2014年7月時点の話なのですが、昨日ワインディングへ走りに行く前にガソリンを補給したら4000円オーバーでした。未だ燃料タンクには半分残ってたのですが山を数回スポーツ走行する予定でしたので早めに満タンにしたのですが料金支払う時に「えっ!?」って思わず声に出てしまいました。GVB乗りがせこいこと言うなと怒られそうなのですが。 これは大阪市内某所のスタンドの領収書です。リッター185円でした。
このままだとやっぱりちょっと辛いのでもし更にガソリンが高騰した場合は最終的にはEVカーを乗らなければならなくなるのかしらと思いふと思い出したのがアメリカのEVカーのみ扱うテスラーモーターズでした。ふとWEBサイトを開いてみると時速100kmまでの加速時間わずか4.4秒(P85パフォーマンスモデルの加速力です。)と言う数値が目に飛び込んできましたので思わず記事を書きたくなった次第です。日本の正規ディーラではモデルSと言うグレードしか販売されていなくて時期新型モデルXは2015年秋にリリース予定で現在予約受け付け中となります。
モデルSの概要
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4978×1435×1964mm 備考1
- ホイールベース 2959mm
- フロントトレッド幅 1661mm
- リアトレッド幅 1699mm
- 地上最低高 152.4mm
- 駆動方式 FR
- ハンドル仕様 右及び左ハンドル両方有ります。
- 5ドアセダン
- 定員 大人5名+子供2名
- 重量 2108kg(P85グレードの場合)
- フロントサウペンション ダブルウィッシュボーン式
- リアサスペンション マルチリンクコイルスプリング式
- フロントブレーキ ベンチレーテッド、ディスクサイズ355 mm x 32 mm
- リアブレーキ ベンチレーテッド、ディスクサイズ365 mm x 28 mm
- 19インチアルミホイール
子供2名はトランク部分にオプションのチャイルドシートを装着すれば大人5名と子供2名合計7名乗車出来るそうです。
トランクに子供を載せてもボンネットも収納できるので意外と実用性はかなり高い。通常ボンネット部分はガソリン車ならエンジンが収納されるのですがEVカーは車両下にモーターを配置し床下にバッテリーを装備するのでボンネットには何も装着する必要なくトランク代わりに使えると言う形になります。
モデルSのグレード別スペック
モデルSのグレード | 60 | 85 | P85 | |||
価格(2014年7月時点の情報です) | 823万円 | 933万円 | 1081万8千円 | |||
バッテリー容量 | 60kWh | 85kWh | 85kWhパフォーマンス | |||
モーター | 三相4極ACインダクションモーター、銅製ロータ、可変周波数ドライブ | |||||
最大航続距離 | 390km | 502km | 502km | |||
最大出力 | 302馬力(225kw)/5000-8000回転 | 362馬力(270kw)/6000-9500回転 | 416馬力(310kw)/5000-8600回転 | |||
最大トルク | 43.8kg.m(430N.m)/0-5000回転 | 44.8kg.m(440N.m)/0-5800回転 | 61.1kg.m(600N.m)/0-5100回転 | |||
100kmまでの加速時間 | 6.2秒 | 5.6秒 | 4.4秒 | |||
最高速度 | 190km | 200km | 210km | |||
バッテリー保証 | 8年又は20万キロまで保証 | 8年又は距離無制限保証 | 8年又は距離無制限保証 |
外観
一瞬マセラティと見間違えるようなフロントグリル周りをしていてとてもスポーティーなフォルムをしています。
5ドアなのですがセダンと言うよりもクーペを思わせる流線型フォルムで車高も低い感じですがフォルムにマッチしたピッタリの車高サイズに見えます。ホーイールは19インチですがブレーキディスクも非常に大きな口径のものを採用しキャリパーも非常に大きくて足元もすごくスポーティーです。
テール周りのデザインです。非常に大きな切れ長デザインのテールランプデザインでEVなのでマフラーが無いのですがリアバンパーのアンダー側にカウリングデザインが施されてマフラーが無くても違和感のないテールデザインをしています。
ルーフ側から見た写真です。よく見ると結構なオーバーフェンダーですので実車を見たらかなり迫力のあるフォルムをしているものと想像できます。
カタログにありますグラストップ(全面ガラス製のパノラミックルーフ)は全車オプションとなりますがオープンカーのような気分でドライブを楽しむ事が出来るそうです。
内装
テスラの車の目玉の一つとしてiPadのような非常に大きなタッチスクリーンを装備します。ナビゲーションはもちろん車の状態を確認したり車外から車の状態を把握したり充電させたりコントロール装置の役割も果たします。タッチスクリーン(テスラモーターズモデルS公式ページ)の詳細は公式サイトに動画で紹介されています。タッチスクリーンの液晶サイズはなんと17インチもありちょっとしたデスクトップパソコン用のモニター程ある大きさです。
モデルSのキャビンの写真です。さすがに車両サイズが大きいので運転席と後席共々広々しています。ハンドルは右仕様と左仕様どちらでも好きなタイプを注文できると言うことです。運転席と助手席のシートはもう少しホールド感のある感じにして欲しかった用にも思えますが体の大きな人だと有難いシート形状だと思います。
モデルSの運転席です。大きなタブレット型のタッチスクリーンのインパクトが強すぎるのですが、ハンドルは比較的小さめのタイプのものを採用。実はやっぱりスポーツ思考が強いです。
インパネをアップしにした写真です。中央が速度計、左側は運転状況や車庫入れ時のナビゲーションを表示。
足回り
非常に大きな19インチホイールと驚異的な加速力能力を持つ反面しっかりと減速と停止が出来る大口径ディスクブレーキブレーキが装備されます。キャリパに"TESLA"と言うロゴが入ってかっこいいです。
こちらがフロント"355 mm x 32 mm"大型ベンチレーテッドディスクとプレーキャリパーの写真です。リアもベンチレーテッド"365 mm x 28 mm"サイズのものを装着。リア側の方が大きくなるのですね。
サスペンションはモデルS独特の構造に併せたセッティングとなり軽量で剛性の高いフロントとリア共マルチリンク式のを採用します。
床下バッテリーパックとモーターが車両下に配置される低重心をしっかり支えるサスペンションユニットです。
充電機能
モデルSは左側後方に充電インターフェースを持ち、付属の100V家庭用コンセントからも充電できるとあります。
通常は充電スタンドか家庭向けEV専用200Vコンセントからの充電となります。200Vの充電を装置を使うと1時間普通充電で85kmを走行する事が可能と言うことです。
急速充電に付きまして、チャデモ対応充電アダプター全グレード標準ですので急速充電にも対応。ただ急速充電完了詳細目安時間は不明。TESLA公式ハイパワーコネクターの説明によりますとブレーカー容量にもよりますが最速で4時間未満で充電を完了できると言うことです。
自宅外のチャデモ充電スタンドの説明によりますと設置スタンドスペックにもよりますが最大30分急速充電100km前後(車両重量とスタンド出力スペックに左右されます。)走行可能と言うことです。東光高岳(株)エネルギーソリューションのページも参考になると思います。
1kWh辺りの燃費換算
60グレードが60kWhバッテリー容量で航続可能距離390km(カタログスペック)となるので1kWh辺り6.5km燃費となります。
80/80Pグレードが85kWhバッテリー容量で航続可能距離は502kmとなるので1kWh辺り5.9km燃費となります。
東電と関電基本料金を除いた1kWh辺りの料金は約20円ですので燃料費コストは大幅に削減できる計算となりそうですよね。
もし大阪から東京(距離約500km)まで80/80Pグレードで行くとなると東京電力であれば8kWhまでの基本料金230円必要で、9kWh以降19円となりますので残り77kWh分は1463円となります。合計約1693円で大阪から東京までカタログスペックなら行けると言う計算となります。家庭用充電料金の目安。東京電力従量電灯料金。仮にガソリン車で計算するとこのクラスの重量ならリッター10km前後は高速なら伸びるので50Lのガソリンを必要とします。165円レギュラーのガソリン代金で計算すると8250円も必要となる計算となります。恐ろしい程の燃料コストパフォーマンスの違いがあります。
テスラのモデルSの感想
車両価格が高いのがネックなのですが、中堅企業の法人車両としてなら最適では無いでしょうか。燃料コストが安いですし環境にも配慮していますし何より車の中のハイテク感がものすごいインパクトを与えてくれます。取引先等へ乗って行くと営業トークも弾むのではないでしょうか。車両サイズが大きいので狭い道や車庫入れが少し心配と言う方も安心のドライブアシスト機能を持つので、車のインパネとタッチスクリーンで車両に搭載するレーダーによって縦列駐車も車庫入れもモニターを見ながら行う事も出来るのでその点も心配要らないと思います。今は庶民が買うことが出来ない価格帯のEVカーですが、ガソリン価格がとんでもなく高騰するとEVカー時代の到来となる日も近いと思われます。