日産は2015年12月17日に新開発の軽量3.0リッターV6ターボエンジンをインフィニティーに搭載すると発表がありました。インフィニティモデルに新型3.0リッターV6ツインターボエンジンを搭載
新開発のV6パワーユニットは二種類ありそれぞれ次のスペックとなる予定です。
300hp 3.0リッターV型6気筒DOHCターボエンジン、最高出力224kW(304.5ps)/6400回転、最大トルク400Nm(40.7kg.m)/1600-5200回転を発生。
400hp 3.0リッターV型6気筒DOHCターボエンジン、最高出力298kW(405ps)/6400回転、最大トルク475Nm(48.4kg.m)/1600-5200回転を発生。
因みに現行スカイラインの3.7リッターV型6気筒DOHCエンジン(VQ37VHR型)スペックは、最高出力245kW(333ps)/7000回転、最大トルク363Nm(37.0kg.m)/5200回転となり、JC08モード燃費は9.4km/L。
新型エンジンの400hpタイプの燃費は従来型エンジン比較で6.7%向上しているとありますので、単純計算すると燃費は10.2km/Lとなる。
新型ダウンサイジングエンジンのメリットは、まず軽量であること。従来のコア構造重量が194.8kgと従来のエンジン(3.7リッターV6エンジン)と比較して14.1kgもの軽量化を達成、最新技術のターボチャージャーにインタークーラーユニットの採用による重量増はわずか25.8kgとなり、ターボエンジンユニット全体の重量は220.6kgとなるそうです。
新型エンジンは2016年より日産いわき工場にて生産が始まると言うことなので、遅くとも2016年内には新型スカイラインに搭載され併せてマイナーチェンジが発表される可能性が高いのかもしれません。
エアフロセンサーらしきものが図のエンジンの右下の方に有り、ダクトを通り上のインタークーラーに繋がれている。
これがインタークーラの様です。
断面図を見ると左右2つインタークーラーが備え付けされているのでしょうか。しかも空冷式では無く水冷式ですよね。
新しいツインターボシステムにも注目で電動アクチュエーターが採用され、タービンブレードの最適化と最新のタービンセンサーに最新式のインタークーラーを採用するのでECU依存度がとても大きくなるものと思われます。
また電子式スロットルにも改良が施され、スロットルの開度レスポンスを向上させた新型モーターをバルブタイミングシステムに組み込まれるとの事。
何よりも一番魅力は息の長いタフな最大トルク発生領域、1600-5200回転までの領域で最大トルクを出されたのなら多分普通の車では太刀打ち出来ないと思います。これが次の新型スカイラインに載るなら買い換える他無いですよね。フーガにも搭載して欲しい次第です。
海外メディアで掲載されているインフィニティーQ50の3.0リッターV6ツインターボエンジン搭載モデルです。エクステリアは現行モデルと殆ど同じに見えますので小幅な改良とパワーユニットの見直しのみとなるのでしょうか。何れにしても発表が待ち遠しいですよね。