- 1 ジムニー 64系 MT車 試乗レビュー
- 2 ジムニーは軽自動車と言う気がしない
- 3 5MT 4WD車を試乗 発進が驚くほどかんたん
- 4 運転のしやすさについて
- 5 またカーブはコケるかもしれないので意識して減速したほうがいい
- 6 4WDだけど普段は2WDで駆動でストレスなく走る
- 7 乗り心地
- 8 ブレーキの効き具合
- 9 車線変更や加速とブレーキングをレビューさせて頂いた動画
- 10 ジムニー 64系 5MT 燃費は悪い
- 11 ジムニー64系室内の広さ
- 12 後部座席の広さと気になる点
- 13 後部座席に乗り込むには
- 14 後部座席の人が降りるときは
- 15 新型 ジムニー 64系 まとめ 良い点と悪い点
- 16 ジムニー モデルチェンジ前23系の中古も狙い目
- 17 ロードタイプかオフロードタイプか悩む
ジムニー 64系 MT車 試乗レビュー
2018年7月フルモデルチェンジを遂げた64系ジムニー(XCグレード 5MT 4WD 660ccターボ)が納車されたとご連絡を頂いたので試乗させて頂きました。
64系ジムニーはシニア世代に大人気で納期が約1年掛かるそうです。
ジムニーは軽自動車と言う気がしない
最近の軽自動車全般に言えますが、ほんとうに軽自動車なの?と思うほど車格が大きく見えますが、ジムニーは特に実車を目の前にすると大きく見えます。
カタログ上では全長3395mm 全幅1475mm 全高1725mm とコンパクトな車両サイズに思えますが実車を前にすると普サイズのSUVに見える。
赤いマッドフラップとスペアタイヤカバーとルーフのカーゴはオプションで、マフラーは市販のものに交換しています。
5MT 4WD車を試乗 発進が驚くほどかんたん
ジムニーを運転するのは初めてですが、まず乗ってみて初めて思ったのがマニュアル車だけど発進がとてもかんたん。
Z32スイフトスポーツ6MTを運転させてもらったことがあるのですが、スイフトも発進が楽だなと思いましたがジムニー5MTはもっとかんたんでした。楽と言うよりクラッチ操作が滅茶苦茶かんたんで半クラの領域が多く適当に半クラで繋いでもエンストにならない。
これが2H・4H・4L切り替えシフトレバーです、切り替えるには停車してニュートラルに入れた状態にする。
運転のしやすさについて
見た目の車格は大きいとお伝えしましたが、流石に軽自動車と言う事もあり小回りは抜群によく、運転席からの眺めも良いので死角が少なく安全に運できると思います。
車幅感覚も乗ってすぐにわかります。初心者でも運転しやすいドライブポジションでドアミラーの死角も少ないし車線変更と車庫入れもとてもしやすいが
一点少し大きな死角もあります。
それはルーフトップの上が結構目線に掛かるので、信号待ち先頭で停車している時に信号機が死角になって青信号に切り替わるのがわからない事がある。
またカーブはコケるかもしれないので意識して減速したほうがいい
法定速度で運転していれば意識する必要もありませんが、極稀に法定速度でも厳しいカーブがあるので、カーブの多い山道等は意識して速度を抑えて走ると安心です。
4WDだけど普段は2WDで駆動でストレスなく走る
ジムニー4WDは2Hと4Hと4Lの3種類駆動モードが用意されていて、停車してニュートラルに入れているときに駆動を切り替える仕組みだが、通常は2Hと言う2WDで走行します。
4Hは四輪駆動モードで4Lは急な上り坂等のパワーを必要とするときに使う駆動モード(デフロックでは無い)。
通常は2Hで雪や雨その他ラフロードは4Hで走行する感じのイメージです。
今回は2H(2WD)で試乗したのですが、街乗りではまったくストレスのないスムーズな加速と巡航速度で気持ちよく且つ楽しく運転できました。
乗り心地
乗り心地は悪く有りません、ただオフローダーなのでストロークが長いのでそれなりに揺れます。
不快な揺れ方ではありませんし収まりも速いけど、悪路を走るためにセッティングされたサスペンションの動き。サスペンションの動きで似ていると言えばランドクルーザープラドでしょうか?
ランクルプラドのほうが車重があるのでもう少し動きは緩やかな感じですがサスペンションのセッティングが似ていると思いました。
決して不快な感じはなく普通に乗り心地はよかったです。
ブレーキの効き具合
サスペンションのストロークがあるのでブレーキだとつんのめりの様な不快感があるのかなと思いきや、ブレーキのときは言うほどサスペンションは沈まず普通の車と同じ感じのブレーキングができるが
ファーストタッチはソフトな効き具合でブレーキペダルを踏み込むのに比例して強い制動力が発生する感じです。
ブレーキングレビューは次の目次で動画を掲載しているのでよかったら参照ください。
車線変更や加速とブレーキングをレビューさせて頂いた動画
軽自動車の特性ですがローギアは吹け上がりが速い、発進はしやすいがすぐに吹け上がるのでなるべく早く2速へシフトアップした方がスムーズな加速で走行できます。
ジムニー 64系 5MT 燃費は悪い
ジムニーの燃費で余りいい話は聞かない、今回試乗させて頂いたジムニー5MT車の燃費は11km/L程でした。
みんカラの口コミを見てもよくて13~14km/L(高速道路だともう少し伸びる)程度で余り良いとは言えない。
先日N-BOXを試乗した時に確認した燃費が8.6km/L前後でしたので、軽自動車だから一概に燃費が劇的に良いとは言い難いのかもしれない。
燃費はメーターセンターディスプレイに表示される。
ジムニー64系室内の広さ
3ドアのジムニーだが室内はなかなかのクリアランスがあり決して狭くない。
運転席と助手席のセンタークリアランスもそこそこ有り、足元は十二分に広いので4名乗車するときは少し前にスライドさせると後部座席に余裕で大人2名乗車できます。
後部座席の広さと気になる点
後部座席は決して広くはありませんが、運転席・助手席を前にスライドすれば問題なく乗車可能です。
懸念は後部座席の外側すぐにタイヤハウスがあってそこが硬くて痛い。
写真の印の部分(タイヤハウス)にクッション等を敷いておくと良いと思います。
後部座席は前線座れますがセンターのクラランスが無いので、足元は窮屈ではありませんが大柄の人が後ろに座るとぎゅうぎゅうと言う感じになる事もある。
180cmある私が後部座席に座ってみた感じでは、窮屈感は余り無い。中長距離同乗しているとどうだかはわからない。
助手席シートは乗った状態です、かなり前にスライドさせられる。
そのままだと足は当たるが乗車は問題ない。
後部座席に乗り込むには
2ドアなので後部座席に乗り込むには助手席側のシートのレーバーを引き起こして
後部座席の人が降りるときは
後部座席の人が車から降りるときは、助手席左後ろのレバーを踏むと助手席が倒れて前にスラードさせて降車する事ができます。
新型 ジムニー 64系 まとめ 良い点と悪い点
2018年フルモデルチェンジを遂げたジムニー64系ですが、際立って悪い点は見当たりませんでした。
軽自動車なので維持費も安いし後部座席を収納するとトランクの積載容量も申し分ない。
小回りは効くし高速巡航性も悪くなく普通にストレスを感じることは無いが
あえて悪い点をピックアップすると全高が高いので洗車の時にルーフトップが洗いにくいと言う所だけでしょうか?
燃費が悪いと伝えましたがリッター11kmも走れば全然問題ないと思います、後はターボ車なので半年または6000km走行毎にエンジンオイルの交換を必ずして頂ければと思います。
ジムニー モデルチェンジ前23系の中古も狙い目
64系の新しいジムニーもいいけど歴代モデルもおすすめで本格的なオフロード走行も出来る比較的リーズナブル23Wを紹介したいと思います。
ジムニーにはXGとXCの2グレードが用意されます。2つのグレードの大きな違いは価格の安いXGグレードにはCDやスピーカーそれにアンテナ類とセカンドシートのヘッドレストやフォグライトが省かれている等が挙げられます。エンジンと足回りは原則同じなので後で自分でオフロードカー仕様に仕上げたいのなら安い方のXGを買ってカスタマイズするのが良いかもしれません。トランスミッションは5MTか4ATモデルがあります。駆動方式はパートタイム4WDです。エンジンも共通K6A型3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボ仕様です。最大馬力は自主規制値の64馬力となります。
写真はフォグライトを装備するのでXCグレードです。まずやはり特徴的なのはタイヤとホイールと車高です。オフロード走行時腹を擦らないように地上最低高は200mmもあります。タイヤもホイール・リムを痛めないように十分な扁平率を持つ「175/80R16 91Q」のタイヤを装備。乗用車だと多くても扁平60なのですがジムニーは扁平率80ものタイヤを装着します。タイヤハウスとの隙間も十二分にあるのでノーマルのままでも本格的なオフロード走行を楽しめる仕様です。
XGには実はスペアタイヤも省かれます。テールフォルムはスベアタイヤがやっぱり必要ですよね。オフロードカーとしての風格を醸し出しています。見ての通りホイールベースが短いので悪路の走破性はランクルよりも高いと言うことです。
XCグレードなのですが運転席周りはの内装は結構しっかりしていてとても綺麗です。ボンネットの左にある小さなミラーは車幅を掴みやすくしていいるのと目視確認出来ない左タイヤ付近の路面を確認する為の補助ミラーです。
インパネは3眼レイアウトで左側は四駆にしては高回転型のエンジンフィーリングを思わせる7000回転レッドゾーンのタコメーターと右側にスピードメーターと真ん中にはシフトインジケーターと駆動方式と燃料計と水温計を表示するマルチメーターの配置となります。
XCのキャビンです。フロントは結構ホールド感のあるシートを採用。セカンドシートはベンチシートの様な若干貧素なものが装着されますがオフロードカーならセカンドシートはこれくらいでちょうど良いです。
セカンドシートはもちろん可倒式でキャンプやスキーもしくは登山の荷物を沢山積み込めるようになってます。
肝心の四駆ですが、走行状態にあわせて駆動方式を選びます。パートタイム4WDなので通常のオンロードは2WD(FR)で走行し、雪の路面とかちょっとした舗装されていない道路は4WD、土手を走ったり超急斜面や悪路を走るときは4WD-Lモードにしてオフロード走行を楽しむ事が可能です。
ジムニー 23系 主要諸元
- 全長x全幅x全高 3395×1475×1680mm
- ホイールベース 2250mm
- フロントトレッド幅 1265mm
- リアトレッド幅 1275mm
- 地上最低高 200mm
- 車両重量 980kg(5MT) / 990kg(4AT)
- 乗車定員 4名
- 最小半径 4.8m
- エンジン型式 K6A型
- 水冷4サイクル直列3気筒 吸気VVT インタークーラーターボ
- 燃料供給装置 電子制御燃料噴射
- 総排気量 658cc
- 内径x行程 68.0x60.4mm
- 圧縮比 8.4
- 最大出力 47kW(64ps)/6500回転
- 最大トルク 103Nm(10.5kg.m)/3500回転
- 使用燃料・タンク容量 無鉛レギュラーガソリン・40L
- JC08モード燃費 14.8km/L(5MT) 13.6km/L(4AT)
- 駆動方式 パートタイム4WD
- トランスミッション 5MT / 4AT
- サスペンションフロントとリア共 3リンクリジッドアクスル式コイルスプリング
- スタビライザーフロント トーションバー式
- ブレーキ フロント ディスク
- ブレーキリア ドラム
- フロント/リアタイヤ 175/80R16 91Q
ロードタイプかオフロードタイプか悩む
インプレッサやランエボが好きな方ならジムニー購入は眼中にないと思うのですが、車はプリウスでいいやと思う方ならジムニーを候補に入れて見られてはどうでしょうか?プリウスよりも維持費は安いですし通勤に使うのにもプリウスの半分しかありませんが悪いとも言えない低燃費しかもターボです。
考え方を変えれば良いかも。例えばジムニーなら何かあった時普通走れない歩道を登ったり中央分離帯をサクッと乗り越えたり出来るので緊急を要する場合はジムニーなら渋滞道路を脱出しやすいですし大きな川なら土手道を突っ切って河川敷を走る事も出来るメリットがありますので万が一の災害時にも備える的な考えで候補に入れるのも良いのでは無いかと思う次第です。
この動画の方は車高アップしてますが基本的にノーマルの状態でも腹はすらずに動画内の土手の急斜面は走破出来ます。注意事項、河川敷で遊ぶ場合はこどもはもちろん人にに注意してください。また河川敷は基本的に道路では無いので事故した時に保険が出ない恐れがあります。