重いので下りはしんどいかもです。
日産の公式サイトでもATモデルが一番人気だそうです。フェアレディZ Version ST [7M-ATx]
Z34をレビューしている動画。