10系シエンタ 2024年5月 一部改良
2022年8月にフルモデルチェンジした人気コンパクトミニバン「シエンタ」の一部改良を2024年5月20日発表しました。主な改良内容は、T-Connect(TOYOTAアカウント)を、デジタルキーのオプションサービスに加入することで利用可能とし、スマホを車のリモコンキーとして利用可能とする「デジタルキー」(アプリをインストール必要があります)をZ、Gグレード(ウェルキャブを除く)に新たにメーカーオプション設定。その他ではZ、G、Xグレードのハイブリッド車には、メーカーオプションのアクセサリーコンセント選択時に外部給電アタッチメントも新たに追加され、Zグレードに「10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」を、Z、Gグレードに「パノラミックビューモニター」を、Xグレードのガソリン車に「スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付)&スタートシステム(スマートキー2個)」を標準化されています。
尚、販売価格は価格はやや値上げされていて199万5200円~323万4600円となります。
スマホデジタルキーイメージ。
10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus
シエンタ MXPC10G系 2022年8月発売
2022年8月にフルモデルチェンジした、トヨタ人気コンパクトミニバン「シエンタ」(10系、三代目シエンタ)の1.5Lガソリン車7人乗りを借りて試乗してきました。170系(二代目シエンタ)と比べて気になった点をピックアップ。車買うときの参考にして頂けると嬉しいです。
写真がフルモデルチェンジした10・シエンタです。デザインはキープコンセプトと言うことですが、キーンルックはロアグリルが踏襲されているがフロントフェイスは全く別の車と言う印象で、ルノーのカングーにやや似ている。
10・シエンタの大きな特徴としてはマットブラックカラーのガーニッシュ&モール。派手じゃないのだけど大きなアクセントになっているしフロントバンパー下はスプリッターの様なパーツが付属しているしフローティングAピラーエンドにはジェネレーターが取り付けられていて、さり気なくコア感が高い。
トランクリッドガーニッシュに刻印風のSIENTAオーナメント。目立たないけどひと目見たインパクトが異様に高いです。
乗り降りが更にしやすくなりました
170系シエンタも乗り降りがしやすかったのですが、10系シエンタは更に乗り降りがしやすくなっています。
写真ではわかりにくいのですが、地上からステップまで足を大きく上げなくても乗り降りできるので、お年寄りや小さなお子様の送迎にピッタリ。
また運転席と助手席の乗り降りもとてもしやすく、身長180cmある私でも頭をルーフにぶつけることなく手軽に乗降車する事ができました。腰痛持ちの人にはありがたいと思います。
運転のしやすさについて
170系シエンタはちょっとCVTのミートに癖がある(そろっと走り出すのにちょっとコツが必要)とお伝えしましたが、10系シエンタはヤリスと同じダイナミックフォースエンジン直列3気筒を搭載しているので、低回転からなかなか太いトルクが発生して、発進から高速での加速や巡航など意のままにコントロールする事ができると思います。
ハイブリッド車は運転したことが無いのでなんとも言えませんが、ヤリスと同じHVシステムであれば10系シエンタハイブリッドは相当速いと思います。ガソリン車もそこそこ速かったです。
また走りのコントロールの他に、車幅感覚も乗車したら全く気にならなくて、いきなり狭い道を通っても、ぶつけそうやな~と言うプレッシャー感じることなく通り抜ける事ができました。また障害物検知ソナーが優れていて4段階表示のアラート警告を的確に表示してくれますし、車庫入れ等でぶつかりそうになると自動で停車します。
乗り心地はちょっと足硬め
170系シエンタの乗り心地は抜群に良かったのですが、10系シエンタのガソリン車はちょっとだけ突き上げ感あります。ただ不快感を感じる程ではありません、高速道路の継ぎ目とか気にしているとちょっと突き上げあるよね的な感じです。
舗装状況の悪い港湾のみなし公道を走ってみてもまったく路面が凸凹だと言う感覚は無く普通に走ることができます。
車庫入れも超やりやすい ガイド線通りに操作すれば簡単
10系シエンタの車庫入れはとても簡単でした。セーフティセンスの車庫入れアシストがとても優れているので、ナビモニターに表示されるイエローのガイド線通りにハンドルを操作すればだれでも簡単に車庫入れできると思います。
もし万が一ぶつかりそうになっても自動で停車するので安心です。動画は狭い車庫入れのシーンです、最後障害物ギリギリ約30cm程度で自動停車しました。
シエンタ 10系 1.5Lガソリン車の実走行燃費
ヤリスと同じ直列3気筒のダイナミックフォースエンジンを搭載する10系シエンタ1.5Lガソリン車の燃費は10km/L(走行距離142km)でした。170系のシエンタガソリン車もだいたい11km/Lでしたので燃費に関しては余り変わりない印象です。
高速道路でのクルーズコントロールについて
セーフティセンスに採用されているクルーズコントロールと車線維持アシスト(レーンキープ)に付きましては、ヤリスよりはまだましな感じですが、カーブではかなり膨れてしまいますので、手放しで安心できるものでは無いかもしれない。
また車線維持アシストによるハンドル自動制御につきましては、カーブの時は写真の通りだいぶ外側に膨らみますがレーンからはみ出ることはありませんでした。またカーブではセーフティセンスが自動的にブレーキで速度を抑制してくれるのでアシストしきれないカーブ(高速道路)はほぼ無い感じです。
シエンタ・10系 ガソリン車 まとめ
シエンタ・10系はコンパクトミニバンとしてほぼ完成形ではないでしょうか?170系の弱点をほぼ解消していてアクセルワークやブレーキもしっかりブラッシュアップされています。
唯一ちょっと嫌な所は直列3気筒エンジン音がちょっと軽自動車に似ている点でしょうか?独特のメカ音が若干貧素な音に聞こえてきます。またもう一点ありまして、両側パワースライドドアでしたのでGグレードになるはずなのですが、インパネ周りとハンドルがやや貧素でした。特にハンドルは細いのでハンドルカバーを巻いたほうが安全かもしれませんし冬場手が冷たくなく運転する事ができると思います。