自動車仲間から以前から安くてハイグリップだと聞かされていたフェデラルと言うメーカーの激安タイヤ「595RS-RR」を購入しWRXに装着。山道や一般道を走ってみたので(距離的には100km前後と短い)メリットとデメリットを書かせて頂きます。
2017/02/23、雨の日グリップ力検証を追加しました。
2017/12/30、装着から約5000km走行で595RS-RRのグリップ力が極端に低下したのでタイヤの状態と動画を掲載しました。
595RS-RR 悪い点
1-まずロードノイズが酷い。時速40km/h前後から「ルルルルルル~」と言う様な音が聞こえてくる。音はそんなに大きくなく気にもならないのですが知らない人だと「車の異常?」等と悩むかもしれません。
2-取り付けして頂いたケイブラストの店長が「このタイヤバランスが悪いですね~」と言うご指摘が。
余りにもバランスが悪いので悪くないタイヤをフロントへ、滅茶苦茶バランスが悪いものをリヤ左に装着。
タイヤバランスが悪いと高速走行時に振動がでる。ただ、普通に走行する分にはなんら問題が無く余り気にする程の事でも無いと思います。
知り合いがトライアングルと言うメーカーの激安タイヤを装着したときも時速120マイル前後で細かい異様な振動が出ると仰ってたのでアジアンタイヤ全般的な問題だと思われます。
これが一番バランスが悪いタイヤ。ホイールにバランスを取る重りを80g取り付けてもバランスが出ないとぼやかれました。
リムの所に銀色の重りが見えると思います。沢山貼り付けされているのがわかると思います。
3-若干直進安定性が悪いかも。グリップが良すぎるせいなのかもしれないのですが少し左に流れるシーンがありました(水はけを良くする為に山形に道路が作られている影響もあると思われますが)。ものすごく違和感ではありませんがステアリングから手を離すと少し左流れ。
4-タイヤの消耗が早い。まだ実感は無いのですがUTQG指数が140(指数が大きいほど長持ち)と小さいくポテンツァのRE-050Aと同じ数値。恐らく1万km持たないと思われます。
RS-595RRのスペック表。
5-異様に跳ねる。普通に走る状態なら乗心地は全然悪くないのですが、峠等の急カーブを示すイエローの横ラインで滅茶苦茶自動車が跳ねて危ないかも。ただ速度さえ出さなければ跳ねないですがイエローラインの所だけ以上に乗心地が悪い。
595RS-RR 良い点
1-滅茶苦茶安い。WRX用のサイズ245/40R18の国産ハイグリップタイヤの価格は安くても3万円はするのですが595RS-RRは楽天やオートウェイ通販を利用さうれば1万6千円前後で入手できる。しかもポイントも付く。
但し通販を利用する場合、タイヤ持ち込み交換して頂くショップを探さなくてはならないと言う不便な事もある。
2-グリップ力が高い。噂通りタイヤ熱が入りやすくグリップ力がものすごい。ステアリングの応答速度が良くなるのとコーナーリングはサスペンションの沈み込みを楽しめる程粘ってくれる。
グリップ力が高いので今までアンダーステアやオーバーステアが出るポイントで出なくなりました。
グルーっと回り込むカーブでもしっかりとグリップしてくれました。タイヤが地面にくっついている感触です。
鳴きについては一度だけハードブレーキング時に「キュー」っと鳴きましたがレーシーな鳴き方でいい感じでした。
見た目
サイドウォールには大きな文字で595RS-RRと言うロゴが書かれているのでこれを見られて恥ずかしいと思う方は装着を止めた方が良いと思います。
横から見た感じは時に違和感は無いが、BRIDGESTONEやYOKOHAMAのロゴが見当たらないので他のドライバーに「安物履いている」と思われるのは必至。
タイヤパターンも少し違和感があり、タイヤパターンは若干見栄えは劣ると思います。
「稲妻」(韋駄天の様な感じ?)をイメージしている感じにも見えるのだけれど、このタイヤパターンデザインは好みが大きく別れると思われる。
雨の日はグリップする?
雨の日も問題なくグリップします。また心配されている突然破綻(ドライの路面でのオーバーステア、アンダーステア)する事も無さそうです。
どちらかと言えば消しゴムの様な粘りのあるタイヤコンパウンドイメージで粘りが有りすぎて逆に違和感がある。(怖いと言う印象では無くて、未だ滑らないの?と言う違和感)
何時もウェット状態の芦有展望台手前のカーブしているトンネル内を走っている動画です。4速3000回転前後だと参考にもならないと思いますが、先日の雨の日に思いっきりコーナー突っ込んで曲がってみたらほぼ滑らない感じでクリアできました。雨の日もなかなかのグリップ力があると思います。
雨の日グリップ力検証
サーキットではありませんがフェデラル595RS-RRを装着し雨の日(ウェット)の峠を走ってグリップするのかを検証してきました。
雨が降る峠を頻繁に好んで走る訳では無いので、走り慣れた峠も夜は雨で道路が光ってほぼ先の見通しが効かない状況です。奥に回り込むコーナーで「これはオーバースピードかも」と思う場面でも595RS-RRはしっかりと路面を捉えてくれた。
動画を撮影し後でVDCが何回働いたか確認したら2回だけVDCの警告ランプが点滅(写真)。
VDCが点灯していない時の写真。
検証結果は雨の日もグリップするでした。ただ無理なファストアウトをしようとコーナー途中でアクセルを踏むと300psもある自動車のパワーを雨の日は受け止められず滑ます。
ごく普通に走るもしくは普通よりも少しファストインファストアウトを意識した程度の走りなら雨の日も全然安心して運転できます。
595RS-RRを装着から約5000km走行でグリップ力が極端に低下
フェデラル595RS-RRは早期に交換しようと考えていたので前後のタイヤを入れ替えるローテーションせず放置してたのですが、フロント側のタイヤの溝(外側)がややツルツルになってしまいグリップ力が極端に低下していたのでご報告させて頂きます。
グリップ力が極端に低下と言うよりは溝が残っているリヤタイヤのグリップ力が高いのでアンバランスに陥る形になると言うイメージです。
フロントに履かせていた595RS-RRのヘリ具合。タイヤの外側の溝が3種類ある内2種類の溝がすり減ってツルツルの状態。
直線では特に問題は無いが、極端に外側に荷重が掛かると滑り出す。
すり減っている側のタイヤ。
リヤ側に装着していた595RS-RR、極端に溝が残っている(摩耗していない)。
同リヤ側のタイヤの溝の状態、外側の溝は8部程残っている。
2017年12月30日に和歌山の峠走行会に行くことになり溝が減っているフロント側をリヤ側にローテーションさせて走ってきた
フェデラルタイヤはこの状態で外側に荷重が掛かると滑りまくる。
タイヤを前後ローテーションして走ってきたのですが最終コーナーでオーバーステアが発生した動画です。後ろから撮影してもらってたのですがリヤが暴れている事を指摘されてます。
スタートしてからリヤタイヤのグリップが怪しいな~と思ってたのですが。
因みに溝が残っている方のタイヤはグリップ力抜群(今回はフロントに履かせていた)でした。
リヤがツルツル滑っている動画です。タイヤの空気圧は210なので正常でした。
フェデラル595RS-RRのライフは一年?
2017年1月25頃にフェデラル595RS-RRを装着し、2018年3月時点でタイヤのひび割れが発生しました。
タイヤの劣化なのか空気圧が少なかったのか(フェデラルは高めに入れる必要があると聞いたことがある)原因はわからないのですが、何れにしてもタイヤの美味しいところは終わってしまっているのでタイヤ交換を考えなければ。
まだ先ですが次はトーヨータイヤR888R辺りを入れてみます。
フロント側。一番深い溝の外側にひび割れが発生している。
印を入れていない同じ写真。
リヤ側。同様に一番深い溝の外側にひび割れ。
印を入れていない同じ写真。