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環状を賑わせたトヨタのスターレットKPシリーズ

昭和のバブル世代に方はよく覚えていると思うのですが「スターレット、ビューン!」と言うCMが印象的だったトヨタのスターレットを今日はピックアップしてみたいと思います。

https://youtu.be/OCrasHEZl98

今更スターレットをお勧めする訳でも無いのですが、車が好きならこの車も一応覚えていてくれたら嬉しく思います。と言うのもバルブが始まる前超不景気だった頃に若者がこのファミリーカー(主にKPって言ってたのですが調べて見るとKP61が主流だった様子です。)を極限まで改造して、大阪は阪神高速環状線でローリング(周回)レースをして楽しんでました。一般車にはとても迷惑な話ではあるもののギャラリーするにはとても楽しかったです。

環状スターレットはちょとやり過ぎ的なエアロを組んだものが多いのですが、ノーマルモデルは普通にハッチバックでどこからどうみてもファミリーカーなのです。

環状仕様の主な特徴は大型ルーフスポイラーがトレードマークです。この流れが現代のハッチバックのルーフスポイラーデザインに流用されているものでは無いかと個人的には思います。動画から起票した写真で少し不鮮明です。当時としては高価だったハッチバックの代名詞ゴルフのGTIですらルーフスポイラーの導入はなかったです。

KP61の横から見た写真

 

これです、大型のルーフスポイラー。オーバーフェンダーはオリジナルカスタマイズでノーマルスターレットはオーバーフェンダーでは有りません。

KP61の大型ルーフスポイラー

 

これがノーマルのKP61です。近所のスーパーで時々見かけますが中古価格だと程度のいいものではプレミアム価格が付いてます。当時はフェンダーミラーが主流でした、どう見ても普通にファミリカーですよね。これを極限までドレスアップして環状で走り回っていたと言うわけです。何処と無く当時のシビックにも似ている感じです。何時の時代もデザインは真似されるのでしょうね。

ノーマルフォルムのKP

 

冒頭見ていただいたのは環状組のスターレットなのですが、後期には走りを意識したターボ搭載車両EPシリーズへとモデルチェンジした「韋駄天」なるモデルもリリースされています。韋駄天がリリースされた当時はよく見かけたのですがKP61の時の様に爆発的な人気とまでは行かなかったです。高校の同級生もこれを買ったと言ってたのですがとにかくその名の通り激速だったそうです。

ターボ搭載韋駄天モデル。

スターレット韋駄天

スターレット初代KP4#/KP5#

初代はハッチバックではなく、4セダンと2ドアクーペとして発売されていたそうです。ここまで行くとちょっと記憶は無くまた詳しいスペック履歴も残っていないです。発売時期はスターレットwikiによると1973年から1978年までとなり、パブリカ・スターレットKP45が1000ccエンジンを搭載しKP47が1200ccエンジンを搭載するグレードとなる様子。その後KP40(1Lエンジン)とKP42(1.2Lエンジン)形式がスターレットシリーズとして分離していった流れとなるとの事。馬力数は一応シングルキャブが68馬力で、ツインキャブが74馬力と説明がありました。駆動方式はFR。

初代スターレット

 

 

初代スターレットテール

初代スターレットテール写真2

こちらはクーペのフォルムです。タイヤとホイールは恐らく純正ではないのですがとてもよくマッチしていてなんだかWRCカーの様でこのデザインなら今でも通用しますよね。

初代スターレットクーペ

 

運転席はさすが昭和という感です。この当時の車両はパワーステアリング等は高級車にはなく一般大衆車と商用車は基本的に重ステと言って油圧補助や電動補助が無いので車が止まっているときはハンドルを切ることが出来ない程重たいのです。重ステを体験するには(電動パワステ除く)エンジンを止めると体験できると思います。

初代スターレット運転席

インパネは二眼レイアウトで、左に見えるのはシガーライター(タバコのアイコン)と言って押すと中の薄いぐるぐるまいた鉄が熱せられて真っ赤になってそれでタバコに火をつける装置が当時は標準装備でした。今の車は灰皿さえないですものね。

 

初代スターレットインパネ

スターレット二代目KP6#

販売期間は1978年から1984年でこのKP61から悪い意味でスターレットを有名にしたモデルです。当時若い方は他人の事を気にせず好き勝手走ってたので乗っていた人には悪気はなかったと思いますが目立ってなんぼの世界でしたのでそうとう滅茶苦茶ドレスアップや走りをしていました。阪神高速ではローリングしてたし、南港や六甲アイランドではゼロヨンやってたし国道43号線では信号グランプリと言った感じで昔はそれで普通だったと思います。現代でもLEDピカピカ光らせてちんどん屋の様な車がいると思うのですが気持ちはそれと同じだと思います。

KP61は結構中古市場に多くありますがノーマルは殆どない様子でした。だいたい改造してますよね。今更この車が欲しいと言う方は少ないかもしれないのですがもしも山でこれと出会ったら勝負しては行けません。そうとうな手練れだと思います。エンジンは1300ccで馬力は72馬力あったそうです。このグレードまではFR駆動方式です。

KP61フロント写真

 

フロント真正面から見るとレビンみたいですよね。

KP61フロントグリル

テールにルーフスポイラーが無いと普通にファミリーカーです。

 

KP61テール写真

お借りしたKP61の運転席の写真です。ダッシュボード真ん中にあるのは社外品のタコメーターだと思います。

KP61運転席

スターレット三代目KP7#

KP最終型で販売時期は1984年から1989年です。駆動方式は前輪駆動FFに切り替わります。角ばったハッチバックスタイルはそのままに、5ドア/3ドアモデルが用意されていたとの事。KP71がたしかあったと記憶するのですが資料などが少なくて調べきれませんでした。wikiによると初代はエンジン型式E2、1300リッターSOHC12バルブを搭載、後期型にはターボグレードも設定されていたそうです。中古市場にもKP7#シリーズが殆ど無く不明朗で申し訳ないです。

これは1984年式のSiグレード3ドア5MTモデルです。

スターレットKP7#のSiグレード

 

スターレットKP7#のSiグレードサイドの写真

 

スターレットKP7#のSiグレードテールの写真

 

こちらは1986年式KP7#のターボグレードです。この形は見たことが無いな~と思っていたら車のサイドの下に大きくTURBOと言うデカールが貼られているのですがこれを見たらなんとなく思い出しました。走っているところは記憶にないのですが。

スターレットKP7#のターボグレード

こうして見るとやっぱりハッチバックのデザインはトヨタが先に完成形を構築してそれをホンダが真似て結局シビックのものになってしまったのかなと振り返るとなんとなくそんな感じがします。

スターレットKP7#のターボグレードサイドの写真

 

最後のKPテールフォルム。やっぱり空気が違いますよね。如何にも走りそうな感じがします。

 

スターレットKP7#のターボグレードテール

KP7#ターボグレードのインパネ。やや大きめのステアリングに二眼レイアウトインパネ。

 

スターレットKP7#のターボグレードインパネ

運転席です。当時としてはホールド性のあるシート形状だと思うのですが現代の車と比べると少々そっけないシート形状ですよね。

スターレットKP7#のターボグレード運転席

エンジンルームです。こぶりながらインタークーラーを装備してますよね。そう言えばこの車にプッシュンバルブ付けて走るのが流行ったの思い出しました。ぷっしゅんぷしゅんと言う音が聞こえてきたらこのKP7#ターボだった(サイドのロゴ)事思い出しました。懐かしいです。

 

スターレットKP7#のターボのエンジン

最後に今のファミリカーも楽しみ方色々です

レビンやCRXそれにRX7やスカイラインの様なスポーツカーでは無くとも、ファミリカーでもそれなりにドレスアップをすれば車も超かっこよくなります。現代はそう言う流れが無くてどちらかと言うとLEDイルミネーションライトをアチコチ車に取り付けてピカピカ光らせてドレスアップしているのが人気な様で、これはこれで楽しいのかなと思うのですがやっぱり車は速くてなんぼですので、よりスポーティーなドレスアップが流行ることを個人的には願う次第です。LEDピカピカしている車を見てかっこいいなんて誰も思わないですし。

 

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