ドイツの自動車メーカーOPELがロータスエリーゼをベース車両に共同開発した軽量MRスポーツ「オペルスピードスター」の紹介です。2002年10月に発表され2003年1月(平成15年)より日本国内で正式に販売されていた車種です。ロータスは少々手が届きにくいのですがこのオペルスピードスターは新車販売価格がなんと当時の価格で4,490,000円と信じられない価格で販売されていました。出回っている中古車は少ないものの相当リーズナブルなお値段で手に入るかもしれないのでMR+スポーツカーを探している方は候補に入れるべく車種です。
スピードスターのパワートレインは直列4気筒2.2リッターECOTECHエンジンをミッドシップ搭載しMR駆動方式でトランスミッションは5MTです。車両重量がなんと870kgと超軽量です。最高出力は147psなのでパワーウエイトレシオは5.91kg/PSです。但しエアコンレス。(クーラーが無いので夏場は暑くて乗れない。)
エアコンレスに加えてラゲッジスペースは最大積載量が50kg、定員はもちろん2名と言う実用性が殆ど無く走るだけの為に乗る車と割りきらなければならないのですが、安く本格的なスポーツカーを手にする事が出来るのは非常に魅力が高いと言えます。
これがエンジンルームに併設されている最大積載量わずか50kgのラゲッジスペースです。
実用性は無いと言ってもこの車を所有するだけでも個人的にはすごく有意義な事だと思いますし、もう少し年月が経過すればクラッシクカーの名車入りする事が予想されるので状態がよければ車の価値が上昇する投資目的としても楽しみが持てます。
フォルムはエリーゼに似てはいるものの、フロントのグリル周りは似ても似つかない若干角ばったデザインを採用しグリル部分に大きな「OPEL」ブリッツエンブレムが装着されます。
共同設計ではあるものの生産ラインはロータスだったので実質ロータスOEM車両となるので足回りハンドリングそれにブレーキング周りも確かなものだと言えます。
タイヤサイズはフロント(175/55R17)とリア(225/45R17)が異なるサイズを採用するのでローテーションでタイヤ長持ちはさせられないものの車重が軽いのでタイヤもかなり長持ちするのでは無いでしょうか。見ての通り地上最低高は140mm(純正車高です)もあるのでこの点は少し意外でしょうか。エリーゼも実は140mmもある様です。
純正マフラーエンドがユニーク。縦に並ぶデュアルマフラーエンドです。
テールライトは独特のデザインをもちます。斜めに丸型のランプ3つ並んだデザインで大きなレンズカバーが施されます。
2.2リッターECOTECHエンジンルーム。背中にエンジンがあるので心地いいエンジンサウンドを楽しみながらドライブを楽しめると思うのですが、夏場はエアコンレスなのとエンジンルームの熱と外気温でちょっとこの車に乗ることは不可能に近いと思われます。
運転席と助手席です。やや狭い。車幅は1720mmと余り広くないので取り回しは比較的楽だと思います。内装はロータスよりはかなりいい感じだと思います。
補足、現在OPELディーラーは2015年6月現在存在しないので、もしこの車を買うとなるとメンテナンスや修理等を行ってくれるカーショップさん等一緒に調べておく事をお勧め致します。
オペルスピードスター主要諸元表
- 全長x全幅x全高 3786×1708×1117(mm)
- ホイールベース 2330mm
- トレッド幅 フロント/リア 1450mm/1488mm
- 車両重量 870kg
- エンジン型式 Z22
- 直列4気筒DOHCエンジン
- 総排気量 2198cc
- 内径x行程 86.0x94.6(mm)
- 圧縮比 10.1
- 最大出力 108kW(147ps)/5800回転
- 最大トルク 203Nm(20.7kg.m)/4000回転
- 駆動方式 MR
- トランスミッション 5MT
- ブレーキ フロント/リア ベンチレーテッド
- サスペンション フロント/リア ダブルウィッシュボーン式
- フロントタイヤサイズ 175/55R17 81V
- リヤタイヤサイズ 225/45R17 90V