エアコンの効きが毎年悪化
WRX VAB-C型を買って3回目の夏を迎え、更にエアコンの効きが悪化してしまいました。
WRXは新車で買ったのだが納車当初からエアコンの効きが悪く、特に外気温が33度を超えると生ぬるい風しか出てこない。
この事をWRX仲間に相談したらガソリンスタンドに勤めるWRXオーナー様が最近のスバル車はエアコンガスの容量が規定よりも足りていないそうで、エアコンオイルとエアコンガスを補充すれば効きがよくなりますよと
エアコンオイルとエアコンガスと補充機を譲っていただきました。
エアコンオイルとエアコンガスの補充に失敗
エアコンオイルとエアコンガスと補充機を頂いたのは良いのだが、作業したことがない。
YOUTUBEを見れば補充方法がわかると言うことだったので、見よう見まねでやってみたがあえなく失敗。
低圧弁から補充するのだがこの低圧弁に差し込むジョイントがしっかり差込できてなくて、エアコンオイルを全部エンジンルームにぶちまけてしまったのです。
エアコンオイル・ガスの補充はなれた人にやってもらうのが一番。オートバックスならエアコンオイルの注入を1650円税別で行ってくれるのでもしエアコンオイルの補充を行ってみようとお考えの方はオートバックスで作業をお願いした方が良い。
エアコン補充の時に低背圧弁に差し込む作業はこの動画が参考になると思います。
ワコーズ パワーエアコン プラス を勧めされる
仲間の86さんも車を買ってからエアコンの効きが悪く、毎年夏になるとエアコンガスの真空引きをしてもらっても86のエアコンの効きがよくならないと仰ってたのですが
そう言えば「ワコーズのパワーエアコンプラス」を入れたらものすごいエアコンの効きが良くなったとおすすめされる。
ワコーズ パワーエアコン プラスって何?
パワーエアコンプラスはエアコンガス補充剤では無くエアコンコンプレッサの動きを良くするためのエアコンオイルの様で補充する事で次の効果があるそうです。
- 夏場エアコンを掛けている時の燃費向上
- エアコンコンプレッサの静粛性向上
- エアコン冷却能力の向上
成分
ワコーズ パワーエアコン プラスの成分はR-134aとHFC-134aとしか記載されていませんでした。
しかしながらR-134aとHFC-134a以外に恐らくエアコンコンプレッサ潤滑油も添加されているはずです。潤滑油の成分は不明。
R-134aの説明「http://www.mihama.com/products/refri/r134a.html」より
R-134aはR-12(CFC-12)の代替冷媒として開発された冷媒です。 R-12と極めて良く似た冷媒特性と安全性を有しており、カーエアコンや冷蔵庫等の冷媒に早くから採用されています。
HFC-134aの説明「https://www.daikin.co.jp/chm/products/pdf/tds/tds_hfc134a_j.pdf」より
HFC-134a は、CFC-12 の代替物質として開発された化合物です。CFC-12 に物性値が近く、不 燃性、非腐食性、低毒性、すぐれた熱安定性といった特徴を持っています。 エステル油およびエーテル油との相溶性に優れています(CFC-12 と共に用いられるナフテン 系などの鉱油とは相溶性が悪く分離する傾向にあります)。水分溶解度は CFC-12 と比較すると 若干高くなっています。 主な用途としてはカーエアコン用冷媒に使用されていますが、業務用冷凍機冷媒、プラスチッ クの発泡剤、ダストブロアーなどにも使用されています。
効果があるのか入れる前と入れた後のエアコン温度計測
という事で車のことを何でも自分で作業してしまう86オーナーさんに頼んでワコーズ パワーエアコン プラス をWRXに入れてもらうことにしました。
序に目に見えてどの程度エアコン温度が下がるのかも温度計を使って詳しく説明頂きました。
標準のエアコン温度指標 (パワーエアコンプラスを入れる前)
エアコン温度設定は一番強い状態、計測環境は外気温28度です。
- 室内循環温度 24.0度(24.0以下にならない)
- 送風口温度 一番低くて9.3度、ドアを開くと11.0度前後に上がってしまう
ワコーズのパワーエアコンプラスを入れている途中のエアコン温度計測資料
パワーエアコンプラスを入れ始めた瞬間、送風口の温度が見る見る下がる。
パワーエアコンプラスを入れ始めて1分程で室内循環温度が23.6度、送風口の温度も9.2度と急激に温度が下がり始める。
パワーエアコンプラスのガスと潤滑油が行き渡るまでだいた5分程かかると言うことでそのままコンプレッサが止まるまで5分少々待っていたら
なんと驚くべき効果がでました。
最大3度~4度エアコンの温度が下がった (パワーエアコンプラスを入れた結果)
ワコーズ パワーエアコンプラスを入れて5分程まってから、エアコンの温度を確認するとなんと送風口の温度が最大で6.4度を示していました(内気循環)。
施工していただいている方が先日レヴォーグにもパワーエアコンプラスを補充したら最大4度下がったと仰ってました。
- 室内循環温度 20.4度 (入れる前 24.0度)
- 送風口温度 6.4度 (入れる前 9.3度~10.0度)
車に乗ったら寒くて耐えられない程にエアコンの効きがよくなりました。
効果は非常に高い
86オーナーさん自身の車も含めて全部で4台パワーエアコンプラスを入れる事で、エアコンの効きが大幅に改善したと仰っていたので効果は非常に高いと思います。
これから迎える夏に備えて一本入れてみてはどうでしょうか。作業はオートバックスで可能なはずです。
パワーエアコンプラスを入れて3年 効果が無くなる
このレポートを掲載したのは2018年6月12日ですが、約3年目の2021年5月時点でとうとうパワーエアコンプラスの効果が無くなってしまいました。
パワーエアコンプラス効果切れ状態でのエアコンの効き具合測定結果
外気温23度なのに送風口温度9.0度前後とほとんど冷えない状態です。
- 外気温 23度
- 車室内の温度 27.5度 (外気導入)
- 送風口温度 9.0前後
パワーエアコンプラスを更に補充した結果
補充した結果ですが、思ったほど効果が得られず最初の状態から2.0度程低くはなりましたが、送風口の風は冷たいけど外気温23度にしては思ったほど効果が得られなかったのでエアコンガスを追加する事にしました。
- 外気温 23度
- 車室内の温度 28.1度 (外気導入)
- 送風口温度 6.0前後
エアコンガスHFC-134aを2本補充
エアコンオイルであるパワーエアコンプラスを合計2本入れているので、追加でHFC-134aエアコンガス(一本1000円前後)を2本補充しました。
エアコンの効き具合を測定した結果です、送風口は5.0度前後と余り劇的な変化は無いように見えますが、車内の室内温度が26.3度と大幅に冷えています。また実際に送風口に手を当てると痛いくらいの冷たい風が出てくるのでエアコンガスを補充した効果はかなり大きいかなと思う次第です。
- 外気温 23度
- 車室内の温度 26.3度 (外気導入)
- 送風口温度 5.0前後