若者に大人気の2014年8月にスバルが発売したスバルスポーツセダンWRX-STIの形式別を説明させて頂くと共にWRXの中古車を探している方からのご相談も頂くので、WRX(VAB型)中古車を購入する注意点等を説明させてい頂きます。
- 1 WRX-STIは年式別でVAB(A B C D~)とスバル仲間では呼ぶが違いは?
- 2 WRX-STI(VAB)「A B C D E F」型の違い
- 2.1 ロアグリルが違う
- 2.2 アッパーグリルのカバーとガーニッシュデザインが違う
- 2.3 フォグランプはオプションとクリアランスランプとウィンカー位置の変更
- 2.4 LEDクリアランスランプ(オプション)は4灯から5灯へ変更
- 2.5 ヘッドライトが動く
- 2.6 フロントブレーキ仕様が異なる
- 2.7 ホイールサイズは18インチから19インチへ
- 2.8 シンプルになったエアコンコントローラー
- 2.9 8インチナビ対応に 音量もステアリングスイッチでコントロールできるようになる
- 2.10 フルカラーマルチファンクション液晶モニタへ変更されている
- 2.11 メーターが赤文字から白文字へ変更されている
- 2.12 DCCD センターデフコントローラーが完全電子制御式へ変更となる
- 2.13 バネレートと減衰力も変更されている
WRX-STIは年式別でVAB(A B C D~)とスバル仲間では呼ぶが違いは?
大きく分けると前期型と後期型に別れるが、インプレッサ(GDB)の時ほど大きな変化は無いが、一番の特徴はA~Cは前期型でフォグランプ付き D~F型は後期型でフォグランプ廃止&フロント6ポット対向ブレーキキャリパードリルドディスクローターと言う違いがある。
中でも2019年に発売されたF型は生産ラインの関係でスバル熟練工がエンジンを手組生産したものを搭載、VABの中でも完成度が一番高いモデル。
次世代WRXはインプレッサの名残もなくなりMTは廃止となると思われる。
WRX-STI(VAB)「A B C D E F」型の違い
一番大きな違いはWRX-STI(VAB)「A/2014年式 B/2015年式 C/2016年式」型は前期、VAB「D/2017年式 E/2018年式予想 F/2019年式予想」型は後期モデルで外観と仕様が大きく異る。
因みにS208はVAB-D型ベース車両になる。
前期型A~C型でも細かい違いはある。例えばC型ではA/B型よりも静粛性が高められたりインテリア素材が違ったりするが一括りで言うと外観と足回り含めて同じ。
前期(VAB A B C型)と後期(VAB D型~)でまず外観の違いを説明致します。
ロアグリルが違う
外観で一番わかり易い違いはロアグリルデザインが異なる。WRX-D型以降ではロアグリルはメッシュカバー廃止&マットブラックエア・インテークへと変更されている。
写真上がD型以降です。写真下がA~C型です。
アッパーグリルのカバーとガーニッシュデザインが違う
同じ写真になりますが、写真上D型のアッパーグリルカバーがハニカムメッシュへ変更されているのと写真下のアッパーグリル下にあるガーニッシュが廃止されている。
フォグランプはオプションとクリアランスランプとウィンカー位置の変更
WRX-D型のフォグランプはオプション設定へと変更とウィンカーもフォグランプ位置からヘッドライトのハイビームがもともとあった場所に変更されている。
こちらがWRX-A~C型のフォグランプ周りの写真。
フォグランプとウインカーの間にLEDクリアランスランプまたはバーがレイアウトされる。
LEDクリアランスランプ(オプション)は4灯から5灯へ変更
WRX-D型ではLEDクリアランスランプが5灯LEDが装着されていてかなり明るい。
WRX-A~C型 LEDクリアランスランプ。少し不鮮明な写りですみません、内側に4灯しかLEDが装着されていないので外側に向かって暗くなっているのがわかると思います。
LEDクリアランスランプをアップで撮影した写真。4灯が内側にレイアウトされているのがわかる。
ヘッドライトが動く
WRX-A~C型ではヘッドライトは動かないがD型からはステアリング連動ロービーム/ハイビーム一灯ヘッドライトユニットを標準装備。
動画視聴先はGoogle+です。
フロントブレーキ仕様が異なる
WRX-D型にはブレンボ製6ポッドブレーキキャリパーに前後ドリルドディスクローターが採用されている。
WRX-A~C型のフロントブレーキ。4ポッドキャリパーにスリッドも入っていない普通のディスクローター。
WRX-A~C型のリヤ側ブレーキ。2ポッド対向でフロント・リヤ共ブレーキダスト対策でキャリパーはブラックカラー。
ホイールサイズは18インチから19インチへ
Type-S限定ですがWRX-D型のホイールサイズは19インチ8.5J オフセット55mmが採用されていてタイヤサイズは245/35R19を装着している。
注:Type-Sでは無いベースグレードは18インチ8.5J オフセット55mm タイヤサイズ245/40R18。
タイヤの種類もWRX-A~C型まではダンロップのスポーツマックスだったものがWRX-D型ではYOKOHAMAのADVAN SPORT V105を装着している。
シンプルになったエアコンコントローラー
WRX-D型以降ではエアコンコントローラーがシンプル且つスタイリッシュなデザインのものへと変更されている。
WRX-A~C型のエアコンコントローラーは大きくアナログチック。
8インチナビ対応に 音量もステアリングスイッチでコントロールできるようになる
WRX-C型からは8インチ大型ナビに対応する上に、ステアリングスイッチコントロール標準付きでオーディオや音量のコントロールとブルートゥースハンズフリー電話コントロールができるようになっている。
WRX-A~C型は7インチナビ対応でステアリングコントローラーはグレード別装備。
フルカラーマルチファンクション液晶モニタへ変更されている
WRX-D型はマルチファンクションモニタはフルカラー&液晶サイズは5.9インチサイズへと大型化され、フロント&左サイドビューモニタの映像を映し出す事ができるようになっている。
WRX-A~C型のマルチファンクション液晶モニタ。左側は独立したエアコン情報デジタル液晶。
メーターが赤文字から白文字へ変更されている
WRX-D型ではメーターの文字が白文字に変更されていてレーシーな感じがアップグレードしている。
WRX-A~C型までの赤い文字のメーター。
DCCD センターデフコントローラーが完全電子制御式へ変更となる
WRX-A~C型まではDCCDは一部機械式だったものがD型では完全電子制御式が採用されていている。
DCCDが電子制御式に切り替わると言うことはトラクションコントロール系も変更が加わるため恐らくECU設定も刷新されているのでは無いかと推測されます。
バネレートと減衰力も変更されている
これも公開されていない情報です。フロント減衰力とバネレートに変更が加わり乗り心地がWRX-D型では更にマイルドに仕上げられている。
特にビルシュタインダンパーを採用するタイプSではWRX-A~C型では跳ねる感じがあったのだが、D型では跳ねる感じが大幅に軽減されている。