フィアット社のABARTHブランドからヤマハワークスと共同開発した「ABARTH 595 ヤマハ ファクトリー レーシング エディション」を2015年9月15日開催のフランクフルトモーターショーで初公開しました。
ベース車両はフィアット500でABARTHとヤマハのチューニングが加わります。チューニング内容は特許を持つと言われるBMCのエアークリーナー、サーキット御用達KONI製ダンパー+アイバッハ製スプリング、レコードモンツァのマフラーによる吸気と排気系及び足回りのチューニングが施されます。
BMCのエアークリーナーは先日知り合いのGVBオーナーの方が取り付けられたのですがシャシーダイナモ測定で350psを達成しているので、フィアット500への導入も効果は高いと思われます。
エンジン出力は現行595モデルの1.4リッターターボエンジンの最高出力140psから20ps出力が向上しヤマハチューニングの595モデルは最高出力が160psまでパワーアップ。最高速度は時速204km/h、0km/h-100km/h加速時間は7.9秒と1.4リッターエンジンにしては可成りのパフォーマンスを持ちます。
エクステリは余り大きな変更点は無いのですが、アームタイプのドアミラーが赤くカラーリングされているのと、スポークタイプの軽量17インチアルミホイールが装備されています。
リアのルーフスポイラーも現行型とかわりなくリアコンビネーションランプも同じなのですが、リアゲートにヤマハのエンブレムが取り付けられます。ブレーキ類の情報はありませんが赤いキャリパーなのでオプションで用意されているブレンボキャリパーだと思われます。
リアゲートの右側に595エンブレムの下に「YAMAHA FACTORY RACING」のエンブレムが眩しい。
レコードモンツァのマフラーはデュアルフィニッシャーの二本出し。バンパー下部にはデュフューザーが装着されています。
インテリアなのですが、思ってたよりも意外で「ゴリゴリのチューニングカー」と言う印象はありませんでした。シートもフルバケではなくややセミバケット風のスポーツシートの装着の様です。面白いのがインパネシフトのようなマニュアルトランスミッションが取り入れられていて、運転席と助手席はフロアフリーで実用性も高い印象を受けます。
ABARTH 595 ヤマハファクトリーレーシング 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 3655×1625×1515(mm)
- ホイールベース 2300mm
- 定員 4名
- 車両重量 1120kg
- 直列4気筒DOHCターボエンジン
- 最高出力 160ps
- 駆動方式 FF