フィアットのチューニングカーを手掛けるアバルトのATカーの様に運転も出来るしマニュアルカーの様な気分に併せて任意のギアで走る事も出来るシーケンシャルトランスミッションを搭載する「ABARTH 595 TURISMO」。クラッチ操作が要らないアクセルとブレーキの2ペダル方式で、シフトレバーも無くパドルシフト操作でシフトチェンジが可能です。日本の道路事情だとH型の完全なマニュアルカーだと渋滞の時辛いので、こうしたセミマニュアル車もお勧めだと思います。
ベース車両はフィアット500で、搭載エンジンはABARTHチューニングの1.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載、最高出力は160ps/5500回転、最大出力は21.0kg.m/2000回転(スポーツモード時23.5kg.m/3000回転)、駆動方式はFF、トランスミッションは5速シーケンシャルです。
車両サイズもコンパクトで全長3655mm、全幅1625mm、全高1515mmと、同じBセグメントのマーチの全長3825mm、全幅1665mm、全高1515mmよりも一回り小さい。JC08モード燃費がわずか14.0km/Lと1.4リッタークラスにしては悪いのですが、燃費が悪い分パワーはフラットに出ているものと思われ、ものすごい走るスポーツカーと推測されます。ちなみに車重は思ったよりも重くて1120kgもある。
エンジンルームです。GTカーで使われているBMCのエアークリーナーは装着無いです。
BMCのエアークリーナーを取り付けると遮熱カバーを取り外さないと取り付けられない様子。
エクステリアは賛否分かれれうと思いますが、どちらかと言えばレーシーなデザインではなくややレトロ感の強いエクステリアを持ちます。
レトロなエクステリアなのだがドアミラーはアーム式を採用。デイタイムランニングライトにヘッドライトはとても明るいHIDを採用します。
ヘッドライトは2015年はリフレクタータイプが人気なのですが、このモデルはプロジェクター式を採用します。
1.4リッターながらおしゃれな左右二本だしマフラーに、デュフューザー付きリヤアンダースカートを装備。リヤバンパーはエアー抜きの口が左右に設けられている様です。
サイレンサーである太鼓が異常に大きい。
ホイールサイズは意外と大きく17インチあります。タイヤサイズは205/40R17です。
ブレーキはフロントがベンチレーテッドでリヤがディスクとなり、別途ブレンボのキャリパーとドリルドディスクローターオプションキットも発売されています。
日本の代理店で販売されているABARTHは右ハンドルです。インパネの左上に装着されるのは純正ブースト計です。かっこいいですね。
ステアリングはDシェイプ、インパネは1眼レイアウト。
これがABARTH純正ブースト計です。ブースト圧1.3からレッドゾーンなので1.3まで普通に上がるようです。
インパネです。とても見やすい複合式で外側は240km/hまで切られた速度計、内側には6000回転からレッドゾーンのタコメーター。中心には燃料計と水温計とシフトインジケーターを表示する液晶モニターが装着されます。
インパネシフトの代わりにニュートラル、1速、リバース、マニュアル/AT切り替えシフト操作ボタンが取り付けされています。
インテリアはレーシーな黒と赤の色使いのデザイン。
定員は4人、セカンドシートは3ドアながらハッチバックなので広い。
ABARTH 595 TURISMO 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 3655×1625×1515(mm)
- ホイールベース 2300mm
- 直列4気筒DOHCターボエンジン
- 排気量 1368cc
- 最高出力 118kW(160ps)/5500回転
- 最大トルク 206Nm(21.0kg.m)/2000回転 スポーツモード 230Nm(23.5kg.m)/3000回転
- 駆動方式 FF
- トランスミッション 5速シーケンシャル クラッチ操作無し2ペダル
- JC08モード燃費 14.0km/L
- タイヤサイズフロント 205/40R17